夜は短し、記せよ駒祭
というわけで、てきとうなタイトルのまま、深夜です。
駒場祭が、終わった。
文化祭というものが存在しない中高で育った身としては、あの、つんのめりつつ駆け出す「祭り」感がなんとも新鮮で、思い返してみれば非常に楽しかった。
やってる最中(特に直前期)は、目の前しか見えてなかった感がありますが。
そして意味もなく毎日徹夜をしていた。
大事な仕事は全部、他の方々に丸投げしてたくせに。
みなさんの熱が引いてきたところで(PCにメーリスが来ない日なんて、久しぶりだ)、いまさらながら、祭のことを思い出してみる。
『二十歳の君へ』に倣い、プリクラ版スタッフロールを兼ねつつ、書籍化する際のコラムに使えるかなという、期待薄な目論見もこめて。笑
私が関わったのは、基本的には、プリクラ機営業関連。
他の企画と違って、そもそも「やるのか?」というところから話が始まった。
どう好意的に見積もっても、3日間で元が取れるとは思えない。とんとんが限界。
メーリス等でいろいろ議論したものの、結論は出ず、けっきょく、(確か)10月頭のミーティング@コミプラで、「まぁ、もういいや。やろう」と、断行決定。
要は、駒場にプリクラ機、という誘惑に勝てなかった感じですね。
それと前後する形で、レンタル会社を探して、それぞれの会社に電話し料金を尋ね、(色々あって、)一番良さげな会社に決定。そして契約。
あんまり公に言うことではないが、実際、この「決定」から「契約」に至るまでがなかなか大変だったりした。
一時期、私の携帯の発信履歴は、市外局番04で埋まりました。
それから、いかにして「駒場祭限定感」を出すか検討。
終わってみれば、これにある程度成功したからこそのあの売り上げだったのだと、思う。
この、駒祭限定グッズとして何を置くか・それをどう準備するか、についてもまた地味に紆余曲折があった。
一番の問題はあのカラスじみたフクロウくんだったが、結果的にあんな見事なユータスくんが誕生したのだから、私はこれから教務課窓口に行くたびに、ざまぁと思うに違いない。
(一応説明すると、ユータスくんというのは駒場の公式?キャラクター。教務課にはそいつを象ったぬいぐるみが置いてあり、当初プリクラの小道具として借りようとしたのだが断れたため、仕方なくゼミ生が、本家よりデカいものを手縫いした。)
実際、あのクオリティはやばかった。
宣伝がてら、プリクラ機前の椅子に座らせてたら、プリクラ撮らずに写メだけツーショットして帰ってく人とか結構いたもんな。
そういえば、打ち上げの席で有賀さんが枕にしようとして、舞い上がる埃にげほげほ言ってましたが笑、それだけ多くのお客さんに相手にされたということ。
内藤さんとテヒさんには本当、感謝です。
感謝といえば、栄田さんの写真の美しさも、いまさらながら思い知らされた。
「駒場祭限定プリクラが撮れる」の一環として、東大にまつわる写真を何枚も用意し、それをプリクラ機に取り込んで背景にできるようにしていたのだが、その元となる写真がどれも素晴らしかった。
あの色合いに魅せられてふらふらやって来、ついでにプリクラも撮っていく、という人も多かったほど。
銀杏の黄色や、八重桜の…まさに桜色。
どうやったらこんな写真が撮れるのやら。と呟くお客さんに、私も内心うなずいていた。
もちろん当日の宣伝部隊も、すごかった。
廣瀬さん栗原くん内藤さん有賀さん廣瀬くん始め、生粋のナンパ師がキャンパス各地に散り笑、次々(主に女性)客を連れ帰る華麗さ!笑
あの行列は、何よりみなさんの地道な客引きのお陰です。
また、銀杏並木の交差点に立って看板を掲げ、街宣してくださった窪田さんの物凄い流麗な口調も、忘れられない笑。
今すぐビックカメラ渋谷ハチ公口店に就職できるのではないかと。
実際、通行人が「え、プリクラ?」とか反応してくれてるのも聞こえた。
受付や、(先述の)背景写真取り込み作業にも、たくさんのゼミ生の協力をいただいた。
特に後者みたいな単調作業、大勢の協力がなけりゃ絶対しんどかった。
とりあえず内藤さんと上田くんは3日間全日という神っぷりだったし、随時智華さんや岡田くん、蘭ちゃん、木許さん、テヒさん、山本さん、西田さん、山根さん、etc. 初日、インクが切れてパニクった時も、上田くんはじめ周りの協力がなければ延々、モニターは警告表示のままだっただろう。
なんか、「周りに協力してもらった」なんて偉そうなことを書いているが、事実思い返せば、(ここに書いてないのも含めて色々なことがあったけど、)本当に私は何もしていない。
ほとんど、ぼーっとしていただけだ。
にも関わらず、この充実感は何なんだろう。
そしてこの、なんともいえない寂しさは。
ふとした瞬間に、あのプリクラ機の能天気なBGMが、頭の中に鳴り響く。
しかしまだ立花ゼミは、全然「了る」気配を見せない。
1年生の身としては、正直、今年度で終られちゃあ何だかすげー悔しいなぁと思っていたから、貸しオフィスだか何だか、どうなるやら分からんが、この空気がこれからも存続するというのは、ほんとに願ったり叶ったり。
しかも『二十歳の君へ』書籍化というビッグすぎる企画を抱えて、だ。
うまくいけば、私がちょうど成人する頃に発売、もありえるって話でしょう?
わくわくは当分止みそうにない。
もちろん、文学企画の進展もある。
夏学期+夏休みのフラれっぷりは何だったんだとばかりに、朗報がつづいている。ダイエットと同じか。
メンバー一同、ファン魂爆発で訪ねた森見登美彦氏につづき、今度は、企画の元祖取材相手候補、太田克史氏。
たまっていく一方の取材音源を、早く消化(昇華?)しなければ。
諸々、来たるべき戦いに備えて、明日はとりあえずサボりまくってた眼科に行ってきます。
ぜったい白内障すすんでる……。
手術とか勘弁。