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内田樹さんに会ってきた

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内田さん顔写真
内田樹という思想家をご存じだろうか。いや、「思想家」とくくってしまうのは失礼かもしれない。内田先生は思想家であると同時に武道家でもある。そして先生が関心を持つ思想はフランス現代思想、武道論、映画論、ユダヤ文化論、教育論、身体論・・・じつに幅広い。
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17.基本は教師で意地が悪くて結構いい人

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X 先生はご自身をどういった存在だと思われていますか? つまり難しいんですけど、最初にご専門はとお伺いした時、専門はフランス現代思想であり文学であり、でも興味の方向は色んなことにあり、それで考えていることは哲学のことであったり思想であったり。では、その、枠決めすることはお嫌いだとは思いますが、あえて枠決めをすると自分は何なんだろうとお思いますか? 哲学者ということですか?

内田 いやいや、基本は教師だよ。今の自分の様々の特性を規定しているのは大学教師という今の職業だよ。
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16.「まぁ、そのうちわかります」―哲学自体が“装置”

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X 『愛の現象学』は読んでみたんですけど、やっぱり途中から…何と言うか…

内田 まあ、それはそのうち分かります。

L やっぱり何度も何度も読めば少しずつ深まっていくものですか?

X ある程度時間的な差は必要なのですか?
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15.若い頃読む本、年をとってから読む本、生涯読める本

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S 何か変な話なんですけど、僕は本を読むと気が滅入ったりするんですけど、それは本を読まないほうがいいということですか?

内田 読む本によるんじゃないの? 気が滅入る本ってあるよ、たくさん。出てる本の8割くらいは気の滅入る本だから。気が滅入る本は読んじゃ駄目だよ。読んでチアアップされる本を読まなきゃ。それはわかるよ、この本はいける、この本は駄目だとか。どんな立派な人が書いてても、気が滅入る本ってあるんだよ。それは読んじゃ駄目、若い時は。 Read more »

14.「もっと貧乏すればいいのに」

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S ちょっと別の話に移らせてもらいますが…ブログで内田先生の大学時代に関しての記事を読んだのですが、個人的にはああいうものに憧れみたいなものを抱いていて。ああいう大学時代の過ごし方というのは今でも必要だと思われますか?

内田 そうだなあ…中進国の大学生だから(笑)、とにかくみんな貧乏だったから。お金が無い中でどうやって工夫して楽しく暮らすかと。「じゃあキャンプでもするか」という感じですよね。他にあまり楽しみがなかったんだよ。今みたいにみんなお金を持っていて楽しいことがいっぱいあればそれは改めて… Read more »

13.愛国心の定型は作るな

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L すごく個人的なことを聞いていいですか?

内田 どうぞどうぞ。

L 愛国心についてですが…僕は在日の韓国人なんですけど、全く韓国に対する愛国心を持っていなくて、ただ僕は日本で生まれたけど韓国の血を継いでいるので韓国のことを勉強しなさいよと強制されるわけです。 Read more »

12.昔はわりと決めつけてました

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X 先生の先ほどのお話の中で、「先進国だから、中進国だから」という話がありましたが、先生の「判断を保留するもの言い」はすごく特徴的なような気がするんですが。バシッと何かを言うことは無くどちらかというと「こういう事実があります。私はそれに対して評価をしていません」というような…それは何かから影響を受けてそうなったのですか、それとももとからですか?

内田 いや、割と昔は決めつける人だったけど(笑) 決めつけると面白くないんだよね。「これはこうだ!」と言うと絶対それでは説明しきれない部分が残って、その部分は切って捨てるわけだよね。この部分がもったいない気がしてきて。結局、「スパッと断言する」というのは人に向かってショウオフしているわけで。 Read more »

11.中進国の子供として育つ

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L 著作の中で、ハンカチ落としだったか、気配を感じる能力を養う遊びをしなくなって、子どもがどんどん身体的なシグナルを感じなくなっていると書かれていたんですが、やはり昔の子どもと今の子どもは全然違うと感じられているんですか?

内田 それはもう全然違うと思うけど。でもそれは社会の違いだよね。関川さん風に言ったら僕たちは中進国の子どもで君たちは先進国の子どもだからさ、全く社会状況が違うじゃない。中進国はもっとワイルドだからね(笑)  Read more »

10.中等教育までは型なんです

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X それは大学であるとか、一生涯をかけて、ということであって、例えば、中学や高校の先生の場合には?

内田 微妙に違うよね。それは違う。
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9.師匠の機能

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L さっきの話と関係するんですが、権威のある人のところに人が集まってしまうという話なんですが、その方たちはいうなれば偉大な師匠なわけですよね? 先生の著作の中ではその偉大な師匠と出会うということが非常に大事な経験であると書かれていたと思うんです。例えば僕も東大で野矢茂樹先生という人に感銘を受けて学科を選んだりしたんです。その、権威のある人のところに集まるというのも、師匠に出会いに行くという意味では肯定的に捉えることが…

内田 もちろんですよ。師弟関係にしても、どんなものにもいい面と悪い面があるわけでね。
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見聞伝とは?

東京大学見聞伝では、各人が興味・疑問をもったことについて文理の枠を超えて自由に企画を立ち上げ、自主的に取材し、それぞれの分野で活躍されている方の生の声や、そのお話から新たに発見したことを、インターネットなどを通じて発信する活動を行っております。

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定例会

定例会は毎週水曜日の午後6時から午後9時まで、駒場キャンパス学生会館や、各教室で行っております。様々な大学に所属するゼミ生が活動していますので、他大学の方や社会人の方の参加も歓迎です。気軽にご参加ください。
参加希望者は、こちらまでご連絡ください
ゼミ長 福井 k.fukui714[at]gmail.com

書籍「二十歳の君へ」

書籍「二十歳の君へ」

文藝春秋刊「二十歳の君へ 16のインタビューと立花隆の特別講義」が2011年1月に発売されました。著名人からの20歳の若者たちへのメッセージ、立花隆の特別講義、そしてゼミ生による手記の3部構成となっています。

「二十歳の君へ」公式サイト
amazon.co.jp へのリンク

あらまし

1996ゼミナール第一期
教養学部総合科目「応用倫理学」開講
テーマ「サイバーユニバーシティ」
   「調べて書く」
1997テーマ「調べて書く、発信する」
1998「環境ホルモン入門」
書籍『二十歳のころ』出版 (新潮社)
2000テーマ「新世紀デジタル講義」
2005ゼミナール第二期 「SCI」
巨大科学サイト「SCI」の製作・運営
2007ゼミナール第三期 「見聞伝」
五月祭企画「徹底討論!核融合」
駒場祭企画「憲法集中講義」
2008駒場祭企画 特別講演会
「今語られる、東大、学生、全共闘」
2009駒場祭企画 特別講演会「二十歳の君へ」
2010立花教官退官・サークル化
駒場祭企画 若者論 / 宇宙論
2011書籍『二十歳の君へ』出版 (文藝春秋)
2012立花隆事務所から完全に独立、サークル見聞伝として再出発

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