Archive for June, 2009

お以下略7

Saturday, June 13th, 2009

※白抜き文字は全てネタバレ、ないしはそれに近い内容なので、読後に読む事を推奨。

今回は、初めて、ついさっき読み終わった本の感想をば。

「すべてがFになる(森博嗣、講談社文庫)」です。

雑誌「メフィスト」を立ち上げた方にインタビュに行くとか言う事で、「メフィスト賞受賞作品を勉強せねば」という事で購入した本。

第一回メフィスト賞受賞作。作者の森博嗣は某国立M大の工学部助教授(といっても国立M大はあれしかないが、ここは作者プロフィールに準じる)。

率直な感想を言えば、「理系人間は確実にはまる」「かなり奇抜だが何故か『クビキリサイクル』に酷似している」「すべてがFになる」の謎を解けなかったのがHTMLをつかった事のある人間として悔しい」※ネタバレ?注意
いや、実際「クビキリサイクル」のほうが「すべてがFになる」に似ているのだが。
西尾維新は森博嗣の影響を受けた事を断言しているようだし、まあオマージュ的な意味合いが有るのかもしれぬ。
だがこんなに似ている作品が同じ賞をとっていいものだろうか。以下に少し類似点を記述してみる。多少書評とずれるが、後で書評はきちんと行おう。

以下、激しいネタバレがある。注意。 ※一応全てFにしてあるが

・主人公が結構頭がいい

・相棒の女の子は(程度の差が激しいが)天才

・死体の切断が重要なポイント

・被害者=犯人=これまた天才

・天才の集う孤島での密室

・ 他人に成り済ます事の重要性

・ 天才故のよくわからない動機

・最後に犯人が逃げ仰せ、エピローグで主人公に会いにくる

・人里離れた研究所(「戯言」シリーズ「サイコロジカル」との類似点)

・天才プログラマ兼PC研究者の存在(ただし犯人orヒロインであり、立ち位置は異なる)

・意外な協力者の存在(ただし被害者か、被害者のバディーかという違いはある)
・不必要なミスリード(嘘アリバイか、嘘発言かの違いはある)

まあ相違点もそれなりに有るし、最後の方はこじつけめいてもいるが、どうしても気になる。。。

ミステリィとしての完成度は「すべてがFになる」の方が段違いに高いので余計にね・・・・

まあ、ミステリィを自分好みに仕立て直した所、ラノベチックになりそれが評価されたという感じだからな、西尾維新は。目新しさはこの人の作品にはあんまりないよね。

森博嗣の話でしたね。

森作品は「スカイ・クロラ」シリーズと「水垣助教授」シリーズを完走しており、僕の結構好きな作家の一人ですが、 何故か代表作を読んでなかった。

言うなれば鰻屋いって蕎麦と団子食べてたようなもんですな。

そう言う意味で、今回「想像力MAX」な森博嗣でもなく、「息抜き遊び」な森博嗣でもない「真面目にストーリィ展開している」森博嗣が見られたのは 新鮮であった。

展開も終始振り回され、完全に作者の想い通りに迷ったあげくポーンと放り出されてもうメロメロですね。これは誰もが騙されると思います。

解説にもありましたが、この息もつかせぬスピード展開。めくるめくって怒濤のように押し寄せる、事件、事件、事件。

理科生は割と好みじゃないでしょうか。あ、でも生命科学 好きな奴はそこまでか。続編も是非是非読みたい感じです。てか萌絵ちゃん可愛い。

とにかく頭からつま先までがっつり本格ミステリィ。ミステリィ好きは是非。読んで損は無い。

あー、僕も森博嗣みたくなりたい。

おいらは以下略6

Friday, June 12th, 2009

5は欠番ではないです、前の日記に紛れてるだけです

今日は文学企画で準必修書となった「クビキリサイクルー青色サヴァンと戯言遣いー(西尾維新、講談社ノベルズ)」

ライトノベルです。どうしようもなく。

でもミステリです。疑いようもなく。

人を選びます。否定しようもなく。

無駄に文字が多いです。読むまでもなく。

だらだらと冗長です。飛ばしようもなく。

そして最高にくだらない、でも最高に時間つぶし。いかんともしようもなく。

戯言だけどね。

と言った感じの文章がストーリィの合間合間に大量に埋められています。俺としては好みですが、最強に人を選ぶ事でしょう。合わない人は吐いてもおかしくないかと。

ミステリだしシリーズ物だし(「戯言」シリーズとして全6弾9冊完結)ネタバレもあれなので、少々の解説を。

メインヒロインはサヴァン症候群。サヴァン症候群 というのは、1つの事に秀でるかわり、他の事(社会的常識や一般生活)に支障のある病気。自閉症とかに近い所が有るかも。

主人公の「戯言遣い」の呼び名はくだらない言葉遊び(=戯言)が好きで、かたりの端々にそれを挟むから。それ以外はテンプレ主人公。

他にも作中に様々な二つ名が登場。しかもシリーズが下る毎に飛躍的に増加。まさにラノベ。

全然関係ないけど、俺のミクシィアカウントの名前は妄言遣い(たわごとつかい)です。厨二病ですかそうですか。そうですね。

「戯言」シリーズでいうと、これ(1弾)は割とミステリィ、2はまあまあミステリィ、3はちょっとミステリィ、4はミステリィとはいいにくい、5はミステリィとは呼べない、6はミステリィなんかじゃない。

でもまあ、俺は好きですよ。ラノベ的な意味で。ラノベは借りる事を信条にしてるので、借りて読む事をお勧めします。

戯言となんちゃってミステリィを、お楽しみください。少々戯言とキャラがどぎついかもしれませんが、すいません仕様です。

西尾維新つながりとしては、「ニンギョウガニンギョウ」も好きです。ただこっちは「戯言」以上に全くお勧めしないです。「戯言」が好きでもこれは好きになれないでしょうね。

1Q84早く読みたいです。

「傑作だな」「戯言だよ」

うおおおねむいうおおお

Thursday, June 11th, 2009

予想外の下見発生に伴い、予習の時間が手に入ってしまったんですが、代わりに実習の時間が短くなるかも・・・ぐすん

それはさておき、今回も書評をどんどんと落としてしまいましょう。こういうの書くの結構好きなんで、読んだ本が有る限り書きためようと思います。

ワードプレスにいつ落とすとか、最近あまり本読んでないとか気にしちゃダメ、絶対。

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第五弾。はスタンスを変えて純文学方面へ。

今回ご紹介させていただくのは「グレート・ギャッツビー(スコット・フィッツジェラルド(村上 春樹 訳)、村上春樹翻訳ライブラリー)」です 。

僕がハルキアンだというのは周知でもない事実ですが、ハルキアンだからといって単純に春樹作品を羅列するのでは面白くないので、いきなり変化球から投げてみました。僕は目立ちたがりのへそ曲がりなんです(笑)

アメリカの現代小説の祖であるフィッツジェラルド の代表作を、フィッツジェラルドリスペクトの村上春樹が念願かなえての翻訳。既に野崎孝訳の物がありますが、僕が読んだのはこっちです。

内容としては、まあ、正直「す、救えねえ・・・」といった感じ。村上が訳しただけあって、独特の寂寥感と相まってなんとも砂味な後を引きますね。 サリンジャーの「ライ麦畑」と通じる所が有るような。あれも後味がよろしくないね。

筋書きとしてはまあ、終わった恋を追いかける大富豪の盛衰とでも言えばいいのでしょうか。語り手は傍観者に徹し、主人公たる富豪を最後までただ淡々と描写していきます。ここらへんも村上作品にちょっと近い?

なんていうか、なんでしょう、主人公が結構歪んだ思考の持ち主なんですよ(この表現が多分一番近い)。それで感情移入がしにくかったんだと思いますね。 という感じで、あまりのめり込んでの読了ではなかったんですが、どうでしょうね。楽しんで読む物ではないと思います。

もっとこう、村上作品のように、「ライ麦畑」 のように、雰囲気をちぎって食べるように読めばよかったと思います。こんど読み直そうかしらん。

おいらはこんなほんを以下略4

Wednesday, June 10th, 2009

明日(今日)は凸の日。

ああああああああ受賞作借り忘れたああああああ

まあいいか

いい加減理系本ネタもつきてきました。それでサブカル的な小説をちょっと取り上げてみたり。

ということで「図書館戦争(有川浩、メディアワークス)」の登場です。

第一回本屋大賞受賞作品でしたっけ?※5位ですね、すみません

続編として 「内乱」「危機」「革命」、別冊として1、2が発刊済み。2雑誌で漫画化、深夜アニメ化と充実したメディアミックス。

一言で言えば「甘いラノベ」。もうそれだけ。

甘いのが好きな奴だけが読めばよろしい。そんな感じ。

一応「本を取り締まる法律と戦うために設立された図書館直属の軍隊で起こる悲喜こもごも」がメインでは有りますが・・・ まあこっちが飾りかな、正直な話。

恋愛成分を多分に含みます注意。

みたいな文章がところどころに出てくるのでそれも特徴の一つか。

まあ発行レーベル(電撃の枝分かれ)から分かるように、完全ラノベですね。でもそれなりに面白かったと思います。

特に本の好きな人にとっては たまんないでしょうね。「本を守る」っていうシチュエーション的に。僕はたまりませんでした。

余談ですけど本屋大賞に選ばれる作品って結構僕の波長に合うんですよね。恋愛もの波長に。

本屋大賞 なだけに、きっと本好きな人が選んでいるんでしょう。だからきっと合うんだろうと思っています。

まあオススメはしないけど、おやつにこんなのはどう?というお話。

正直おやつに砂糖を舐めるようなもんですので、胃もたれ・糖尿病は自己責任で。

英語1の予習をしたくないがためにこんなに書いてしまった。バカ過ぎる・・・

おいらはこんなほんをよんできた3

Sunday, June 7th, 2009

AL

LE

S 襲 来

まだレポートが終了してません。。。鬱

全く何かをする気が起こらない。やる気になるのは書評を書く事だけ。

あー、洗濯しなきゃ・・・

そんな感じの第三弾。

折角なので科学系で攻めようと、数少ない僕の理数系書冊の中より一冊。

「世界のたねー真理を追い求める科学の物語ー(アイリック ニュート(猪苗代 英徳 訳)、日本放送出版協会)」

署名があやふやだったのでamazonで調べていたら、続編と思われる「未来のたね」なるものが出版されていたり。これは要チェック。

この本を最初に読んだのは中学生のときですね。新聞の書評から親が見つけて買ってきてくれました。

またしても親から貰った本かよ(笑)

それはさておき、この本は普通の理数系の本とは多少毛色が違うんです。

普通の本は割と専門的分野に特化していたり、最新情報を分かりやすく説明する事に重点を置いているものですが、この本の主眼は「歴史」に有るんです。

ずうっと昔、それこそ古代メソポタミアから脈々と受け継がれる自然哲学(現在で言う所の科学)の血流。その数千、数万年にも渡る流れを「世界のたねを探し求める冒険の旅」として物語風に紹介した物が本書。

主人公となるのは古代インドの名もなき数学者からアインシュタインまで、科学界を牽引し続けてきた人々。

様々な人が「世界のたね」を求めて苦闘し格闘する姿を、分かりやすく かつ魅力的に描いています。理系人間なら「あーあー、聞いた事ある」と思うような有名な科学者のエピソードが満載の一冊。

これを読めば科学が好きになる事は間違いなし。

さあ貴方も一緒に、「世界のたね」を巡る旅を。

おいらはこんなほんをよんできた2

Friday, June 5th, 2009

なんで1Q84(1)だけ売り切れてるんですか・・・・バタッ

ミクシィと個人ブログの更新でこちらを絶賛放置中の岡田です。

コメントが承認制だなんて聞いてないよ!

窪田さん遅くなってすいません。

という訳で今日もちゃちゃっと書いて投下してしまおう。まとまったらワードプレスに推敲しつつ再投下という形で。

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第二弾は少し時間を遡りまして、僕が小学生のときに読んだ本。

その名も「数の悪魔(ハンス・マグヌス エンツェンスベルガー(丘沢 静也 訳)、晶文社)」

僕を理系に引き込んだ犯人とも言える本ですな。

後一歩間違えてたらこの本のせいで数学者を目指す所だったぜ。いや良い意味で。

出会ったのは小学校4年生の頃だったように思います。父が買ってきてくれたのかな。

もうね、超面白かった。一気にずるずるずるっと読んでしまったものね。数学のめくるめく世界に足を踏み入れたみたいで (いや、実際に片足を突っ込んだのか)ワクワクしました。

特に「フィボナッチのウサギの数」や「パスカルの三角形」、「正多角形」のくだりはお気に入りで、紙に書いて遊んだりしたものです。だからかな、高校のときも数列と二項定理だけは無駄に好きでした。確率は嫌いでしたが(笑)

中高生にとってはちょっとたるい内容かもしれないけれど、それこそ小学生に立ち返った気分になって、ロバートと一緒に、数の不思議を巡る夢の旅に出かけませんか? 数の悪魔がお手伝いしますよ。

ところで本の中では数学者の事を「数の悪魔」と呼んでいるのですが、ここはなにか意図があるのかな。