Archive for May, 2009

おいらはこんなほんをよんできた1

Tuesday, May 26th, 2009

ワードプレスにあげる前の下書き段階としてひとつ。

最近あまり読んでないので、高校の頃の 読んだ物中心になりそな予感。

とりあえず第一作目として選んだのは、理系っぽい内容かつ自分の趣味を表す本をという事で「数学ガール(結城浩、ソフトバンククリエイティブ)」。僕が読んだのは高校時ですが、駒場の書籍部にも置いてありますし、内容的にも大学生が読んで全く差し支えのない物です。多分。

数学って、女性みたいなんですよね。気まぐれなわがままお嬢様。数学者たちの決死の猛アタックにも関わらず全く攻略出来ない。一つステップが上がるたびにどんどん次の難易度が上がっていく。

東大サークル、時代錯誤社の「恒河沙」にも書いてありました が、「数学は科学の女王にして奴隷」。科学の分野の中で最も最先端を走り、最も根本的な部分を担い、数学無しでは他の科学は生きられない。そんな全ての科学分野の上に君臨する存在でありながら、他の科学からは問題解決の手段として良いように扱われる。まさに数学にぴったりな呼称。

本書は、そんな数学の魅力を「高校生の『僕』と二人の少女」を通して描くというちょっと変わった作品。学術書ではなく、一般向けのような形で書かれています。

その内容は数列から母関数、複素数平面での回転運動にテイラー展開、果てはζ(1)までと非常に多岐に渡って高水準な内容です。中学修了レベルの知識があれば読めるはずですが、高校生の中には難解だと思う人もいるでしょうか。

逆に高校生でも、既に大学の先取り学習をしている人には本書はぬるいかもしれません。内容が内容なだけに、専門的な中身は薄いですから。

数学に興味があり、「ちょっと上の内容を覗いてみたい」 という人にこそお薦めしたい本。めくるめく数学の神秘に心躍らせて下さい。自分で数学の森へさまよい込み、存分に迷い歩いて下さい。

歩き疲れて出てきた時、貴方はもう立派な数学者です。

ちなみに続編として「数学ガール:フェルマーの最終定理」も出版されています。こちらもオススメです。でも前作より若干難易度高めな印象。群論と数論の基礎を中心に、オイラーの公式とフェルマーの最終予想の概要にまで踏み込みます。