今や、誰もがWebに接続可能になり、ブログや動画投稿サイトを用いて、自分を表現することが可能になっている。
ニコニコ動画、Youtube、USTREAM、はてなブログ…
そのことが、日々数えきれないほどのコンテンツと「クリエーター」と呼ばれる人々を生み出している。
昨日流行っていたものが、今日にはもう「オワコン(おわったコンテンツ)」に変わる。
そんな中で、殊に20代前後の私たちは「クリエイティブな何か」に憧れ、
「自分も何か作らなければ」
という強迫観念、焦りに苛まれがちである。
しかし、ただ「個性的なものを作りたい」と唱える前にしておきたいことがある。
現在「クリエーター」と呼ばれる方々に、
「このコンテンツ供給過多の現状をどのように感じているのか」
「プロのクリエーターとはそもそも何なのか」
「表現したいことを伝えたい人に伝えるにはどうしたらよいのか」
「残っていくコンテンツと消えていくものの差はどこにあるのか」
「創作への強迫観念とどう向き合うか」
などの疑問をぶつけてみたい。
この企画の目標は二つ。
一つは、創作活動を続け評価されるに至った「クリエーター」の方々から、創作への強迫観念への対処に関するヒントをもらうこと。
もう一つは、「クリエーター」という響きのもつ独特の胡散臭さの源を探ることである。
何かを作り伝えることで生きていくとは何なのかに迫る企画。
福井康介