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生産的(?)ミステイク

 

 今日はゼミで動いている文学企画に乗っかって、大学読書人大賞の授賞パーティーに参加してきた。

・・・はずだったのだが、なんとパーティーの日にちを間違えていた。

聞くところによると、主催サイドの告知ページには11日(水)とあったそうだ。なるほど、これでは11日を信じてよいやら水曜日を信じて

良いやら微妙なところ。間違えるのも無理は無い。神楽坂まで無駄足だったか、というとそうでもなくて、ここに書く話題がこうやって

一つ増えたことは勿論、帰り際に池袋のジュンク堂本店(かなり特徴的な建物だ)に足をのばして、ずっと探していた

『〈病〉のスペクタクル 生権力の政治学』(美馬達哉 人文書院,2007)を購入する事が出来た。この一冊で、先日触れた

基礎演習のプレゼンデモンストレーションの論が組み上がった。参考資料及び先行研究例として使う書籍・論文は以下である。

 

・『〈病〉のスペクタクル 生権力の政治学』(美馬達哉 人文書院,2007)・・・先行研究として。

・『病魔という悪の物語 チフスのメアリー』(金森修 ちくまプリマー文庫,2006)・・・Tonful事件の比較対象として。

・『わたしは花火師です』(ミシェル・フーコー ちくま学芸文庫,2008)・・・公衆衛生・国家医学の誕生を説明する時の参照文献として。

・『フーコー・コレクション 6 生政治・統治』(ミシェル・フーコー 筑摩書房,2006)・・・社会医学の誕生と健康政策に関する説明の際に。

・『知への意志』(ミシェル・フーコー 新潮社,1986)・・・フーコーの権力論を説明する際の典拠として。

・『生と権力の哲学』(檜垣立哉 ちくま新書,2006)・・・「生権力の働きの原理」の前後を引用する。

・『夜戦と永遠』(佐々木中 以文社,2008)・・・権力の生産性と可視性をめぐる議論から、マスクが可視的権力表象であるとの発想に。

・「新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方」(2008,新型インフルエンザ専門会議)

・The Institute of Medicine(米国医学研究所委員会) 2006年4月の結論部

 

 一週間の期限内なので参考数が圧倒的に不足しているが、量より質で勝負である。いずれもかなり読みこんだ文献ばかりだ。

一見して分かるよう、かなり新しい文献を集中的に選んだ。文献の年代についても意識を向けて貰えれば、という狙いからである。

猶予はあと一日。すでに五分で喋り切れる内容ではないような気がするが、とにかく一年生にとって刺激的なプレゼンにしたい。