January 2010
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Ich wünsche Ihnen ein glückliches neues Jahr!

 

 Je vous souhaite une bonne et heureuse année! 

あけましておめでとうございます。曇りの予想を裏切って明け方は晴天でした。

外へ出てみると、吹きつける冷たい風の中、眩いほどに光を放つ太陽が空に輝いていて思わず眼を細めてしまいました。

昨夜の満月も綺麗でしたし、天気に恵まれた年末年始になりましたね。

 

新年といっても、たった一日が過ぎただけ。何かが変わるわけではありません。

でも、外の空気はなんとなく昨日と違う清々しさを感じさせます。昨日とは明らかに違う何か。30日と31日の違いにはない何か。

それは僕が新年を意識しているからか、それとも沢山の人々が新年を意識して生きていることから生まれるのか

よくわかりませんが、何はともあれ今年も無事に新年を迎えることが出来たことを素直に喜びたいと思います。

 

 日の出を見てから、家族で京都の北野天満宮へ恒例の初詣へ行ってきたのですが、北野天満宮は雪がうっすら積もっており、

ところどころ氷が張っているほどでした。弟と一緒に御神籤を引いてみたところ、なんと弟が「大吉」で僕は「吉」。

数日前からデジカメの充電器が見当たらず、デジカメが使用不能状態にあって困っていたのですが、僕の引いた籤の「失物」の

ところには「家の外を捜しなさい。」という、「諦めなさい。」とほぼ同義のお告げが書かれていました。

ほとんど範囲の狭まらない余事象です。家の外って・・・ほとんど全てじゃないですか(笑)

 

 御神籤にひとしきり突っ込んだ後、これまた恒例、境内にある長五郎餅という絶品の羽二重餅を購入。

それから天満宮前にある梅餅(いまだこれを超える餅には出会ったことがありません。甘酸っぱくてとても上品な味。最高です。)

を買いに行ったところ、行った時間が早すぎたのか餅屋さんが寝過ごしたのか、シャッターが下がっており、買えませんでした。

これはちょっと悲しい。また日を改めて買いに行くことにします。

 

 元旦ならではということで、あと数時間で放送されるウィーンフィルのNew Year Concert 2010について少し書いておきましょう。

今年の指揮者は2008年にも登場したジョルジュ・プレートル。あのアンドレ・クリュイタンスに指揮法を師事したフランスの指揮者です。

2008年以前はあまり有名ではなかった(CDに恵まれなかっただけで、プレートルは素晴らしい指揮者だと思います。1990年代初頭に

ヴァルトビューネコンサートを振った録音・録画があるのですが、そこでもプレートルは驚くほど素晴らしい演奏を引き出しています。)

指揮者ですが、2008年以来急速に脚光を浴びていると言えるでしょう。優雅で、かつ芯のある音楽を作る大指揮者です。

 

 2008年の演奏はフランスに関係する曲目を織り交ぜつつ、全体として自由で柔らかい演奏でした。

プレートルはあまり拍を振ることもなくザッツだけ出してあとはデュナーミク(音量の強弱)やアーティキュレーションを示すだけ。

リハーサルではかなり細かく指示を出していたらしいですが、本番は「あとは好きなようにやってください。」という感じで

とても自由な指揮姿。ウィーンフィルが相手だから出来るワザですね。プレートルの笑顔がとても優しくて、見ているとなんだか

幸せになるような演奏でした。とくにポルカ 「とんぼ Die Libelle」はカルロス・クライバーの演奏に次ぐ名演だと感じました。

 

 2010年の曲目は「こうもり」序曲に始まり、ポルカ「恋と踊りに熱狂」、ワルツ「酒・女・歌」、シャンパンポルカにシャンパンギャロップと

非常に華やかなラインナップです。「パリの謝肉祭」があるのも見逃せません。オペラ指揮者として鳴らしたプレートルは「こうもり」序曲を

どんなテンポで、どんな風に演奏するのでしょうか。きっと拍手鳴りやまぬうちに三つのあの華やかな和音を始めるのでしょう。

色々参考にしようと思って、今日演奏される曲のフルスコアをいくつか実家の本棚から引き出してテレビの前に積んでおきました。

85歳を超えたプレートルの円熟の指揮がとても楽しみです。

  

  

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