留学生たちを東京見学へ案内してきた。
朝の十時に浜松町に集合して水上バス、それから浅草、上野、本郷、駒場と回るとてもハードな行程。
途中、雨が降り出してどうなることかと思ったが、雨はすぐ止んですぐに青空が広がった。
Bastienと「屋形船」の屋形がいったい何なのかで議論したり、「かもめ」をフランス語で何と言うか教わったりしているうちに
一瞬で水上バスは浅草に着き、雷門のあたりで解散して自由行動に。自由行動といってもさほど行先があるわけでもなかったので、
今回の東京見学で仲良くなった数人の東大生とフランス(BastienとHanika)、ドイツ、オーストラリアの四人の留学生たちと一緒に
あたりを散策したり食べ歩きをしたりした。
途中、「たこ焼きとは何なのか」と聞かれたので困惑しながら
「まずcutされたoctopusがinしててですね、そのCoverstockというか外側は・・・英語で何と言ったら良いのか・・・とにかく卵を
混ぜ込んだSecret Powderを焼いて包むんですよ。ちなみにこれは大阪の名物で、大阪人の誇りと言っても過言ではない。」
なんて内容を伝えてみたのだが、明らかに過言なうえ、少なくともSecret Powderはおかしかった気がする。
まあ美味しそうに食べていたからいいとしよう。
人形焼きから団子までいろいろ食べたのだが、今回一番のヒットは「冷やし抹茶」なるドリンクだった。ちょうど煎餅で喉が渇いていた
せいもあったとは思うが、なんだか異常に美味しく感じられた。Bastienもこの美味しさがツボに入ったらしく、僕のを少し飲んだあと
自分でも一杯買っていた。これはおすすめです。
本郷キャンパスへは上野で降りて不忍池から歩いて行ったのだが、沈み始めた夕陽と一面の蓮が広がる景色がとても美しかった。
(蓮について色々質問されたが、詳しく答えられずに悔しかったので、帰宅してすぐにwikipediaなどでLotusの項を読んでおいた。)
駒場キャンパスに戻ってきたころにはみんなヘトヘト。だが、イギリス美人のZoeは元気そのもので、僕がPolitical Philosophyを
勉強していると言ったら「政治哲学! 私も政治学を勉強しているから結構わかるよ。誰に興味がある?」と超高速のイギリス英語で
話しかけてきて(超高速だったから色々聞き落しているに違いない。早送りみたいなスピードでした。)、ロールズの正義論について
などのテーマでいろいろ話した。そのあとは生協食堂三階でパーティ。留学生たちがどんどんと寿司を食べてゆくのには驚いた。
パーティのころになると英語の連射に疲れてしまっていたので、今回の東京見学で仲良くなった駒場の学生たちと話したり
Bastienと日本語でまったり話したりして時間を過ごす。たまたま関西出身の人間が多かったので、お約束ではあるが
Bastienに「なんでやねん」(≒No Kidding?)を教えておいた。
相当に疲れたが、とても実りのある一日で幸せだったと思う。フランス語と英語を勉強するモチベーションが強烈に湧いた。頑張ろう。