六本木ヒルズにて行われているHills Breakfastというイベントで少しだけお話をさせて頂きました。
登壇者は主に社会人中心のイベントのようでしたが、東京大学より推薦を頂き、
その上で幸運なことに森ビルさまより選んで頂きましたので、貴重な機会と思い、出させて頂きました。
「指揮という芸術、何だか分からないもの」と題して、休学したこの一年で打ち込んだもの、
そして指揮がどういう芸術なのかを、ピアノによる実演(「運命」や「子供の情景」、「月の光」など)を交えながら
今の僕に出来る範囲で手短に説明してみました。時間制限が結構厳しいものでしたので
上手く伝わったか分かりませんが、終わってから沢山の人に「面白かった!!」とお声をかけて頂き嬉しかったです。
僕が思っていたよりも遥かに沢山の方々がいらっしゃっており、その熱気に、こんなに早い時間から200名もの方々が
集まるイベントというのは凄いなあ、と本当に驚きました。(ヒルズ・カフェがぎっしりと奥まで埋まり、立ち見も
沢山出ていました!)そのぶん一番後ろの方々は指揮の実演が見づらいかなと思ったので、講演者用の壇を降りて
スライドを映し出しているプロジェクターとスクリーンの間に敢えて入り、指揮姿や指揮棒の軌跡を影絵のように拡大することで
後ろの方まで見えるように即興でやってみました。(ちょっと眩しかったですけど、本番の舞台での照明に比べれば!)
拙い話になりましたが、もしご興味を持って頂けた方がいらっしゃったならば、
その日に話したことのフルバージョンのようなものが書いてあるこちらのインタビューもお読み頂ければと思います。
(http://gapyear.jp/archives/1082)
企画して下さった森ビルの方々、僕のような若輩者を推薦して下さった東京大学の先生方、
伴奏してくださったピアニストの清水さん、そして朝早くからお越し頂きました皆様、貴重な機会をありがとうございました。
東京大学を休学して自らの信ずるものに打ち込んだ一年間の締めくくりとしてこれ以上ない、記憶に残る一日となりました。
講演を終え、動き出したばかりの朝の街をふらふらと歩きながら、柔らかく緩んだ空気に春の訪れを思い、
新しい一年が始まることを肌で感じました。あっという間に過ぎ去った一年でしたが、
どの一年間よりも刺激的で彩りに満ちた日々だったと笑顔で言うことが出来そうです。