自分の人生を簡単に纏められるのには耐えられない。
説明できない屈折や脱線だらけの人生を送る人の方が、僕にとっては魅力的に映る。
迷う事を怖がらず、いままで一緒に歩いてきた友達に笑顔で手を振って、森の暗い横道に足取り軽く分け入って行け。
「私たちは自分をつねに創造しているものだと言わねばなるまい …(中略)…意識を持った存在者にとり、
存在することは変化すること、変化するとは成熟すること、成熟するとは無限に自分自身を創造することなのである。」
— ベルクソン『創造的進化』
一貫したものを底に持ちながら、次々と姿を変え、軽やかに変奏していく人生。
バッハのシャコンヌやブラームスのハイドン・バリエーションが自分の心に響いてくるのは、
そうしたところに憧れてのことかもしれない。