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音韻論と構造主義 その1「音素」

 

 

今日は自分の勉強を兼ねて少し固い話題で。

Claude Lévi-Straussの『構造人類学』を読んでいると、音韻論 La phonologie について言及される部分に多々ぶつかります。

たとえば、

La naissance de la phonologie a bouleversé cette situation. Elle n’a pas seulement renouvelé les perspectives linguistiques : une transformation de cette ampleur n’est pas limitée à une discipline particulière. La phonologie ne peut manquer de jouer, vis-à-vis des sciences sociales, le même rôle rénovateur que la physique nucléaire, par exemple, a [...]

伽羅珈琲と『現代言語論 ソシュール・フロイト・ウィトゲンシュタイン』(新曜社)

 

 先日の記事に「虫垂炎で倒れてます。」と書いたところ、沢山の方からメールを頂き、びっくりしました。

クラスの友達やゼミの友達に限らず、結構様々な方が見ていらっしゃるんですね。ご心配をおかけして申し訳ないです。

点滴を受けて抗生剤を飲み続けた甲斐あって、虫垂炎の方はほとんど完治しました。かといっていきなり動き回るのも怖いので、

数日は自重気味に過ごすことにしています。空き時間にはフランス語をやったり本を読んだりしているので今までと変わりませんが、

珈琲を一日一杯までに控えているのは大きな変化かもしれません。(一杯は飲まないと何か落ち着かないので)

 

 今日は五限が休講になったので、家でまったりしつつ立花ゼミの仕事をこなし、昼からはノートPCと本を持って自転車で出かけました。

そして西太子堂の病院に行って経過を見てもらった後、ゼミまで時間があったので三軒茶屋まで足を伸ばしてみました。

三軒茶屋に来たのははじめてだったのですが、お洒落なお店や美味しそうなお店を沢山発見しました。

騒がし過ぎることもないし寂れているわけでもない、個人的には好きなサイズ感の街です。関西で言うなら元町みたいな感じかな。

 

 東京である程度栄えた街にはもはやお決まりの自転車大量放置にはやや辟易としましたが、駅前には無印良品やドトール、スタバが

密集しており、時間を潰すのには苦労しなさそうです。どこかに入って本でも開こうと思い辺りをうろうろしていると、中々渋い店構えの

珈琲屋を見つけたので入ってみました。(後で知ったのですが、ここは地元の人には結構有名な珈琲屋さんだったようです。)

 

 店名は「伽羅珈琲」。パッと見ると漢字四文字の画数の多さ(というか見た目の複雑さ)になんだか圧倒されます。

店内はカウンターがメインで、いくつかあるテーブル席を入れても15人ぐらいで満席になりそう。大人数で来るところではなく、

一人の時間を楽しんだり、二人でゆっくりと話し込むのに使うべき場所だと思います。今回はお客さんがあまりいない時間帯だったのか

適度に空いていたので、誰も座っていないカウンターの真ん中に座らせて頂きました。そして迷わずブレンド(550円)を注文。

 

 カウンターの奥の棚には美しいカップが整然と並べられており、それを見ているだけでも飽きません。

珈琲好きとして僕も淹れ方にはこだわりがあるので(というよりは、プロの淹れ方から色々と盗んでいきたいと思っています。)

棚だけでなくマスターが珈琲を入れる様子も集中して見ていたのですが、蒸らしは短めで一気に湯を注ぎ切るタイプの淹れ方を

していらっしゃいました。美味しい珈琲を出されるお店ではいつも感じることなのですが(伽羅珈琲のマスターもそうでした)

プロが珈琲を淹れるときの顔つきの真剣さはとても素敵ですね。精神を集中して目の前の一杯にかけるその様子は、

まさに「職人」を感じさせます。僕が珈琲の美味しさを本当に教えて頂いた、神戸の『樽珈屋』というお店のマスターは

「一杯の美味しい珈琲に辿り着くには、1.良い生豆を選定する目 2.質の高い焙煎技術 3.淹れ方の技術 が高いレベルで必要。

たった一杯の飲み物かもしれないけど、そこには沢山の技術が詰まっている。それぞれの店のマスターの個性そのものだよ。」

と言うような内容の事をおっしゃっていましたが、様々な珈琲屋に足を運ぶたび、珈琲を淹れる真剣な顔を見ては

この言葉を思い出します。

 

 待つこと数分、繊細なカップ(食器にはあまり詳しくないのですが、たぶんGINORIのカップだったと思います。)で出された珈琲は

非常に香ばしく、深い味。酸味も苦味もそれなりにありますが、のど越しは淡い甘みを感じさせます。とがったところの無い味です。

少し温度が下がって来てから飲むと甘みが最初より強く感じます。どことなく高級なクッキーやビスケットの味を思い出しました。

ほっとする味で、お店の雰囲気と合っていてとても落ち着きますね。

 

 ひとしきり味を楽しんだあとは、持ってきた本を開けてゆっくりと時間を過ごさせて頂きました。

本を開けて気づいたのですが、このカウンター、光量が絶妙です。店の照明自体は全体としてかなり薄暗くしてあるのですが、

カウンターで本を開けてみるとページに柔らかくスポットライトが当たったようになり、周りの暗さと相まって文字がとても読みやすい。

映画のワンシーンのような、というと言い過ぎかもしれませんが、そんな感じで落ち着いて本に集中することが出来ます。

良い喫茶店に巡り合いました。これからも時々行ってみたいと思います。(あとは分煙だったら最高なんですが、そうもいきませんね。)

 

 喫茶店を出てゼミに向かい、あれこれとゼミで時間を過ごしたあとは指揮のレッスンへ。

今日は平均運動を使ってコラールを振らせて頂きました。平均運動メインとはいえどもフェルマータが頻発する曲なので、

呼吸を調節するのが大変です。伸ばし過ぎるとわざとらしくなるし、早めに切り上げるとどこか物足りなくなってしまう。

次の拍に行きたくなるところをあと一呼吸だけ粘るように意識すると少しは上手くいったように思います。

いつもどおり師にお手本を見せて頂いたのですが、びっくりするぐらいこの曲が自然なリズムと息遣いで流れていきました。

余りにも自然なために、師が振るのを見ているとこの曲が簡単そうに見えるのですが、いざ自分が振ってみるとやっぱりどこか違う。

フレージングがぎこちない。フェルマータの伸ばしにも迷いが感じられる。(振っている僕が迷っているわけなので当然ですね・・・。)

自然な息遣いというのは本当に難しいものです。自然を意識した瞬間にそれは自然でなくなる。

「自然にやるぞ。」と思って振り出すと、流れてくる音楽はおよそ自然とは言い難い、力みが感じられるものになってしまいます。

「こうでなければならない」という経験に裏付けられた確信によって、何も考えなくても勝手に体が動くこと。楽譜と格闘するのではなくて

ただ音の中に生きて呼吸すること。バトン・テクニックのみならず、そういった説明不可能なものを師からしっかりと学びとらねば

ならないなと痛感します。来週までにしっかりと考えて練習せねば。

 

 なお、本日は新曜社から出ているワードマップシリーズの『現代言語論 ソシュール・フロイト・ウィトゲンシュタイン』を読了。

レヴィ・ストロースの『構造人類学』を原典で読んでゆく過程で、音韻論などの言語学的な知識を補強することが必要だと感じたので

しばらくは集中的に言語学関連の書籍を読み漁ることにします。新曜社のワードマップシリーズは浪人中に購入した

『現代文学理論 テクスト・読み・世界』や『現代文学理論のプラクティス』でもお世話になりましたが、コンパクトに纏まった概説と

豊富な巻末の参考文献一覧(正確には「ブック・ガイド」と題されている。これだけでも買う価値があると思います。)が相変わらず

素晴らしい。このシリーズには外れが無いので、いずれ全巻揃えることを考えています。

 

(追記:塚原先生のホームページを見たところ、以前このブログで紹介したことがきっかけとなって『理性の限界』(講談社現代新書)を

お読みになられたとのことです。先生がホームページで紹介される本を参考にして「これから読むリスト」に入れている僕としては

ちょっと嬉しいものがありました。先生はお仕事をなさっているにも関わらずあれだけお読みになるのだから、学生の僕はもっともっと

読めるはず。『二十歳の君への宿題』を集めていて身に染みたのですが、学生なんて社会人の方から見れば気楽で暇なものなのです。

重い責任を負っているわけでもないし、信頼に立脚しているわけでもない。

いくら忙しいと言っても、誰か別の人のために忙しいわけではなく、結局は自分がやりたいことをやって忙しくなっているに過ぎません。

20歳はとうに過ぎてしまいましたが、そう考えると僕は学生の身分でいられる間にもっと沢山のことが出来るはずだし

やらなければならない。フランス語の勉強を理由に最近一日一冊ペースが崩れていたので、ここらで立て直したいと思います。)

 

 

Casanier

 

 虫垂炎が悪化し、しばらく自分の力で起き上がる事が出来ない状態が続いていた。もちろん大学もすべて休んだ。

小学校以来、滅多に学校を休むことが無かった(中学・高校と六年間皆勤した。果たしてそれが良いことかは分からないが。)ので、

なんとなく罪悪感が残る。しかし薬が効いてきたのか、ゆっくりと歩く限りでは何とか歩けるようになった。とはいっても、歩くたびに

震動が腹部に響いて痛いし、背筋を伸ばそうものなら激痛が走る。無理は禁物ということで、極力動かないようにしている。

溜まっていたメールの返信をこなしたり積んでいた本を消化したり『シェルブールの雨傘』を観たりする間に時間が過ぎ去ってゆく。

一度も外に出ない間に朝日が夕日に変わり、闇が辺りを包む。

ちょっと空しい。出たいときに外へ出ることが出来る、というのがどれほど幸せなことか実感した。

 

 暇が出来た時にパソコンを開くと、ついやってしまうことがある。

amazonや楽天にアクセスし、買う金もないのに買い物カートに欲しいものを手当たり次第に突っ込む。一万円、二万円・・・十万円。

あとは「完了」ボタンを押せば注文が確定する、その状況まで手順を進めて、ウィンドウの右上の×印を溜息とともにクリックして閉じる。

傍から見るとかなり可哀そうな光景かもしれない。でも、やっている本人はちょっと楽しかったりする(笑)

 

 買い物カートを閉じたあと、いつものように立花ゼミのページにアクセスする。

こうやって布団に臥している間にも、駒場キャンパスの壁 http://kenbunden.net/kabe/ はどんどん落書きで埋まっていくようだ。

URLをクリックして見てもらえれば分かるが、数日前までは落書きがほとんど無い状態だった。

そこでいくつかの落書きを実験的に書いておいた。すると、後は加速度的に落書きが増えていく。

落書きの方向性は様々だ。下ネタ、サークルの宣伝、アート・・・だが、落書きの醍醐味は「コラボレーション」にあると僕は思う。

誰かが書いたメッセージに見ず知らずの誰かがレスをつける。誰かが書いた不気味な顔に、同じく見ず知らずの誰かが体を書き加える。

一方で、アーティスティックな模様の落書きが発生すると「その上には落書きしない」なんて暗黙のルールがいつしか発生するように、

全体としてはカオスなのだが部分的に秩序が自然発生する。あの匿名掲示板の雰囲気に良く似ていて面白い。

 

 「壁」と並行して進められている『二十歳の君への宿題』 http://kenbunden.net/20/todo.html も熱が入ってきた。

このブログで書いたのを見て下さったようで、「つかはらの日本史工房」でも宣伝して下さっていた。塚原先生ありがとうございます。

だが、まだまだ数が足りない。もっともっと「宿題」が欲しい。多様な年代から、多様なメッセージを集めなければならない。

というわけで、マスコミや出版社に乗り込んで宣伝させて貰うことを本気で考えている。上手くいったらまた報告します。

 

『二十歳の君への宿題』メールフォーム

 

先日ここに書いた、立花ゼミ駒場祭企画『二十歳の君への宿題』のメールフォームができました!

URLはhttp://kenbunden.net/20/です。作ってくれた技術班の方々ありがとう。

このブログをお読み頂いている方で21歳以上の方は上のURLをクリックして、立花ゼミの企画に是非ご協力ください。

20歳以下の方はご両親や御親戚などにこのページを紹介して頂けると大変嬉しく思います。

また、ホームページやブログをお持ちの方はこの企画を宣伝して頂けると幸いです。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

さて、しばらく更新できていなかったのでまた纏めて色々書いておきます。

 

・ボウリング

プロとの試合で、4ゲームトータル973というスコアが出ました。たかが4ゲームに過ぎませんが、アベレージ243。これは珍しい。

スコアシートの画像を添付しようと思ったのですが上手くいかないので、内訳を書いておきます。Xがストライク、/がスペアです。

1G 9/XX9/XXXXXXX9⇒268

2G XXXXXX9-XX8/X⇒245

3G 7/XX9/7/XXXX9/9⇒234

4G X818/XXX9/XXX9/⇒226

ノーヘッド(1番ピンに当たらないこと)は0でした。イージーミスは7ピンの一回、スプリットは7-10の一回。

ポケット入って7-10スネークアイが出た時は「あちゃーこれで終わった。」と思ったのですが、なんとか立て直せたようです。

面白かったのは1G目。僕が先攻で投げていたのですが、あとから投げるプロも10フレーム二投目まで僕と全く同じ展開、全く同じ

スコアでした。5フレから7つストライクを続けて来て、「これで勝ったかな?」と思っていたら、プロも5フレから7つ続けて来ます。

ここまで来ると我慢比べですね。スタッフの方や一般のお客さんの方も僕らが投げているボックスの後ろに集まって成り行きを

見守っていらっしゃったようで、大変熱い展開になりました。結局、10フレ最後で僕が9本だったのに対してプロはストライクを

出したので268-269で負けてしまいました。恐るべしプロ。

 

・指揮

師の「平均運動」が美し過ぎて感動しました。何気なくやっているように見えるのに、あれは絶対真似できない。凄い。

最近ベルリオーズの幻想交響曲の同曲異演を集めてスコアを読んでいるのですが、師の書き込みだらけのスコアを発見したので

その場で大体を書き写して帰りました。師が研究に研究を重ねて書き込んだスコアというのは、それだけで一つの宝物です。

 

・ブログ

立花ゼミに新しく入った有賀くんのブログとリンクしました。彼とは前期教養課程で同じクラスで良く呑む仲です。家もすぐ近く。

哲学科に進学するだけあって彼の思考はとても面白い。刺激を受けます。

 

・映画

「アメリ」を見ました。奇怪なオープニングにびっくり。「元通りしまうこと」というくだりでL’étranger,enfantと言っているように聞こえた

のですが、字幕で確認するのを忘れてしまいました。全体的にコミカルな(ある意味で「俗」な)展開なのですが、雨が降る所を

上から映したショットなどはフランスらしい色彩感に満ちていて美しかったです。また、主演のオドレイ・トトゥは右斜め上45度からの

写りが抜群に綺麗だなと感じます。「人間に人生に失敗する権利がある」とテレビの登場人物が語るワンシーンが印象的でした。

 

・珈琲と紅茶

珈琲の方はいつもお世話になっている樽珈屋という珈琲屋さんから届いたコロンビアの中煎りを飲んでいます。

ミルはカリタのナイスカットミルを使用し、一杯ずつペーパードリップ。香ばしさの中に甘さを感じられる、とても美味しい豆です。

紅茶の方は近くのカルディでJanatの葉が缶で安売りされていたのでブレンド・セイロン・アールグレイの三種を買い込みました。

Janatの紅茶は香りがとても良く、(たまに「?!」となるようなものもありますが)ミルクティーにしても香りが消えないものが多いので

愛用しています。夜中に飲むと癒されますよ。缶のデザインもお洒落ですし、後期課程でフランス科に進学する身としては書かれた文章

(Pour l’amor de mon chat,qui m’a inspiré des bonnes idées et que j’aime toujours.)に妙に親近感を覚えます。

猫の絵がかわいい。

 

・デザイン

KIRIN-東京大学パートナーシッププログラムのフライヤーのデザインが最終稿まで終了しました。内容に配慮しながら、文字情報を

すっきりと見せることを心がけました。背景に敷いた写真と、アクセントに入れた薄紫の文字が気に入っています。

 

・虫垂炎

虫垂炎にかかってしまったようです。夜中に苦しんだあと、一日学校を休んで病院へ。久し振りに点滴を打ちました。

血液検査の結果次第ですが、もしかしたら一週間弱ほど入院するかもしれません。

一日休むだけで予定が6つおじゃんになり、4か所に電話をかけて事情を説明する羽目になりました。色々痛すぎます。

 

 

パーティ&『二十歳の君への宿題』

 

お誘いを頂いたので、パーティーというか集まりに参加してきた。

主催の方から少しスピーチをするよう言われていたので、委縮せぬよう深いボルドー色のソリッドタイを締めて東京駅へ向かう。

会場に着いて参加者の名簿を渡されて仰天した。なんじゃこりゃ。第一線で活躍されている方々から長老的な方々までいらっしゃって、

僕なんかがこの場にいていいんですかという感じ。とはいえ、かつてブループラネット賞の受賞会見ディナーパーティーに参加した時

ほどではない(あの会では、参加者はみなジャーナリスト或いは各国大使の方々だった。もちろん会話は基本的に英語だった。)ので、

日本語が通じるというだけでかなり動揺が鎮まる。パーティー自体は立食形式で、スピーチ前にテンションを上げるためにワインを

何杯か呑んで前に出た。舞台こそないものの指揮台みたいな台が置いてあり、通常なら躊躇するところだが、普段から指揮のレッスン

で週二回はこんな台に上っているために、逆にこの台に上る事が安心感を与えてくれる。

いつも師の鋭い視線の前で指揮棒を持ってこの台に上がると、構えたその瞬間に自分が丸裸にされてしまうような錯覚を感じるが、

マイクを持ってこの台に上がってみるとむしろ、「マイク=言葉で表現して良い」という許可を貰ったみたいに思えて、リラックスできた。

 

そんなこんなで良い条件が重なり、渾身のネタ(電車の中で思いついた)では相当笑いを取れたし、立花ゼミ『二十歳の君への宿題』

企画の宣伝なんかまでやってしまう余裕が生まれ、自分でも結構良いスピーチが出来たと思う。かなり満足である。

スピーチ後、実際に『二十歳の君への宿題』を幾つか頂いた。これはとても嬉しい。

前で喋るのは何かと大変だが、「指揮に比べてずっと簡単なことだ」と思えた時、恐怖や動揺を全く感じなくなった。

これからも機会があれば積極的に挑戦していきたい。きっと、余裕を持てれば勝ちだ。

 

さて、最近かかりっきりの立花ゼミ『二十歳の君への宿題』企画の概要が固まったので、ここで大きく宣伝してしまおう。

 

【 駒場祭立花ゼミ企画 『二十歳の君への宿題』 】

 

 

立花ゼミに参加しよう!!ご自身の経験を、立花ゼミを通じて若い世代に伝えてみませんか?

メッセージを頂いた方の中から、なんと抽選で10名様に立花隆のサイン入り『二十歳のころ』(新潮文庫)が当たります!!

 

◆概要

立花ゼミでは駒場祭の企画として、みなさまから「二十歳の君への宿題」と題して、「二十歳のころにこれをしておけ!」という

アドバイスを募集しております。「旅行に行っておけ!」などというものでも構いませんが、出来ればもっと具体的なもの、たとえば

「ヨーロッパ、それもパリに行っておけ!」というようにより具体的なアドバイスを頂ければ幸いです。書き方としては、

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『二十歳の君への宿題』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宿題:「好きな人に振られておけ!」(30 文字程度)

理由:「人間は振られて強くなります。振られたあとにどう立ち直るかでこれからの人生が変わります。二十歳という若く多感な時代に、

色々な人と付き合って、振られて、そしてまた付き合って下さい。」(150 字程度)
年齢・ご職業・ペンネームor 実名

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

このようなスタイルで頂くことを考えております。字数などはあくまでも目安ですので、思うところを自由に綴って頂けたらと思います。

応募資格は企画の性格上、少なくとも21歳以上の方とさせて頂きます。また、ここで頂きました『二十歳の君への宿題』は駒場祭での

立花ゼミ公式パンフレットに掲載される(都合により掲載できない事もございます)ほか、沢山のご応募を頂けました場合には

本企画の書籍化を考えておりますので、その旨ご了解ください。まもなく正式な応募ページ(メールフォーム)が立ち上がりますので、

どうぞ奮ってご参加下さい。応募ページが出来上がり次第、改めてこのブログおよび立花ゼミ公式ホームページで告知いたします。

 

立花隆&佐藤優『ぼくらの頭脳の鍛え方』(2009,文春新書)

 

 『ぼくらの頭脳の鍛え方』を読んだ。

おそらく世界最速レビューだろう。それもそのはず、この本はまだ発売されていない。(発売日は今月20日ごろ)

今日の立花ゼミで何気なく立花先生が下さったので、ゼミの時間中に隙を見つけて読み切ってしまった。

 

 内容は立花隆と佐藤優の対談形式から成り、話の中でお互いがお勧めの本を紹介しあっていくというもの。

立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』を二人で対話しながら書いているような感じである。「本を紹介する本」は、ともすれば退屈で

独りよがりなものになってしまいがちだが、この本は全く違う。挙げている本が参考になるのはもちろんのこと、

その情報量が非常に濃いし、何より二人の対談がとても面白い。細木数子について取り上げているくだりでは、ついついニヤニヤ

しながら読んでしまった。このようにちょっと小ネタに話を移したかと思うと、その小ネタに関連する本へとすぐ話が移ってゆく様子は

まるで友達と雑談しながら本棚の前をうろうろしているようだ。本を肴に会話を楽しんでいる。

このような会話こそ、「知的」と呼ばれて然るべき会話の形の一つだと思う。

ここに挙げられている400冊の本を学部時代に読み切っておこうと決心し、未読のものをamazonでカートに突っ込みまくった。

当然お金が心配になってくるが、この本の中でお二人は「買おうか迷ったらとりあえず買う。本を買うのを惜しむな。」ということを

言っておられるし、その通りだと僕も思うから、金銭的問題は考えないことにする。(もちろん後で必死に仕事する羽目になるのだが)

とにかく良い本でした。この一冊から沢山の本へと手を伸ばしていくことが出来る、「知の起点」となる一冊だと言えるでしょう。

 

 立花ゼミもだんだん熱が入ってきて面白くなってきた。駒場祭で立花ゼミが行う企画のために、一般の方から

『二十歳の君への宿題』と称して「二十歳の間にこれをしておけ!」というメッセージを集めることになった。

これはもうすぐゼミのHPにメールフォームを設置して(技術班の方々いつもお世話になってます。)そこに書き込んでもらうことで

集めるつもりだ。このブログを読んで頂いている方で、20歳以上の方はぜひご協力ください。

 

 立花ゼミ関連以外では、Claude Lévi-StraussのAntholopologie Structurale(邦訳『構造人類学』)を読むのに必死。

原書で読むと本当に時間がかかって途中で投げ出したくなることもしばしばだが、原書でしか分からないニュアンスやユーモアもあるし、

何よりフランス語のとても良い勉強になる。語学に堪能な人は「とにかく読んで読んで読みまくることがあらゆる語学の上達のコツだ。」

とよく言うが、確かにその通りなのだろう。「読めるようになるために読む」ことが必要なのだ。

 

 指揮のレッスンも順調に進んでいる。今日は振ることばかりに頭が行っていて、静から動に移る瞬間、すなわち振り始めに意識が

足りていない事を指摘された。「二拍目の打点を低くしないように気をつけて振ろう。あと四小節目で柔らかく振らないと。」

などと振り始めてからのことばかり考えている僕を見透かしたように、「振る前、構えたところから音楽は始まっているんだよ。」と

言われて、とてもビックリした。先生には僕らには見えない「何か」が確実に見えている。

「何か」が見えるようになるためには、幾つの壁を超えなければいけないのだろうか。先は長く、遠く、果てしない。

 

東京見学

 

 留学生たちを東京見学へ案内してきた。

朝の十時に浜松町に集合して水上バス、それから浅草、上野、本郷、駒場と回るとてもハードな行程。

途中、雨が降り出してどうなることかと思ったが、雨はすぐ止んですぐに青空が広がった。

Bastienと「屋形船」の屋形がいったい何なのかで議論したり、「かもめ」をフランス語で何と言うか教わったりしているうちに

一瞬で水上バスは浅草に着き、雷門のあたりで解散して自由行動に。自由行動といってもさほど行先があるわけでもなかったので、

今回の東京見学で仲良くなった数人の東大生とフランス(BastienとHanika)、ドイツ、オーストラリアの四人の留学生たちと一緒に

あたりを散策したり食べ歩きをしたりした。

 

 途中、「たこ焼きとは何なのか」と聞かれたので困惑しながら

「まずcutされたoctopusがinしててですね、そのCoverstockというか外側は・・・英語で何と言ったら良いのか・・・とにかく卵を

混ぜ込んだSecret Powderを焼いて包むんですよ。ちなみにこれは大阪の名物で、大阪人の誇りと言っても過言ではない。」

なんて内容を伝えてみたのだが、明らかに過言なうえ、少なくともSecret Powderはおかしかった気がする。

まあ美味しそうに食べていたからいいとしよう。

 

 人形焼きから団子までいろいろ食べたのだが、今回一番のヒットは「冷やし抹茶」なるドリンクだった。ちょうど煎餅で喉が渇いていた

せいもあったとは思うが、なんだか異常に美味しく感じられた。Bastienもこの美味しさがツボに入ったらしく、僕のを少し飲んだあと

自分でも一杯買っていた。これはおすすめです。

本郷キャンパスへは上野で降りて不忍池から歩いて行ったのだが、沈み始めた夕陽と一面の蓮が広がる景色がとても美しかった。

(蓮について色々質問されたが、詳しく答えられずに悔しかったので、帰宅してすぐにwikipediaなどでLotusの項を読んでおいた。)

 

 駒場キャンパスに戻ってきたころにはみんなヘトヘト。だが、イギリス美人のZoeは元気そのもので、僕がPolitical Philosophyを

勉強していると言ったら「政治哲学! 私も政治学を勉強しているから結構わかるよ。誰に興味がある?」と超高速のイギリス英語で

話しかけてきて(超高速だったから色々聞き落しているに違いない。早送りみたいなスピードでした。)、ロールズの正義論について

などのテーマでいろいろ話した。そのあとは生協食堂三階でパーティ。留学生たちがどんどんと寿司を食べてゆくのには驚いた。

パーティのころになると英語の連射に疲れてしまっていたので、今回の東京見学で仲良くなった駒場の学生たちと話したり

Bastienと日本語でまったり話したりして時間を過ごす。たまたま関西出身の人間が多かったので、お約束ではあるが

Bastienに「なんでやねん」(≒No Kidding?)を教えておいた。

相当に疲れたが、とても実りのある一日で幸せだったと思う。フランス語と英語を勉強するモチベーションが強烈に湧いた。頑張ろう。

 

嵐の後に。

 

 嵐が過ぎて、空は澄み渡って青かった。青いだけではなく、高い。秋の空だ。

降り注ぐ光は夏の面影を感じさせるが、高く広がる空と吹き抜ける風はどうしようもなく秋だった。

 

 夕刻、陽が沈むと秋の香りが辺りを覆い尽くした。

秋、それも晩秋の香り。悲しい事がなくても泣きたくなるような、人を一人にする香りだ。いつもより街が静かに見える。

見上げた空は濃いブルーブラック。そこに浮かんだ月の透明さに足が思わず止まる。風が吹く。季節が変わったことを実感する。

 

 と小説っぽく書き出してみたものの、あまり意味は無い。いつものように近況を幾つか書いておくことにする。

 

・授業

授業を大量に取り過ぎてフランス語を自学自習する時間が予想以上に減ってしまったので、授業を少し削って空きコマを増やした。

そういえば相関社会学基礎論の授業で大澤真幸『意味と他者性』(勁草書房)に収められている「規則随順性の本態」について

発表することになった。中々読みづらい論文だが、後に大澤の主張の中核となる「第三者の審級」に相当する部分が多々見られる。

 

・本

何もしていない時間は語学の勉強に殆ど割いているため、最近あまり本を読めていない。台風がやってきたので刺激されて本棚から

新潮出版から出ているヘッセ全集3『春の嵐』を取りだしてざっと流して再読したぐらい。あとは『宣伝会議』という雑誌と『東洋経済』

という雑誌を読んだぐらいか。今日、S氏に「国際政治学を学ぶ上での参考文献」的な書籍を見せてもらったのだが、そのクオリティの

高さに感動した。150ページぐらいあるその本の内容全てが文献紹介で、ざっと5000冊ぐらい挙げられている!読んだことのある本も

ちらほらとは見つけられたがそれも100冊程度に過ぎなかった。この50倍読むべき本があるのかと思うと、やる気が湧いてくる。

S氏と「このリストを見て、秘書の人に『あ、ごめん。ここに挙げられてる5000冊全部注文しといて。それから5000冊入る本棚と。』

なんて言える人になれたらなあ。」などと妄想してみたりする。それにしても、部屋の壁一面に巨大な本棚(もはや本棚というより壁)

がある部屋には心から憧れる。石田衣良の写真なんかで写っている「アレ」だ。他が多少狭くても構わないから、そんな家に住みたい。

 

・ともだち

東大駒場にはAIKOMという交換留学制度があるのだが、そこで海外から来た方のチューターを後期教養の学生がやることに

なっていて、僕も勢いでそれに応募してみたら結構倍率の高いセレクションを通ってしまったらしく、チューターをやることに。

相手はグルノーブル大学から来た、とても物腰の柔らかいフランス人のBastien。ここぞとばかりにフランス語で挨拶をしてみたり

自己紹介をしている間に気付いたのだが、彼は相当に日本語が出来る。ペラペラ、と言っても過言ではない。

これは英語をあまり使う必要が無さそうで、彼が日本語で知らない単語を説明するのに使ったりする程度になりそうだ。

僕が日本語を教え、Bastienがフランス語を僕に教えてくれるということで、日仏間の交流は順調にスタートした。

彼は穏やかで上品で、とても親しみやすい。今日一日話したりご飯を食べたりしている間にすっかり仲良くなった。

ヴァイオリンをやっているそうで、イタリアントマトで昼食をとりつつ「好きなヴァイオリニストは?」というテーマでひとしきり盛り上がった。

(僕はGinet NeveuとArthur Grumiauxを挙げ、彼はItzak PerlmanとZino Francescatttiを挙げた。)

明日、留学生たちと東京見学に出かけるのでまた色々話が出来ることと思う。楽しみだ。

 

・薪能

駒場の図書館前に特設セットを組んで能が上演された。なんとあの野村萬歳を含む超豪華キャスト。

いつも何もない空間に舞台が現れ、いつも学生の声が聞こえる空間は異質の空間へと変容した。

 

・ボウリング

最近200アベレージを維持できている。調子が悪くなるときにチェックすべきポイントが固まってきた。やはり、静から動に移る瞬間、

つまり一歩目の踏み出しとダウンスイングがフォームの核だ。これが上手くいっている時はバックスイングで掌がボールにくっついている

感覚を得ることができるし、リリースの際に掌で押す感覚が味わえる。小指にも意識が行き届く。この調子を続けたい。

 

 

嵐の前に。

 

 学校が始まるとなかなか更新する時間がとれませんね。更新をサボっていた分、今回で一気に書いてしまいます。

 

・授業

キツイです。いやほんとに。予想以上の激しさでした。

フランス語中級会話に至っては授業中に日本語はもちろん、英語すらほとんど話される事が無く、全てがフランス語で展開されており、

正直かなり慌てました。頑張らねば。「文化の社会科学」という授業はこれから面白くなりそう。この授業中に「ブルーノ・タウトを

知っている人?」と先生が我々学生に問われたので、隈健吾の「反オブジェクト」を読んだばかりだったこともあり、

「桂離宮が~オブジェクト消去型建築が~崖の下に作った家が~」などと語りたくなりました。当てられませんでしたが(笑)

授業後、新しく仲良くなった友達から「地域文化フランス科ってどんな感じ?」と聞かれたので、ちょっと悩みながら

「うーん。ボンジュールでトレビアンな感じかな。」と適当に答えたところ、彼の笑いのツボに入ったらしいです。

適当に言ってみたもののこのフレーズは語感も良いので個人的にも気に入ってしまいました。これからフランス科を紹介する時は

この言い回しを定番ネタとして活用していきたいと思います。

 

・ボウリング

なんと練習投球の際にセミ・パーフェクトを達成しました。十一個ストライクを続けて来て、最後の一投で力んでしまいノーヘッドの6ピン。

296です。練習投球でスコアを気にすることなく楽に投げられたのが大きかったのでしょう。やっぱり意識するとだめですね。

そのあとに新オイルパターンのテスターを頼まれてやったのですが、こちらは最強に難しいレーンでした。投げる場所がない。

かなり奥までしっかりとオイルが入っており、結構回転数の多い僕でもフッキングに苦労するレーン。ただし、唯一レーンの左右二枚目

だけはオイルが薄いようで、ここを転がすといい感じに曲がります。ボウリングをやっている人なら容易に想像できると思いますが、

二枚目を投げるというのは相当怖いです。まっすぐ二枚目を投げればセーフ。少しでも外に向けると即ガター。

0.5枚(幅にして1cmぐらいでしょうか)外に投げたり外に向けると溝掃除というライン、これは恐怖です。

そもそも投げた瞬間からボールがガターにはみ出ているように見えます。こんな練習は中々出来ないと思い、ひたすら二枚目を投げる

練習をさせてもらいましたが、さきほどまで210あったアベレージが一気に150まで落ち込みました。

あんなにガターに落としたのは久しぶりです。神経を摩耗させました。

 

・立花ゼミ

立花ゼミの初回授業がありました。予想したよりはるかに多い人数が教室に詰めかけて下さり、椅子が足りなくて立ち見が出ている

状態。ただ、6時から始まり9時まで続くこのゼミのハードさに相当数が諦めたようで、9時まで残っている新規メンバーは10人足らず

でした。まさに自然淘汰、ナチュラル・セレクションです。これからどんどん面白い企画が出てくると思いますので、ガンガン動きましょう!

 

・おしごと

KIRIN-東京大学パートナーシッププログラムのフライヤーと、討議力養成プログラムのシンポジウムのフライヤーを依頼されたので

作成しました。KIRINの方は優しくて暖かな感じ、対照的に討議力養成プログラムの方は頭が冴えるような鋭くスタイリッシュな

デザインを「気になる色遣い」である「薄紫」でまとめてみました。これらはいずれwebで公開されるので、公開され次第お知らせします。

 

・かいもの

EDIFICEで革ブルゾンを購入。フード付きなのでハードすぎずいい感じです。薄さ以上に暖かいのでこれから重宝しそう。

それから新宿の世界堂でgiulisの白レザーバインダーを購入。これを小脇に抱えているとmacみたいです。そのあとにadam et lopeで

紫のオロビアンコショルダーを発見し、その発色の美しさについ買いそうになりましたが、ギリギリで耐えました。あれは危なすぎる。

あと、福沢諭吉の『文明論之概略』(岩波文庫)をS氏が二冊持っているとの事だったので一冊譲ってもらいました。ありがとう。

 

・台風

さきほどから風と雨が凄いです。ベランダに落ちる水滴の音が「ぽたぽた」から「ぼとぼと」、そして「じゃばじゃば」へと変わりました。

早稲田と筑波は午前中休校だそうですが、東大は「台風はともだち!」姿勢を貫いており、どうやら完全スルーする模様です。

 

 

時間割を組んでみた。

 

 長い間愛用しており、僕の勉強時間の多くを支えてくれていたgigabeat-Vの80GBモデルがぶっこわれた。

これに入れた全音楽データ(CDにして500枚ほど)と貴重なリハーサル・演奏動画が全部消えた。ショックすぎる。

特に何かをしたわけではないのだが、いったいなぜだろう。そろそろ中身を整理せよということだろうか。これがなければ勉強の

ペースが一気に落ちてしまうので、ダッシュで帰宅してリカバリー作業にとりかかる。リカバリーといっても家にあるCDを一から録音

しなおして手動で曲名を打ち込むという、死ぬほど地道な作業である。CD情報をネットから引っ張って来ても良いのだが、なんとなく

「第一楽章:アレグロ・コン・ブリオ」などと表記されるのが許せない。中学生でSonyのフラッシュメモリ型プレイヤーを使いだして以来、

曲目は「1st mov Allegro con brio」などの横文字表記で統一してきたために、そうでなければ微妙に落ち着かない。

ましてや演奏者表記が「アルトゥール・ベネディッティ・ミケランジェリ」などと表記されるのは耐えがたい。

というわけで500枚近くの曲目や演奏者データーをすべて手作業で打ち直す。現在150枚ぐらいを録音したところで力尽きた。

続きは明日にしよう。何の役にも立たないが、1st movと音速でタイピング出来るようになった。

 

 週明けから学校が始まるので時間割を組んでみた。

いくつかの専門科目(システムが良く分からない。地域の場合、小地域を決定するのは一か月先なのに、小地域の専門科目を

すでに取らねばならないのだろうか?というか、専門科目って単位認定されるのだろうか。副専攻まで考えたら意味不明な複雑さだ。)

はとりあえず取るとして、あとは前期教養の授業で面白そうなものとフランス語関連をいくつかと、後期教養の他学科の授業を取る。

 

 【月曜】

1限 フランス語初級会話・・・発音がヤバいのでネイティブの先生の授業を。起きられるかどうか怪しい。

2限  文化の社会科学・・・相関社会科学分科の授業。これは素直に面白そう。

3限  フランスメディア環境論・・・〈反復〉の詩的機能を確認するらしい。マラルメを読んでみたい。しかし「国際関係史」も捨てがたい。

4限  相関社会科学基礎論・・・シラバスは良く分からないが面白そう。

5限  全学ゼミ「ジャズダンス」・・・なんとなく(笑) 月曜はこのあとに試合が入ってるからあんまり動きたくないので、初回だけ覗くか。

 

【火曜】

1限  フランス思想テクスト分析・・・人類学的構造主義について。レヴィ=ストロースはちゃんと読んでいないのであさって購入する。

2限  フランス語会話中級・・・余裕があればとる。

3限  フランス歴史社会論・・・物凄くややこしそうな原典テクストを読むようだ。

4限  ドイツ語・・・必修。ドイツ語も忘れないようにせねば。

5限  ニーチェと現代or食ゼミ・・・ドイツ語の後なので。ドイツ系ではニーチェとハイデガー、ハーバーマスはしっかり読んでみたい。

 

【水曜】

1限  なし。ピストン・デヴォート『和声法』の勉強に充てる。

2限  フランス語精読or多文化主義研究・・・後者は相当ハードな予感だが、絶対面白そう。

3限  公法研究・・・カール・シュミット『独裁』を読む授業。政治哲学・政治思想にも興味があるので、シュミットはぜひ読んでおきたい。

4限  フランス語中級会話・・・これも余裕があれば。

5限  言語情報文化論・・・言語情報科学科の授業。なかなか面白そう。

6限  立花ゼミ・・・デフォルト。今学期は指揮レッスンの都合上、あまり遅くまでは残れないかもしれない。

 

【木曜】

1限  国際関係論・・・昨年受講したので、初回にちょっと冷やかすだけ。

2限  比較思想論・・・比較日本文化論学科の授業。ディスカッション主体っぽいので楽しみ。「軍縮と安全保障」という授業も気になる。

3限  国際取引・・・国際関係論分科の授業。たまには法律もやらないと。

4限  フランス表象芸術論・・・週一ぐらいのペースで表象文化論絡みの何かを入れたい。

5限  現代外交論・・・木曜日は国際関係論dayになりそう。実はこの時間の漢方医学を取りたいのだが、本郷は時間的に無理っぽい。

 

【金曜】

1限  なし。自分でフランス語を進める。

2限  メディア分析演習or文化人類学理論・・・せっかくなので文化人類学にも触れておきたい。

3限  フランス文学テクスト分析・・・ボードレールやランボーを読みます。

4限  方法基礎(ドゥルーズ)・・・もぐり。昨年の自分たちの発表によってドゥルーズを扱うことになったと思うので、展開が見たい。

5限  社会意識論or比較芸術orファッション産業政策・・・最後のはオムニバス的なゼミ。ちょっと覗いてみるぐらいかな。

 

 

 とても教養学部らしい時間割になった。後期教養の各学科の垣根の低さを出来るだけ利用しておきたいと思う。

しかしこれを全部取ると確実に死ぬので、実際にはここからかなり削る予定。

教育学部の金森ゼミにも潜りたいのだが、時間帯が不明なのでここには含めなかった。お手数ですがご存知の方は教えてください。

履修計画が被っているものがある方はよろしくです。

なお、午前中に椎名誠『全日本食えばわかる図鑑』(集英社)、夕方に山本文緒『あなたには帰る家がある』(集英社)を読了。

結婚っていったい何なんでしょうね。後者の本からは色々考えさせられます。