June 2009
M T W T F S S
« May   Jul »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

雨の月曜と暑さの火曜,ゼミの水曜にクラスの木曜

 

 雨が続いたり30度を超えたり、なかなかややこしい天気が続く。しばらく更新が滞っていたので近況を書いておこう。

 

 月曜日、雨が降る中庭を横目に、生協のテラスでドイツ語をやっていた。なんとなく音楽が聴きたくなって、浪人中に良く聞いた

ブラームスの四番を選んだ。普段はさほど聴かないが珍しくバルビローリの指揮で聴くことに。

三楽章に入って、あまりにも風景と合っているのに愕然としてドイツ語をやる手を止めた。

二階のテラスからだと、図書館前の中庭から和館の向こうの緑まで、様々な緑がグラデーションになって遠くまで見える。

この曲、そしてとりわけバルビローリの旋律の歌わせ方が、その光景と雨に打たれて灰色になった世界に染み渡る。

梅雨がちょっと好きになった。

五限の獣医学が終わったころには雨がすっかりあがっていた。このあとはいつもどおりプロとの試合。

前回は負けてしまったが今回は完勝。プロが追い上げてくるところをノーミス・4連発で引き離せたのが大きい。

最近調子が悪かっただけに嬉しかった。狭いラインを強く投げるのはやはり有効だ。大きく出すのは面白いが、キレすぎて扱いづらい。

 

 火曜日はひたすら宇宙科学のレポートを書く。ここまで来たら最後までA++を続けたいし、意地になって書く。

関連書籍をまた二冊買ってしまった。それだけの内容のあるレポートを書かねば。

「比熱が負の物体があると仮定したら、どんな使い方が出来るか(想像で良い)」という問いがちょっと難しい。

色々思いつくものはあるが、突っ込みどころがあり過ぎて何を書いて良いものやら。とりあえず、「万能カイロ」なるものの構想を

書いてみました。実用化は確実に不可能です(笑)

レポートをずっと書いていると疲れてきたので、気分を改めるべく二日連続で経堂ボウルへ。連続で投げるのは久しぶり。

ちょっとしたインストラクターをやったりしつつ、いつもどおり7G投げ込む。横のボックスに入った団体の学生たちが

四人中三人サウスポーだったのに驚いた。同じ左利きとして妙な連体感が芽生えて気合が入ったのだが、スコアはイマイチ。

全体的にいつもより球が弱かった。おそらくパワーステップが甘かったのと、それに伴ってトップからおろしてくるタイミングが

速すぎた。以上の結果として脇が空いて、肩が回りがちになり、球威が落ちたのだろう。一秒の何分の一のタイミングのズレなのに

手から離れたボールにはそれが如実に反映される。やはりボウリングは奥深い。

帰宅後、先日入った給料で買ったグレンモーレンジのオリジナルをハイボールにして飲みながら宇宙科学の続きをやる。

グレンモーレンジは今一番好きなシングルモルトで、何度飲んでも幸せになる。ハイボールにするとちょっと物足りない感じはあるが、

今日みたいに暑い日には気楽にどんどん飲めるこれが合う。これのおかげでレポートもスラスラと捗った。

深夜に愛飲しているグレンモーレンジ。素晴らしいバランスで飲み飽きない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水曜はあるプロジェクトの打ち合わせに出席したあと、ゼミでGeneration Times編集長の伊藤さんのお話を聴く。

伊藤さんにお話頂いた事の内容はまた書くとして、とにかくプレゼンの上手い「魅せる技術」をお持ちの人だった。有意義な時間。

 

 木曜は久し振りにクラスの友達と過ごした。二年になってからめっきりクラスの友達に会わなくなっていたが、それでもウチのクラスは

仲がとても良い。変人ぞろいだが、お互いがその変さに尊敬しあっており、それぞれの多様性が輝いている。一緒にいて飽きない。

クラスのM君と話していて、「ブログを見ている」と言われ、ちょっと嬉しかった。「どうやったら文章が書けるか」、という質問と

「本を読んでいて思想家の名前と主張が引用されているけど分からない。どうすればいいか」という質問を受けたが、前者に関しては

「文章を読みまくって自分で書いてみること」しかないんじゃないかなと思う。その際、自分が好きな文章や文体を見つける事が

出来れば、それに近づけるように書く事で自分のスタイルみたいなものが確立されてくるのではないだろうか。

後者に関しては、王道ではあるものの、やはり「そのつど入門書を読む」ことが良いと思う。熊野純彦『西洋哲学史』(岩波文庫)

はそれらの基礎となる本として有効だし、NHK出版から出ている「哲学のエッセンス」シリーズは薄い割に内容が詰まっており

分かりやすくておすすめ。もっとカジュアルに入りたい方には「現代思想の遭難者たち」という講談社から出ている四コマ漫画も

良いだろう。人名ではなく概念に関する知識を増やしたいときにはアンドリュー・エドガーとピーター・セジウィックの手になる

『現代思想芸術辞典』(青土社)などは手がつけやすい割に内容が濃い本だ。

二浪目の夏にこの辞典を最初から最後まで読み切ったことが今も僕のベースになっている。

 

 なお、本日は『イギリスの歴史 帝国=コモンウェルスのあゆみ』(編:川北稔/木畑洋一 有斐閣アルマ,2000)を購入。

これはクラスのS君にすすめてもらった本である。前半、事実の羅列のあたりは詳しめの教科書を読んでいるようで退屈だったが、

中盤からはグッと面白くなった。あと少しで読み終わりそうだ。また終わったらインプレを書くつもりでいる。