September 2011
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ブラジル風バッハ五番を学ぶ。

 

ブラジル風バッハ一番を終えて、五番をレッスンで見て頂くことになった。

五番はこのブラジル風バッハという一連の曲の中で最も有名だろう。一楽章のアリアの旋律は一度聞いたら忘れる事の出来ない憂愁に満ちている。

歌詞はポルトガル語で書かれていて、日本語訳では

…….

夕暮れ、美しく夢見る空間に

透き通ったバラ色の雲がゆったりと浮く!

無限の中に月が優しく夕暮れを飾る。

夢見がちに綺麗な化粧をする

情の深い乙女のように。

 

美しくなりたいと心から希みながら

空と大地へ、ありとあらゆる自然が叫ぶ!

その哀しい愁訴に鳥たちの群も黙り

海はその富の全てを映す

優しい月の光はいま目覚めさす

笑い、そして泣く、胸かきむしる郷愁を。

 

夕暮れ、美しく夢見る空間に

透き通ったバラ色の雲がゆったりと浮く

…….

 

というような歌詞。もうこの歌詞だけで美しさに眼がくらむ思いがする。

とはいえこれはあくまでも日本語訳。この曲を振るためには、ポルトガル語を理解せねばならない。

そこで楽譜の研究と並行してポルトガル語を勉強し始めたが、イタリア語とフランス語をやっていたこともあり

比較的すぐに理解する事が出来た。一晩集中的に文法書を読み込んだ結果、この曲のアリアの歌詞なら

ポルトガル語のままで追える。(しかし二楽章のダンスとなると早すぎてまだ全然追う事が出来ない。)

次のレッスンまでに徹底的に楽譜とポルトガル語を勉強して臨みたい。

残された時間は限られていて、もう二度と学べないレッスンを日々受けていることを肌で感じている。