秋が来た。宙ぶらりんの身に秋の風は辛い。身に染みて心を揺らす。
24にもなってひとりで歩くことすら、僕には出来ない。無力。情けなさ。
夏の太陽の眩しさに目を細めて見えないフリをしていたものが、秋の訪れとともに立ちはだかる。
立ち止まった瞬間、足下にずっと昔から大きな穴が空いていた事に気付く。漫画の主人公のように落下。闇。闇。闇。あたり一面の闇。
闇を掘り返しても闇しか手に取れない。生きるのはどうしてこんなに難しいのだろう。
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秋が来た。宙ぶらりんの身に秋の風は辛い。身に染みて心を揺らす。 24にもなってひとりで歩くことすら、僕には出来ない。無力。情けなさ。 夏の太陽の眩しさに目を細めて見えないフリをしていたものが、秋の訪れとともに立ちはだかる。 立ち止まった瞬間、足下にずっと昔から大きな穴が空いていた事に気付く。漫画の主人公のように落下。闇。闇。闇。あたり一面の闇。 闇を掘り返しても闇しか手に取れない。生きるのはどうしてこんなに難しいのだろう。
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