23歳になりました。
にじゅうさん!信じられない響きです。自分がこんな年齢になるなんて思ってもみなかった。
20歳を過ぎてしまえば誕生日の感慨なんか無くなって、あとはもう「おっと、また誕生日か。」という感じで大したことないだろう、と
考えていました。まだ20と21ならいざしらず、22歳と23歳では何も変わらないだろうと思っていました。
ですが、23になってみると全然違う。たった一つ数字の下一ケタが増えただけなのに、襲いかかってくる重圧が凄い。
それもそのはず、22はまだ20に近かったけれど、23はもう25に近い数字なのです。想像もできない遠さにあった25という数字が
急に現実味を持って迫ってきます。様々な大人の方々から「言語は25歳まで。」「楽器は25歳まで。」「人生の選択も25歳までで決まる。」
と言われているので、僕にとって25歳というのはとても怖い年齢に映ります。先達の方々がおっしゃるように、25にもなると体力的にも
衰えてくるだろうし、記憶力や習得力も落ちてくるはず。そして人生の進路(就職か、大学院か、それとも「それ以外」か)も
ある程度決まってくるでしょう。そういった逃れようのない未来に、僕は確かに近づいてしまった。
などと書くと、「若者がそんなに悲観的でどうする!」と一喝されてしまいそうですが、悲観的になっているというわけではありません。
ただ、そろそろ着地点を決めなければならない。好奇心の赴くままに飛び回るのではなく、どこに降り立つか、狙いを
定めていかねばなりません。その作業はとても辛いものだと思うのです。
ですがそれが辛いものであれ、23にもなってまだ学部生をやらせてもらっていることに感謝していますし、これらからも僕には
毎日を精一杯過ごすことしか出来ません。違う世界にどんどん飛びこんでゆく度胸と、飲み会や遊びに誘われたら軽やかについていく
若いノリを忘れず、それでいて少しは大人の魅力(?)を醸し出しつつ、23歳の一年間を思いっきり過ごしたいと思います。