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島田裕巳先生インタビュー

0. はじめに

 社会不安などを背景に、新宗教の活動が注目されるべきものになっている。僕たち大学生にとっては、今後新宗教と関わる可能性が大きくなり、新宗教について考えていく必要を感じる。その一方で、オウム以降は新宗教の研究が行われにくく、情報が一般に得られにくくなっている。

 僕たちは立花ゼミのなかで新宗教について関心を持ち、調べて、勉強会などをしてきた。その中で、宗教学者としてしっかりと、現在まで新宗教と向かい合い続けてきた島田先生にぜひお話を聞きたいと思った。

 現在の新宗教の状況はどうなのか、これからの展開はどうなるのか。目の前に現れた新宗教をどうとらえればよいのか。特にオウムのように社会と対立した教団とはどう対応すればよいのか。そもそも新宗教に限らず信仰というものをどうとらえていけばよいのか。

□ 島田裕巳(しまだひろみ)

宗教学者。1953年東京生まれ。東京大学人文科学研究科博士課程修了。オウム真理教に好意的だとして、地下鉄サリン事件後に大規模なバッシングを受ける。その後もバッシングを乗り越えて精力的に活動を続け、宗教を中心に現代社会の分析を幅広く行っている。著書は『創価学会』『日本の10大新宗教』など多数あり、『葬式は、要らない』はベストセラーとなった。

参加ゼミ生:土井貴生、山田敏実、今堀祥和、後藤亮、近藤伸郎(*編集)

【目次】
1. 新宗教をどう見るか
2. 新宗教の人間関係
3. 組織とお金
4. 戦後の左翼運動と新宗教史
5. 新宗教とはどういうものか
6. 教祖について
7. 宗教について書くということ
8. 伝統宗教について
9. 最後に