September 2013
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合宿にて。

 

UUUオーケストラの初回練習&合宿を終えました。

一日目、宿に到着すぐからひたすら分奏&合奏。自己紹介を兼ねたSound of Musicメドレー合奏にはじまり、

夜は自由参加で初見大会&記憶だけを頼りにした楽譜無しアンサンブルを朝3時すぎまで。アルルの女、カルメン、チャイ コフスキーの五番、新世界…

深夜だけでいったい何曲やったのか分かりません。

 

二日目も朝から合奏。

運命とプロコフィエフのピアノ協奏曲第三番を除いて、今回演奏する曲を通して演奏してみました。

初回練習かつ人数が揃っ ている練習であったため、とりあえず合わせてみることから初め、今回演奏する曲の構成や作り方の大枠を提示して共有して頂くことを二日間通じて心がけした。

今後のことを考えて、どこをどういうふうに練習すれば良いのか、どこがどういうイメージであるのかを重点的にお話しさせて頂いたつもりです。

 

思ったことを書き始めるとキリが無いので書きませんが、音楽-アンサンブルは「再現」ではなく「生成」であるということを改めて強く感じました。

指揮者と奏者がそれぞれのエネルギーを放出しながら、目に見えないアンテナを立てて触発しあう一回限りの営み。

弾き慣れているとかリハーサルをたくさん重ねたと か、そんな事実を超えたものとして大切なことがあって、緊張感と集中力を高めた状態で演奏したときの音は明らかに違います。

たとえば「運命」のような曲に はその変化が残酷なほど出てしまうし、指揮する僕は勿論のこと,奏者全員の精神が集まって行かないと音楽にならない。

そして当然ながら、奏者の精神を集められなかった責任もやはり指揮者の責任だと思うべきでしょう。

あそこでああ進めなければ良かった、と思い返せば後悔もあり、自らの精神力の未熟さを実感するばかりです。

「運命」は精神的に難しいんだよと師 が語っていた理由を肌で実感しました。

(そういう意味では、運命一楽章の初振り下ろしで響いた音は凄く良い音だったと思います。ホルンが素晴らしかっ た!!)

ともあれ、初回練習にしては充実しすぎるぐらい充実した二日間になったと思います。

ハードな二日間お疲れさまでした。変拍子の複雑なトリプティークやリズ ムの難しい「三つのジャポニスム」を一発で通すことが出来たのは、

皆さんが一生懸命練習して下さって、初合奏にも関わらずしっかりと棒について来て下さったおかげです。

また新しく素敵な奏者の方々に出会えたことも幸せでしたし、今まで一緒に演奏したことのあるメンバーと再び演奏出来ることも嬉しいことでした。

僕が指揮し始めた当時は高校一年生だった彼と、こうやって一緒に演奏できる日がやってこようとは!