模擬店のやきとりの煙がたちこめ、呼び込みの声と人々の雑踏でにぎわう駒場キャンパス。
駒場祭一日目、祭りも夕方にさしかかり落ち着いてきたころ、駒場の一角にこっそり腐女子/腐男子が集まり始めた。
「萌え、萌えって言うけど、この気持ちって何なんだろう」
漫画とかを読んだときに、なんかこう、突きあがるように「はわわわ」ってなる感じ。それは確かに存在する。しかし、人によって萌えるポイントは大きく異なり、容易に一般化することはできない。
しかし、少しでも「萌え」とは何か知りたいと思い、いろんな腐女子/腐男子の萌えを駒場祭の場で語ってもらい、それを会場で共有しようと思った。
そんな思いから、ゲストして大阪から松尾先生、北海道から江路先生をお招きし、この講演会を開くに至った。
私たちの萌えの根源に迫らんと、なんとも言えない一体感に会場は包まれていく。
<プログラム>
第一部 オリジナルBLの萌えって 松尾慈子(朝日新聞社)
第二部 二次創作におけるBLの萌えって 江路みそ(サークル「それ、机です」)
第三部 私たちの萌えって
<登壇者紹介>
松尾慈子先生
朝日新聞社記者。asahi.comにて『漫画偏愛主義』を連載。愛読する漫画について、情熱あふれるレビューを展開。商業BL漫画にも造詣が深い。
江路みそ先生
漫画家。サークル「それ、机です」で、主に落第忍者忍たま乱太郎をフィールドに二次創作活動を展開。