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取材旅行へ行ってきます。

 

今日は国立大学の二次試験ですね。昨日も駒場キャンパスには下見に来ている受験生たちがたくさんいました。

みんな気合いの入った目でキャンパスを歩いていて、僕も身が引き締まる思いをしました。受験生の頃のペースで

大学生が勉強し続けたら、大学生の知的水準は一気にあがるでしょうね。(もちろん、遊ぶことや社会勉強もすべきだと思いますが)

とにかく今日は受験生の邪魔にならないように家に籠っていることにします。

 

さて、明日から、NINSシンポジウム事前取材のために立花さんと学生数人で愛知県と岐阜県へ取材旅行へ行ってきます。

訪れる場所は分子科学研究所・基礎生物学研究所・生理学研究所・核融合科学研究所の四か所。

いずれも、国内のサイエンスをリードする研究所ばかりです。文系(といっても理系の分野にも興味はあります。)の僕には

理解できない内容も多々あるとは思いますが、最先端の現場を見る事が出来ると言うのはまたとない機会。

貴重なお話を沢山聞き、また色々と発言して来たいと思います。

 

愛知県に行くのはほとんどはじめてのようなものなので、空き時間には色々と観光もしてくるつもりです。

愛知県出身の友達に聞いたところ、「コメダ珈琲には行っとけ。」と言われたので、とりあえずそこから攻めます。

愛知県の方で、「これはおすすめ」という場所や施設を御存じの方がいらっしゃいましたら、教えて頂けると嬉しいです。

 

なお、クラスメイトでこのブログにも良くコメントをくれる水際のカナヅチ氏(通称「かっぱ」)がブログを始めたとのことでしたので、

リンクを張っておきました。「砂嘴のあしあと」というブログです。

 

「音を慈しむ」ということ。

 

ピアノをデザインに用いると、大抵は黒鍵と白鍵という「鍵盤部分」を使うことが多い。

だが、ピアノの一番美しい瞬間は鍵盤そのものではなくて、鍵盤を駆け巡る指先がピアノ・ブラックのボディに映っている様子だと思う。

白鍵と黒鍵、そしてその上を自在に駆け 巡る白く細い指。それが磨き抜かれた黒に映っている。

残響を慈しむようにピアニストが顔を上げると、立ちあげた蓋に自分が映る。ハンマーで叩かれて震えた弦から生まれた音は蓋に反射し、

四方へ散らばっていく。だが、蓋に映った映像は、いつまでもそこにある…。

 

いつかこんな情景をデザインに出来たら、と思うのだが、僕のテクニックではいまだ十分に表現することが出来ない。

作っては壊し作っては壊しを繰り返すうちに、思い描くものに近付いて行くのだろうか。今度のコンサートのポスターのお仕事でも

とりあえず試作してみたいと思う。

 

さきほど、 「音を慈しむ」と書いた。

僕はこの、「音を慈しむ」という表現がとても好きだ。いつくしむ。とても綺麗な日本語だと思う。

空間に確かに存在するが決して見えない「音」。演奏者は全身全霊でそれを生み出し、聞き、膨らませる。

けれども音はいつだってゼロへと向かう。世界に現れた瞬間から消え始める。

だからこそ、生みだした音を精一杯愛し、暗闇へ溶けてゆく瞬間を温かく看取る。音を慈しむとは、きっとそういうことだ。

 

 

 

シンポジウムのお手伝い

 

今日は「教育から学びへ:大学教育改革の国際的潮流」というシンポジウムの手伝いをしていた。

シンポジウムの内容は手伝いをしていたために十分に聞くことは出来なかったが、なかなか盛況だったようだ。

昨日の夜に急遽作った会場スクリーン用の壁紙も好評だったようで一安心。来場者は大人の方が比較的多かったように思ったが、

それなりに学生も見える。教育心理学に進学が内定している学生や、教育に興味がある一年生がしっかりと参加していたのには

純粋に凄いなあと思った。

 

終わってからはレセプション。普段は開放されることのない生協食堂三階でルヴェソンヴェールの美味しいご飯を頂きつつ、

来場者の方と懇談。キャラメルケーキ(これにバニラソースをかけて食べる)が異常に美味しくて、友達と大量に食べてしまった。

レセプションが終わってからは片づけをし、機構の部屋に帰る。そこで教授や友達と、東京大学の現状や東京大学の行く末などを

真剣に語り合ったりしたが、これがとても面白くて、ついつい12時前まで話し込んでしまう。先生方は教養学部という組織に

誇りと自信を持っていらっしゃるし、それに見合うだけの教育を日々試行錯誤していらっしゃるということが分かり、教養学部に四年間

所属することになる僕としては何だかとても嬉しいものがあった。一年生の後輩が、「次の学期からはもっと勉強しようって気になれました。」

と言っていたのが印象的。僕も来学期はもっともっとやらなければな、と改めて身の引き締まる思いがした。

 

教養学部は縛られない学部だからこそ、可能性を無限に持っている。文理のジャンルを超えて学ぶことが出来るのはもちろん、

組織も理念もフレキシブルなだけに、アイデアを形に移しやすい学部だと思う。あと二年間で何が出来るのか、色々と考えてみたい。

Hommage à L3-15

 

ドイツ語のテストがようやく終わった。「第二外国語ドイツ語選択⇒フランス科進学」なんてイレギュラーなことをすると、二年生の四学期で

ドイツ語の試験勉強をやりながらフランス語の授業の準備をし、英語のプレゼンの発表を慌てて作るなどという瀕死状態に追い込まれる。

とはいえ、ドイツ語のザクザクっと言葉が切れていく感じは思考が整理されていくようで面白い。フランス語とはまた違った魅力がある。

ドイツ圏の音楽、たとえばブラームスにしろウェーバーを考えてみても、ドイツ語の性格と共通したところは沢山見つかる。

音楽は一つの言葉だから、作曲家の育った言語と無縁ではいられないのだ。

 

さて、昨日のドイツ語の最終テストを持って、前期教養学部のほとんどが終わったと言ってよいだろう。

クラス単位で何か授業を受けたりテストを受けたりする機会はもうない。つまり、ある意味では、昨日がクラス解散の日だったのだ。

入学して、いきなり渋谷に呑みに連れて行かれて顔を合わせたクラスの友達。あれから二年が経ったと思うと信じられない思いがする。

文Ⅲ十五組には、強烈なやつが沢山いた。強烈な奴たちと色々な事をした。夜を徹して呑み明かしたり議論したり、超ハイクオリティな

シケプリを制作しまくったり、旅行に何度も行ったり、オペラやコンサートや能を見に行ったり、学校行事に深く関わってみたり・・・

ここには書ききれない事が山のようにある。他のクラスではたぶん考えもしないようなことを沢山した。本当に居心地の良いクラスだった。

振り返ってみて、浪人して、なおかつドイツ語選択で入学して良かったな、と改めて思う。

二年間幸せでした。

 

こんなふうに書くとこれで今生の別れみたいになってしまうけれど、実際にはそんなことはない。

クラスメーリスは今後もガンガン活用して、コンサートに能にと走り回りたいし、またみんなで集まる機会も何度だってあるだろう。

ほとんどの人は本郷キャンパスに進学してしまうので、もう駒場キャンパスにはあんまり寄らないのかもしれないが、たまには

戻ってきてくれたら嬉しいなと思う。僕はずっと駒場にいるので訪れた時には連絡してください。イタトマでコーヒーぐらいならおごりますし

みんなが来てくれないと酒瓶が片付かないので、時間ある時はまたウチで呑み明かしましょう。

専門課程での話や活躍を聞くのを楽しみにしています。これからもよろしく!

 

 

スキー旅行記その1

 

生きてます。スキーから帰ってきて以来、レポート⇒願書⇒レッスン⇒吞み会のコンボでしばらく更新出来ずにいました。

Twitter上では携帯から結構つぶやている(ブログの記事にするための備忘録代わりに使っている)のですが、こちらのブログの方は

パソコンの前に座ってゆっくりと時間を取れないことには書けないので、どうしても更新が遅くなってしまいますね。

そういう意味では、140文字で何の気兼ねもなく思い思いのつぶやきを投稿するというTwitterのシステムは巧妙だなあと感じます。

 

さて、スキー旅行については一緒に行った立花ゼミの栄田さんが大量に写真を撮ってくださったので、栄田さんが落ち着き次第

(僕以上にレポートに追われているようです。お忙しい中スキーを計画してくださってありがとうございます。)写真を頂いてアップする

予定です。というのは、僕の写真よりも栄田さんの写真のほうがクオリティが高いので。このスキー中には、栄田さんのフォトグラファー魂が

炸裂していました。ウェアの右ポケットと左ポケットに別々のデジカメを入れ、2300mの標高から2000mぐらいの距離を

手にデジカメを構えて動画モードで撮影しながらボーゲンだけで(手ブレを抑えるため)滑ってくる栄田さんはもはや伝説です。

上半身と手に構えたデジカメを全く動かさずに中級者コースの曲がりくねった道を滑り降りてくる姿に修学旅行生たちがビビっていました。

彼らの青春の思い出としてその雄姿が焼きついたことでしょう。(僕と西田君の目にも焼き付きました。栄田さんすごい。)

 

夜にはフランスのウォッカであるシロックウォッカを雪の中に埋めて冷やし、栄田さん持参の絶品リンゴジュースで割ってウォッカアップル

にしてみたり、降り積もったばかりの新雪を氷にしてロックで呑んでみたりしていました。いずれも最高に美味しかったです。

少し呑んだ後にホテル内をうろついていると、ホテルに併設されたバーにビリヤード台を発見しました。

これはやるしかないでしょう。ということで、一時間だけ球を突くことに。バイトらしき外国人のお姉さんに英語で「ビリヤードしてもよいか」

と尋ねて酒(グラスの白とロゼ)を頼み、玉突きに集中します。西田くんは安定感のあるスタイルで次々球を沈めていきますし、

ビリヤードはこれがはじめて、という栄田さんは、異常なほどのペースで上達していました。面白くなってきてついつい二時間延長して

閉店時間までビリヤードをやることに。男三人の夜はこうして更けてゆくのでした。