あけましておめでとうございます。風邪&ロタ(?)ウイルスに苦しめられた年末でしたが、
なんとか回復し、ベッドの上でひたすら卒論を書き続ける元旦を過ごしています。
昨年は学問や音楽をする楽しさと共に、その裏にある苦しみを味わった一年でした。
学問上は19世紀後半から20世紀初頭のフランス文化史を専門にすることを決め、
それまでに読んできたものが一挙に繋がってくることに言葉に尽くしがたい刺激を受けました。
同時に、「フランス語で書く」ということがこんなに難しいことで、自らの語学に対する不真面目さと共に、
普段の自分がレトリックや曖昧な思考に頼って物を書いているかを突きつけられたような思いがして、
書きたい事が書けない苦しみに現在進行形で悩み続けています。
ともあれ卒論提出まであと二週間。大見得を切ってしまったタイトルに負けないよう最後まで詰めて書いて行きたいと思います。
(タイトルは、La naissance d’une nouvelle sensibilité à la lumière artificielle : Le rôle des Expositions universelles de Paris 1855-1900)
音楽活動について、レッスンでは一月から十月までひたすらベートーヴェンの交響曲と取り組み、
「千の会」にてブラームス、ドミナント室内管弦楽団とオール・ベートーヴェン・プログラム、
アンサンブル・コモドさんと東北遠征公演でポップス&クラシックステージ、コマバ・メモリアル・チェロオーケストラとヴィラ=ロボス、
クロワゼ・サロン・オーケストラと音楽鑑賞教室…どれも忘れ難い時間で、その度ごとに沢山の出会いや学びがありました。
うまく行ったこともうまく行かなかったことも沢山ありますが、一緒に演奏してくださった方々やコンサートを支えて下さった方々に、
そして貴重なお時間の中でコンサートにお越し下さった方々に心から感謝しています。
一月に卒論と院試を終えたら、三月にはまた本番が二つ。
自らの年齢に自覚的でありながらそれに焦ることなく、矛盾する要素を常に引き受けながら、
一つ一つじっくりと学んで行きたいと思います。今年も素敵な一年になりますように。