ぼくらはこんな本を読んでいる。

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ぼくほん企画に、微力ながら参戦。

随分久しぶり(というか2回目)の投稿ですが、これからはできるだけガンガン書いていきたい。です。

 

ごく最近読んだ本といえば、恩田陸「Q&A」。

物語がすべて質疑応答(Q&A)だけで進んでいくという手法は、いかにも恩田陸っぽくて面白い。(話が進むにつれてだんだん、ただの会話になっていってるような感じもしましたが……。)

題材も、巨大ショッピングモールで起きた謎の大事件。淡々と語られる「群集」の恐怖には思わず背中が寒くなるし、読みながら延々、現代文明のもろさ、しょうもなさを考えさせられました。

ヒトはほんとうにホモ・サピエンスと言えるのか。

 

ただ、後半はちょっと微妙だったかなーなんて。

巨大ショッピングモールで起きた謎の大事件、って筋からどんどんずれってって、結局真相も闇につつまれたまま。宗教団体のくだりで幕切れ、っていうのはどうなのでしょう。

事件をもやもやなまま終わらせたのには意味があるとしても、あの宗教団体にそこまで固執する必要があったのか。

同じ恩田陸で、この「Q&A」と似たような手法の作品に「ドミノ」という小説がありますが、私としてはそっちのほうが断然良かったと思う。個人的には、本屋大賞の「夜のピクニック」よりも好きです。

 

 

さて。

 

高3のときは忙しさを口実に、あんまり読書もしていなかったので(かといって勉強してたわけでもないけど)、これからは乱読に走るぞー。

 

――これが私の入学当初の宣言だったわけですが、大学生になったらなったで色々大変で、実際そんなに読めてない。言い訳ですけど。時間はつくるものだそうですから。

しかし有り難くも文学企画が始動しはじめて、企画の名に恥じないためにも、「とにかく読まなきゃいけない」状況に追い込まれている(というほどでもないですか)最近。

昨日は、生協書籍部にてプチ・大人買い。入学祝の図書カード大活躍です。

6000円以上分の本(しかもほぼ全部文庫)を自転車に乗せて帰る快感は、幼い頃、妹をひきつれて近所の本屋に出向き、欲しかったシリーズ全10巻をまとめ買いしたときのそれにちょっと似ていました。貯金はたいちゃったぜーっていう心許ないすがすがしさ。妹の不安げなまなざしに、自信をもって応える自分。

酔ってる。イタい。

感じっていうのは、生の豊かさにつながる。って説を、ここでささやかに主張してみます。

 

というのは、どうでもよくて。

とにかく積読(つんどく、で変換したら一発で出た。すごい!)しないためにも、ばんばん消化してゆかなければ(まさにここに、文学企画のいだく問題意識の根があるという指摘はおいておいて)。

目下の的は舞城王太郎の「好き好き大好き超愛してる。」。

私の信じる山田詠美氏が芥川賞選考で褒めちぎってた小説だけに、タイトルにひるむことなく真剣にお相手したいところです。

今夜中には読み終わるかな。

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