立花ゼミでの活動記録、及び個人的な日記としてこのブログを始める。
ブログ名である Nuit Blanche は白夜という意味。
深夜でも街を散策することが可能な白夜のように、昼夜を問わず様々な記録を綴っていきたいと思う。
「ノヴァーリスはこう言っている。
哲学的思索とは、惰性をのがれ生に目覚めることである。(Philosophiren ist dephlegmatisiren vivificiren.)
すなわち、人間の精神に対して、哲学、あるいは思弁的な教養の果たす役割は、この精神を覚醒し、刺戟して、
それに絶えず熱心に観察させるような生活を営ませることにつきる。
刻刻過ぎる瞬間に、何らかの形態が例えば手とか顔とかにおいて完璧なものになることがある。
山や海の呈するある色合いが他の部分よりも際立って美しく見えることがある。
情熱とか、洞察とか、知的な興奮とかから生じるある気分が、抗しがたい魅力とリアリティを感じさせることがある。
しかし、これらはその瞬間のあいだのみ起こるのである。・・・(中略)・・・
この多彩な、劇的な生活に関して、ある一定の脈博数を数えられるだけの時間しか私たちには与えられていない。
ではこのほんのわずかな時間内に、最も微妙な感覚によって認めうるものすべてを見逃さないためには、どうすればよいだろうか?
きわめて迅速に時点から時点へと移動し、最も多くの活力がその最も純粋なエネルギーと化してひとつとなっている焦点に
どうしたら私たちはつねに存在することが出来るだろうか?」
(『ルネサンス』 〈結論〉より 著:ウォルター・ペイター 訳:富士川義之)