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政治企画 糸数慶子議員取材





糸数慶子議員取材

糸数慶子議員取材(2011年7月15日 参院議員会館にて)


1.東日本大震災から見えてくる、沖縄への無視



学生:
3.11大震災に際し、今まで米軍や自衛隊に厳しい姿勢で臨んでこられた先生から見て、震災復興での米軍や自衛隊の支援活動はどのように映りましたか?

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糸数:
東北があの大震災で甚大な被害を受けた中、第一線で訓練されている米軍・自衛隊が、一刻一秒を争う支援に携わってくれたのは有難いと思いました。

ただ、米軍が「トモダチ作戦に基地が必要だ」と改めて沖縄県内に普天間基地の移設先を要求するのは話が違います。私たちは県内の米軍基地は整理縮小撤去という立場ですので、震災と基地問題とは別個に考えています。

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学生:
今回の震災に対して、同じ日本国民として助けようという声が全国で上がりました。一方で、普天間移設問題では基地が沖縄にあるのは仕方ないとする、この落差に違和感を抱きました。

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糸数:
震災でも沢山の方が亡くなった今、国全体を挙げて被災地・被災者を守ろうとしています。しかし一方で、沖縄でも戦後ずっと米軍基地のために亡くなった方が沢山いるのに、日本政府は沖縄県民を守ろうとは必死にならない。そこがおかしいです。

沖縄の基地問題は、日本全体で考えていくべき問題なのに、封印をして押し付けていくという、今の国の在り方は戦後すぐから今までの66年間、変わっていないんですよ。今も、戦争状態と変わらず、県民の人権が守られてないんですよ。

基地問題を何とか解決したいという思いは、私個人の立場でもありますし、そもそも沖縄社会大衆党が出来たきっかけでもあります。本来、復帰して基地問題が解決されたら社大党は消えるはずだったんですが、今もこの党があるのは基地問題が解決されていないからなんです。