とつぜんだけど、ゴミ山にすてられちゃったんだ
ども。すえみつです。マンガ企画の扱いに困っているなう。夏休み中までにいろいろいい感じにポチってとにかく読みまくる会でも開こうかな。お財布がさびしくなっちゃうよ助けて。とりあえず保留。
自己紹介にも書いた気がしなくもないですが、僕の見聞伝における存在意義は、とにかくいい感じの文化を探してきてみんなに布k…いや広めることだと思っています。そんなわけで、僕がいい感じだなアって思ったものは、マンガであれゲームであれ、なんでも記事にしちゃう予定でありますんでみんなよろしく。
前置きはこれくらいにして、最初に紹介するのは、この謎のPCゲーム「Machinarium(マシナリウム)」であります。とりあえず、こちらのPVを見てみてね。
2009年に初公開され、世界中で称賛を受けたインディーズゲームのパイオニア的名作。
PCダウンロードゲームの常識を変えた作品と位置付けられており、今なお多くの人々に愛されています。
緻密でありながら独特の味わいのある本作のアートは、あたたかみを持たせるために、
あえて利き腕でない左手で描き上げたと言われています。
遊び方はとてもシンプル。ポイント&クリック操作で空間をくまなく調べて、
アイテムを使ったり動かしたりして先へと進む、謎解きゲーム・脱出ゲームです。
行き詰った時には、画面右上にある電球や機械の本からヒントを得ましょう。
(配信ページPlayismから引用)
みなさん、これ見てどんな感想を持ちましたか。主人公のロボット君がかわいいですね。アニメのようにぬるぬる動いてて、まるで生きているかのよう。背景もよく書き込まれてて、独特な雰囲気が出てますね。雰囲気ゲーというやつですか。
内容は引用文に書いてあるとおりですが、マウスのクリックで主人公を操作しながらギミックを解いていき、先に進んでいくというものです。なぜ先に進もうとするのか、主人公の目的は謎。昔の脱出ゲーと感触は似ていると思います。いろんな場所をクリックするだけで主人公がいろんなアクションを起こしてくれて、見ていてとても面白いゲームになっています。音楽も独特で心地よく、背景やキャラクターの描きこみと合わせて、えらく濃密な世界観を構成しています。チェコ共和国のゲームスタジオによる作品だとか。
で、僕もこの謎の雰囲気に釣られ、いそいそとWeb moneyを購入しながらこのゲームをやってみたわけなんですが…。
けっこうむずい!
かなり注意深く周りを観察しないと、次に進むために必要なギミックをすぐに見落としてしまうし、かなり柔軟に頭をはたらかせていかないと、とたんに詰まってしまう。最初は一直線に進むからましだけど、中盤からは行動範囲が広がって、その分探索するのが大変に。(多分中盤が一番迷う。)あとは、文字による説明が一切ないから、出てくるギミックや絵図の意味を自分で解釈していかなきゃいけないのが、けっこう大変かな。右脳的というか。あきらめてネットに上がってる動画を見ていると「ここでこんなことすんの!?」っていう場面がちらほらと。(テープの使い方とかぜったいわからないって…。)あと、右上のアイコンからミニゲームをやればその場面での解法をぜんぶ見れるっていう話だったけど、Macだとミニゲームをクリアしてもなぜか見れなかった。これはバグ?よくわからない。単に僕が情弱なせいなのか。
それから、やけにパズルが凝ってて難しい。一場面ごとに一つぐらいで、やけにバラエティが豊か。後半のパズルはガチ。でも頭の大して強くない僕でもなんとか解けたので、こっちは時間かけて試行錯誤するなりすれば誰でもいけるかな?たぶん。
このゲームを広める気はあるのか、って言いたくなるくらい文句ばっかりですが、でもこれはコインの裏表みたいなもので、ようするに「これだけ歯ごたえのあるゲームなんですよ。」ってのを言いたいわけです。やっぱり、印象に残るゲームというのは背景やキャラがきれいなだけじゃだめで、ある程度難しい試練を与えたほうがいいんだと思います。そうすれば、プレイヤーも難題にとりかかる過程の中でゲームの世界に没入しやすくなり、思い入れもその分強くなる。思い入れをもったプレイヤーが一定数存在すれば、そのゲームは名作として語り継がれるようになる…たぶん。
別の表現の仕方をすると、「世界観と同じくらいゲームの中身も濃密ですよ」ってことになりますな。正直、パズルが難しいのは繰り返しやる気が一気になくなるのでやめてほしかったというのはありますが。(量を作る予算がない分難易度でプレイ時間を伸ばすっていうのは、なんだかファミコンチックでもあるような。)まあ詰まったら解法見るなり動画で確かめるなりすればいいわけですし、難易度が高いのは好意的に捉えた方がいい気がしますね。一連のBGMも一聴の価値あり。総じておすすめの作品です。
日本語訳版はこちらでダウンロード販売中。
現在では、windowsとMacの両方に対応しているほか、iPadでもプレイ可能だとか。(こっちは英語版しかないけど、そもそもゲーム内でほとんど文章が出てこないので、実はあまり関係ない。)体験版で最初の方を遊べたりもします。(ただし登録の必要あり。)
さて、問題のお値段は、…980円なり。クリックゲーにしてはちょっと高いかも…と思うかもしれませんし、実際早い人だとあっさり終わってしまいかねないので、割高感は否めません。(全く詰まらなかった場合は2時間弱でクリア可能。僕は10時間ぐらいかかりましたが…。)しかし、そうではありますが、僕はおまけでもらえるBGM集だけでも、1000円の価値はあるんじゃないかと思っています。それくらい、濃密なゲームであることは間違いありません。製品版を買うかどうかは、とりあえず体験版をやってみてから決めるのでもぜんぜん遅くはないのではないでしょうか。
とにかく、まずは、その世界に触れてみてください。