ここ数週間をかけて、師匠を探すために地元から車で30分圏内の全てのボウリング場を巡ってきた。
ボウリング場に着いては投げ、そして帰り際にスタッフに師であるIさんを知らないか聞きこむ。とても地道な作業だった。
これを何度も何度も繰り返し、ついに師匠が投げているセンターを発見した。直に会ったわけではなく、アベレージ表に名前を見つけた
だけにすぎないのだが、それでも身体が震えた。スタッフの人から話を聞くと、僕の師はもう75歳になるにも関わらず、週3のペースで
毎日6ゲーム、つまり週に18ゲームを投球しているとのこと。さすがの一言である。
来週の月曜日に師匠が来る時間を狙って待ち伏せてみるつもりだ。三年前は一度も勝てなかったが、今なら勝てる気がしている。
師匠に会った後、僕はまもなく東京へ戻る。こちらで良い練習が沢山出来た。一レーンごとにレーンを移り、センターも途中で変わって
60ゲームを投げなければいけないプロテストへの練習として、一週間の間に6連投して一日10ゲーム近くをそれぞれ別のセンターで
投げてきた。荒れたレーンから激早のレーンまで幅広く投げてきたつもりだ。その結果、60ゲームの通算アベレージは193.6だった。
プロテストの合格アベレージは200。今の僕のスコアでは、あと7ピン足りない。だが、この7ピンを埋めるためにはどうすればいいかが
今回の練習で見えてきた。気が抜けたとき不意にやってしまう7ピンカバーミスを無くすことと、レーンを少しでも早く読むこと。
レーンを読む速さは何といっても経験がものを言う。月曜日に師匠に会ったとき、一度詳しく相談に乗ってもらおうと思っている。