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政治企画2011 あらまし

政治。

それは何なんだろう。

この言葉を聞いて、僕が思い浮かべるのは、首相が外国の元首と握手を交わす場面や、国会での議員たちの激しい議論、自治体の知事や市長が市民やマスコミに向かって改革を訴える様子だったりする。白い巨塔のように、どこかの集団で権力を追い求める様子も、時に政治と表現されることがある。だけど、政治って果たして何なのかと問われた時、僕はどう答えていいのか分からない。

つまるところ、政治というものは何なのかよく分からないものだ。

困った時の広辞苑を引いてみたら、こう書いてあった。

(1)まつりごと。

(2)(politics; government)人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力・政策・支配・自治に関わる現象。主として国家の統治作用を流石、それ以外の社会集団及び集団間にもこの概念は適応できる。森鴎外、「かのやうに――は多数を相手にした為事(しごと)である」

よく分からない。

しかし、このよく分からないものが、この国を動かしているのは、おそらくは事実だろう。やがて社会に出る人間として、それに無関心ではいられないというのが現実だ。

特に、ここ数年この国では政治が、僕ら若者のの間でも大きな話題になっている。僕の記憶にあるだけでも、小泉政権での各種改革に始まり、毎年変わる首相、2009年の政権交代、日米・日中・日韓関係の見直し、原発以降の復興への対応、各自治体で改革を訴える知事や市長、などなど、日々メディアからその手の話題が絶えることはない。

それについて、何も知らないで僕らは何となく話を合わせているが、それではつまらない。

そう思い、僕は政治について調べてみることにした。書籍を通じた勉強会を何度か行い、政治についての基礎的な知識を共有した僕らは、政治家に会ってみたいとも思うようになった。

そして、昨年7月、僕らはある議員に会うことができた。その議員の名前は、糸数慶子。現職参院議員で、沖縄社会大衆党という政党の委員長だ。