2009年もまもなく終わりということで、ホームにしているセンターで今年度の投げ納めをしてきた。
この一年で1000ゲームぐらいは軽く投げただろう。1000ゲーム分のゲーム代を全部貯金していれば軽くフルートが一本買えそうな
金額になるような気がするが、それだけ投げた甲斐あって球が相当に強く・正確になったと思う。そして、一年間で記したメモも
相当な量になった。投げ納めということで、ボウリング場の下にあるサンマルクでホワイトチョコクロを食べつつ、このメモを再読して
改めて頭に叩きこんでから臨むことにした。
いつものようにアメリカン(二レーン使って投げること。試合では大抵この形式で投げる。)で顔見知りのスタッフの方にレーンを取って
頂き、入念にストレッチをしてからボールを鞄から取り出す。究極に不器用なのでテーピングは一切しない。全くの素手である。
アプローチの状態のチェックも済んで「さあ投げるか。」と伸びをしたとき、支配人さんが後ろからそっとやってきてポンと僕の肩を叩いた。
そして「投げ納め?じゃあ今日は一ゲームごとにレーン移動してみたら。レーン空いてるし好きなように使っていいよ。」と、
とんでもないことを言って下さった。滅多にこんなことは出来るものではないし、しかもここは人がひしめく東京である。
「プロテストの練習にもなるし。」と勧めてくださる支配人さんの温かい心遣いに感動した。
プロテストは一ゲームごとにレーンを移動して戦う。それを一日十五ゲーム。レーンは一レーンごとに異なるし、時間や湿度によって
レーンは刻一刻と姿を変える。だからプロテストを勝ち抜くには、一ゲームという短い時間でレーンに瞬時に対応する能力が要求される。
しかも僕がホームにしているボウリング場は一般客が既にさんざん投げたあと。と思いきや全くフレッシュなままのレーンもあったりと、
メンテナンスがしっかりしているプロテストのレーンよりもある意味でずっと難しいかもしれない。ということはこのレーンで十五ゲーム
投げてアベレージ200(プロテストの合格ライン)を維持できれば中々のものだ。ということで、この一年で一番気合いを入れて
十五ゲーム投げることにした。一ゲームごとのレーン移動で十五ゲームというのは人生初体験なので、どうなるか全く予想が出来ない。
1G.240スタート。外に壁を感じてそこにぶつければ戻ってくる、非常にやりやすいレーン。左右差もあまりない。
2G.223。五枚目より外に左右差が少し感じられるが、中を絞って投げてやれば問題なかった。
3G.186。左のレーンだけ中が伸びているのに気付くのが遅れ、イージーミスを二発。
4G.156。頭から四発連続で割れて真っ青。最後までよくわからないまま終わる。大量にあった貯金(200ベース)が+5まで落ちる。
5G.231!左右とも途中から完璧に把握できて六発連続のオールウェイ。さきほどのローゲームの分を何とか取り戻す。
6G.181。何とも微妙なまま終了。後から考えてみれば右のレーンのラインを間違えていた気がする。
7G.173。右レーンはほぼパーフェクト、しかし左がタップの嵐。しかも7ピンを二回ミス。ちょっと心が折れかける。
8G. 199。悪くはないが200に乗らずちょっとストレス。この時点でトータルマイナス11。やばい。
9G.203。スペアスペアで辛抱のボウリング。マイナス8まで挽回。雀の涙程度。
10G.168。今までと全く違うレーンにビビる。ピン前の動きがダルい。タップの嵐。ボールチェンジも功を奏さず撃沈。マイナス40。
11G.216。ちょっとホッとする。左右でボールを使い分けた、セル・パールの薄めぶち当て作戦が成功。マイナス24。
12G.200。途中までダッチマン(ストライクとスペアが交互に出ること。)だったが途中で崩れた。でも200ジャスト。マイナス24のまま。
13G.196。ちょっと焦り始める。なかなか貯金を作れない。悪くはないのだが・・・。マイナス28。
14G.192。暗雲が漂い始める。マイナス36。スプリット以外はかっちりカバーしているが、いかんせんストライクがこない。流石にやばい。
15G.232。つまりトータルマイナス4。最終ゲーム、気合いでラスト五発持ってきたものの僅かに及ばず・・・。
結果、15ゲームトータルアベレージ199.8。プロテスト合格点には0.2ピン足りない・・・カバーミスが効いた。
普段215ぐらいあるアベレージが200切るぐらいまでに落ちてしまうのだから、レーン移動というのは本当に難しい。
読みの早さと対応の早さをもっと鍛えねばならないなあと痛感した。かなり苦しかったが、今までで一番頭を使って投げた気がする。
2009年投げ納めにふさわしい練習になった。スタッフの方々に心から感謝したいと思う。また来年もよろしくお願いします。