ゲストとして参加させて頂いたFreshman Festivalが無事に終わりました。
なんと10社以上のメディアから取材依頼があったそうです。僕は大したことをしていませんが、新入生の方々の嬉しそうな表情を見ていると、ああ良かったなあと思えました。
在校生が手作りのイベントで新入生をもてなす。こういう「歓待」の精神はとてもいいですね。
夜は丸ノ内インターメディアテクで企画している室内楽コンサート<Music & Science>No.5 「スタンダード・ジャズ」へ。
吹き抜けの空間で素晴らしい音色と自在なアドリブを楽しませて頂きました。お客様からのリクエストを受けてアンコールに演奏されたMy Favorite Thingsがとってもお洒落!
つい最近オーケストラでこの曲を演奏した直後ということもあって、こんなふうに旋律を展開していけるのだなあと鳥肌と共に感動するばかりです。
これにて丸ノ内での室内楽コンサートは一区切り。
学問上の研究テーマの一つでもある19世紀のパリ万国博覧会において、「音楽の展示」というコンサートが行われていたということが
このコンサートを発案する上で大きなヒントになったのですが、こうして連続して企画させて頂くことが出来たのは本当に幸せなことでした。
第一回「対話編」:チェロとバンドネオンによる17世紀バロック音楽とアルゼンチン・タンゴ
第二回「驚異の口笛、そしてギター」:口笛とクワトロ&ギターによるベネズエラ音楽
第三回「ケルトの響き、時空を超えて」:フィドル、バウロン、コンサティーナ、ホイッスル、ダブルベースによるケルト音楽
第四回「群れ集うチェロ弾きたち」:チェロ・オーケストラ(チェリスト15名+指揮)とフルートによるブラジル音楽 (レビューはこちら)
第五回「いつか、誰かと…」:ピアノ、サックス、トランペット、ウッドベースによる、スタンダード・ジャズ
全五回の内訳は以上です。僕なりのコダワリから、室内楽コンサートとしてはおそらく相当異色なプログラミングで企画および演奏させて頂きました。
ただワールドワイドな音楽を並べただけはなく、楽器と音楽が有する「驚異」を十分に味わえるように、
奏者と観客が出来る限り近い距離を共有することができて、展示の空間と音楽が対話を重ねることができるようにと考えた結果です。
奏者はこれまで一緒に演奏して来てその人柄と腕を良く知っている友人たちに打診させて頂き、美学を共有できる運営メンバーのお二人にも恵まれて、
幸せなことに毎回とてもご好評を頂くこととなりました。音楽の純粋な楽しさはもちろん、博物館で演奏するということによって立ち上がる
「場」の楽しみを少しでも感じて頂けたとすれば嬉しいです。
演奏して下さった方々、一緒に企画して支えて下さったIMTやJPタワーのスタッフの方々、お忙しい中に足をお運び頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
次年度以降の予定はまだ決まっておりませんが、もしも継続出来ることになりました際には、どうぞよろしくお願い致します。