とてもいい天気だ。光と風が気持ちいい。空を見上げると雲が凄いスピードで動いている。駒場は緑が多くて好きだ。
一限の基礎演習の手伝いを終え、アフター基礎演習のため初年次教育センターへ。
質問などを受け付けつつ、合間に昨日の読書録を書いておくことにする。
昨夜はひたすらフレッド・アダムズ+グレッグ・ラフリン『宇宙のエンドゲーム』(ちくま学芸文庫,2008)を読んでいた。
ニ時間ほど読んでいると飽きてきたので、ここぞとばかりにテキーラサンセットを作ってアルコールを摂取する。
思いっきり冷やしたロングカクテルが美味しい季節になってきた。グレナデンシロップの赤色(ちょっと入れすぎた)が、本の
表紙の色と合っていて何だかとても綺麗である。
カラフルな表紙とお酒に合わせるべく、Motion Dive を
起動してカラーエディタが映るよう写真を撮ってみた。
『宇宙のエンドゲーム』はまだ七割ほどしか読んでいないが
文章が非常に分かりやすくて良い。セクションの見出しが
秀逸である。コラムに、高校地学でおなじみのHR図の解説
が載っていて懐かしい思いをした。
なお、これと並行して池上嘉彦『記号論への招待』(岩波新書,1984 )を読了。この本が記号論入門の古典と呼ばれて久しいのは
知っていたが、実際に読んだことは無かった。やっと読んでみて、これはスラスラ読める本ではないなとの感想を抱いた。
書かれている内容は表題通り記号論の概説である。だが、内容が詰まっているだけに、さっと流して読める本ではない。
書かれた年代ゆえに、今の記号論で流行りの「メディアの記号分析」などは書かれていないが、記号論を手際よく、しかし
じっくりと紹介してくれる。内容にまで踏み込んだレビューは見聞伝(立花ゼミのメインサイト)の『僕らはこんな本を読んでいる』
コーナーにいずれ書くことにしよう。このブログ内で書いた本のレビューは順次あちらのコーナーへ移していくつもりだ。
次の授業はマルク・ブロックを自分で読む授業。その次の金森ゼミで、今日は何を(誰を)扱うのかが楽しみである。