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大阪と神戸を歩く。

 

 帰省してこんなことをやった。

 

・大阪梅田のワルティ堂島というCDショップで、CDを四枚購入。

1977年東京文化会館で行われたカール・べームのブラームス二番のCDと、同じ年にNHKホールで行われたベームの

ベートーヴェン六番/五番のCD。それから1964年に東京文化会館で行われたアンドレ・クリュイタンスによるベルリオーズの

幻想交響曲のライブ録音、そしてシャルル・ミュンシュの幻想交響曲の録音(1967)。まだ全部は聞けていないのだが、

クリュイタンスの幻想ライブから伝わってくる熱気とベームがブラ2で聞かせるリタルダンドには驚かされた。

やっぱりライブ録音は聴いていて楽しい。

 

・恩師と呑んで語る。

駿台世界史科の川西先生に、ランチに御一緒させて頂いた。まず駿台神戸校の講師室を覗こうとしたところ、その部屋の前にある

長椅子にどこかで見た人が座っていた。まさか、と思って足を止めるとその人と目が合って、共に駿台で川西先生にお世話になっていた

友達であることが判明。いま早稲田に通っているその人も、帰省して川西先生に会いに来たとのこと。

三人で昼間っからワインを呑みながら近況を報告し合ったり、おすすめの本の話をしたりしているうちにあっという間に時間が

経ってしまった。ごちそうさまです。川西先生にケン・フォレットの『大聖堂』という本を勧めて頂いたので、先生たちと別れたその足で

ジュンク堂にて購入。全三巻という大作だ。レジに持っていったとき、前に並んでいる人が葺合高校の制服であることに気づく。

懐かさと同時に、自分が年をとったことを感じた。

 

・神戸を歩く。

浪人中の友達と三宮で呑むことになっていたので、その前に神戸の雰囲気を満喫しようと思って三宮の町を歩いた。

神戸はやっぱり雰囲気がいい。街に風が通っている。高いビルの間からは山の緑が見えるし、その反対側には、目では見えない

けれど確かに海が広がっているはずだ。じっとしていも汗をかくような湿気と気温の一日だったが、この街を歩いていると爽やかな

気持ちになる。ニ年前に足しげく通った何軒かの店も以前と同じように看板を出して営業しており、ちょっと安心した。

 

・弟とボウリング

ほとんどボウリングをやった事のない弟にスパルタで基礎を叩きこんできた。場所は茨木のBIGBOXで、このセンターははじめて。

マイボウラー用とハウスボウラー用でレーンを分けてあるようだ。オイルもしっかり入っていて、アプローチからレーンまで非常に

しっかりとメンテナンスされたセンターだという印象を受けた。弟も僕と同じく左利きのため、投げているとレーンコンディションが

どんどん変わってゆく。パッションでポリッシュしてもらったばかりのセル・パールを活用して、なんとかアベレージ200弱をキープ。

このセンター、値段も安いし(お盆料金を設定していない事に感動した。マイボウラーは5ゲーム1400円という格安料金で投げられる。)

広々としていて雰囲気も良いし、帰省している間はここで練習しようかと思う。駅から少し離れていることだけが欠点だ。

 

・『風の大地』の1-49巻を読了。

ゴルフ漫画『風の大地』が49巻まで、いつの間にか実家に買い揃えられてあったので、二日かけて一気に全部読んだ。

これは面白い。気合が感じられる画で、シナリオも飽きさせない。ラウンドしているときの主人公の話し方が時々ゴルゴ13っぽくなる。

とはいえゴルゴのように殺伐とした話ではなく、ヒューマニスティックでなかなか感動的な作品だ。続きを読むのが楽しみ。

 

・ハイドンのピアノコンチェルト二楽章を読む。

電車の中でアルゲリッチの演奏を聴きながらスコアを広げていて、この曲の二楽章が突然身体に染み込みはじめた。

アルゲリッチが弾くカデンツァの切なさに呆然とするほどの衝撃を受けた。何度も何度も聴いているはずなのにどうして今まで

気付かなかったのだろう。この曲の二楽章はすべてこのカデンツァのためにあるのではないか、とさえ感じる。

二楽章に限ったことではないが、譜読みしていると次から次へと新しい発見があって飽きない。

無人島に何か一冊だけ本を持ちこむなら、と言われれば、僕は何かのフルスコアを持って行くだろう。

 

・携帯の機種変更

バッテリーの接触部が怪しくなってきたので、この機会に機種変更することにした。候補は935SHと931SH。

スライド式はあまり好きではなかったので防水機能もついている935SHにしようかと思っていたが、色々調べているうちに931SHの

魅力にハマり、こちらにすることにした。はじめてのスライド式&フルタッチパネルである。液晶の大きさと美しさが特に素晴らしい。 

 

2 comments to 大阪と神戸を歩く。

  • 水際のカナヅチ

    風の大地(笑)

    親父が自分のゴルフ人生の教科書だとか思想書だとか言って、俺も小学生のころからずっと読んでます。

    ゴルフ漫画は後「新上がってナンぼ~太一よ泣くな~」も名作。こっちは主人公がちびだから飛距離がなくて、小技で圧倒してくる。

  • 木許 裕介

    >カナヅチ氏
    まさか風の大地を読んでいたとは!
    これを読み終わった後、当然のように「久し振りにゴルフに連れてって」と親父に要求してみたけど
    「盆は高い」と一蹴されました(笑)実家ならクラブも全部揃ってるのに残念・・・。

    「新上がってナンぼ」は知らなかった。タイトルが既にシュールに熱血感溢れてるな。早速読んでみます。

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