いつもお世話になっている小さなお店に、遅い夕食を頂きに行った。
落ち着いて楽しげな雰囲気の店内、遅い時間には若手に任せる大将が珍しく厨房に立つ。
カウンターに飾られた花は白と薄紫。間接照明が柔らかく当たった奥のテーブルに
綺麗に揃えられて手つかずのままのお料理とお酒が並べられている。
そこに人がいた形跡は無いし、人が戻ってくる気配もない。
そうか、と気付く。厨房に一人足りない。なんと厳かで、温かい追悼のかたち。
今までありがとうございました。どうか安らかに。
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いつもお世話になっている小さなお店に、遅い夕食を頂きに行った。 落ち着いて楽しげな雰囲気の店内、遅い時間には若手に任せる大将が珍しく厨房に立つ。 カウンターに飾られた花は白と薄紫。間接照明が柔らかく当たった奥のテーブルに 綺麗に揃えられて手つかずのままのお料理とお酒が並べられている。 そこに人がいた形跡は無いし、人が戻ってくる気配もない。 そうか、と気付く。厨房に一人足りない。なんと厳かで、温かい追悼のかたち。 今までありがとうございました。どうか安らかに。 |
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