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半過去についてのまとめ

 

L’imparfait(半過去)についてLe bon usageほか色々な文法書を使って勉強していたので、まとめをアップしておきます。

自分用にメモがてら作ったものなので正しいとは限りません。ご注意下さい。

 

<半過去の基本的な意味と用例>

☆過去の一点で、まだ完了していない出来事を表す。それゆえに始点や終点を示すものではない。

→ここから、半過去は継続や反復を表すのに適することが導かれる。したがって習慣も表しうる。

例:Je me promenais souvent au bord de la mer.

複合過去が点的な過去であるとすれば、半過去は線的な過去だと言える。

単純過去や複合過去が物語の骨子を述べる時制だとすれば、半過去は物語の環境を描く時制である。

一回きりで終わる動作でないから、過去の情景描写や状況説明で用いられる。

例:On était vaincu par sa conquête.(V.Hugo, Les Châtiments)

参考:19世紀の自然主義文学は半過去の用法について非常に意識的。対してカミュの『異邦人』、複合過去のオンパレード。

 

<半過去の特殊な用例>

1.他の出来事の避けがたい結果として半過去を使う事がある。条件法過去と似た意味になる。

例:Elle mit la main sur le roquet. Un pas de plus, elle était dans la rue.(V.Hugo, Les Misérables.)

また、過去時制におかれた主節に導かれて、「過去における現在」を表すこともある。(時制の一致)

 

2.基本的な意味に反するが、叙述的、あるいは歴史的な半過去は、過去のあるはっきりした瞬間に行われた、繰り返されない出来事を表す。

例:Giannni revenait au bout d’une heure. (Edmond de Goncourt, Frères Zemganno)

Brunetièreによって書かれた、絵画的で、分断し、囲い込む(?)半過去というものもある。

 

3.口語においては、我々が会話し始める前に始まった出来事が半過去で表されることがある。

 

4.条件法Siのあとには、半過去が義務的に使われる。これは現在あるいは未来における仮定的な出来事を表すためである。

例:Si j’avais de l’argent, je vous en donnerais.

 

5.幼い子供達やペットたちとの会話という特別な用途に限定されるが、愛情を表す半過去、甘えたようなニュアンスを醸す半過去というのがある。

例:Comme il était sage!

 

6.直接法半過去には、一歩引いて口調を和らげる働きがある。

例:J’avais [...]