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2010年度《見聞伝 駒場祭特設ページ》
学長選考と大学の自治 2009.4.26 | by admin

学長選考と大学の自治企画開始にあたって

ここ数年、学長選考問題がさまざまな大学で発生している。

たとえば富山大学。 学長の就任に対して、6学部の教授会が反対や懸念を表明する声明を発表している。

新潟大学、滋賀医科大学では訴訟にまで発展している。 高知大学は現在も訴訟中だ。

なぜこのような問題が発生しているのだろうか。 Web長山本君から富山大学学長選考問題を教えてもらってから、 かなりの下調べをした。

調べてみると、直接的には5年前の国立大学法人化に伴う、 学長選考の制度改変に端を発しているようだ。

もちろん根はもっと深い。 学問の自由、それから生まれる大学の自治とも関連してくるだろう。 さらには、選挙とはどのような制度なのか、 どのような制度であるべきなのか、 などという民主主義の根幹にまで達する議論も可能だろう。

また、このゼミを主宰されている立花隆先生の著作、 「天皇と東大 大日本帝国の生と死」の中では、 戸水事件や沢柳事件、滝川事件などの いわゆる戦前の大学受難史を詳細に描かれている。

日本における学問の自由や大学の自治は、 それらの事件の教訓として戦後確立した。 それらに関連した歴史的な側面からの考察も考えなければならない。

諸外国の制度との比較も避けられないだろう。

国立大学法人化から5年が経過した。 とりあえずのまとめの記事を書くのにもちょうどいい時分だろう。

目標としては、国立大学法人化による学長選考の制度的変更点、 各大学固有の制度から、問題の経緯、論点などを体系的にまとめ、 それに対する考察を書いてみたいと思う。

これからの更新にご期待いただきたい。

第7回NINSシンポジウム 2009.3.29 | by admin

パネルディスカッション: 人間にとって科学とは?

プログラムの最後に行われたパネルディスカッションの模様をお届けします。
シンポジウムのテーマである「科学者」のあり方の他にも、小林誠先生のノーベル賞受賞、科学教育の現状など、興味深い意見がたくさん飛び出しました。

●登壇者(敬称略): 小林誠、中村桂子、田村和子、天外伺朗、立花隆

事前取材レポート 2009.3.28 | by admin

加藤晃一先生: 巨大分子の挙動を解明する

分子科学研究所の加藤晃一先生は、今回のシンポジウム最後の講演者です。
薬理作用をもつ巨大分子研究の推進力となったのは、途方もなく地道な努力、そして偶然の巡り合わせでした。

事前取材レポート 2009.3.28 | by admin

工藤佳久先生: 「可視化」をめぐる半生

5番目の講演者、工藤佳久先生のプレビューで最もショッキングだった業績を一言で表現するならば、「イメージング」つまりは可視化の技術でした。

事前取材レポート 2009.3.28 | by admin

山森哲雄先生: 飽くなき探求、そして大きな決断

4番目の講演は、山森哲雄先生です。
「大腸菌の熱ショック現象」から「霊長類の脳」…研究対象を転換した動機とは?

事前取材レポート 2009.3.28 | by admin

伊藤公孝先生: 核融合理論から拡がる世界観

講演の3番手は、核融合科学研究所の伊藤公孝先生。ご夫婦で研究なさっており、核融合で突然起こる「L-H遷移」の理論的説明に成功した方です。
しかし、「境界」の存在は、私たちの世界認識を支える重要な柱でもあるのです。

事前取材レポート 2009.3.24 | by admin

中井直正先生: 銀河中心の巨大ブラックホール観測

2番目に講演なさった中井直正先生は、電波天文学の専門家。銀河中心部の超巨大ブラックホールの観測・研究で有名な方です。

事前取材レポート 2009.3.23 | by admin

大隅良典先生: 生命体のリサイクル機能を究める

第7回NINSシンポジウムの最初の講演者は、大隅良典先生。細胞単位で起こるオートファジー(自食作用)という現象を研究なさっています。