※白抜き文字は全てネタバレ、ないしはそれに近い内容なので、読後に読む事を推奨。
今回は、初めて、ついさっき読み終わった本の感想をば。
「すべてがFになる(森博嗣、講談社文庫)」です。
雑誌「メフィスト」を立ち上げた方にインタビュに行くとか言う事で、「メフィスト賞受賞作品を勉強せねば」という事で購入した本。
第一回メフィスト賞受賞作。作者の森博嗣は某国立M大の工学部助教授(といっても国立M大はあれしかないが、ここは作者プロフィールに準じる)。
率直な感想を言えば、「理系人間は確実にはまる」「かなり奇抜だが何故か『クビキリサイクル』に酷似している」「すべてがFになる」の謎を解けなかったのがHTMLをつかった事のある人間として悔しい」※ネタバレ?注意
いや、実際「クビキリサイクル」のほうが「すべてがFになる」に似ているのだが。
西尾維新は森博嗣の影響を受けた事を断言しているようだし、まあオマージュ的な意味合いが有るのかもしれぬ。
だがこんなに似ている作品が同じ賞をとっていいものだろうか。以下に少し類似点を記述してみる。多少書評とずれるが、後で書評はきちんと行おう。
以下、激しいネタバレがある。注意。 ※一応全てFにしてあるが
・主人公が結構頭がいい
・相棒の女の子は(程度の差が激しいが)天才
・死体の切断が重要なポイント
・被害者=犯人=これまた天才
・天才の集う孤島での密室
・ 他人に成り済ます事の重要性
・ 天才故のよくわからない動機
・最後に犯人が逃げ仰せ、エピローグで主人公に会いにくる
・人里離れた研究所(「戯言」シリーズ「サイコロジカル」との類似点)
・天才プログラマ兼PC研究者の存在(ただし犯人orヒロインであり、立ち位置は異なる)
・意外な協力者の存在(ただし被害者か、被害者のバディーかという違いはある)
・不必要なミスリード(嘘アリバイか、嘘発言かの違いはある)
まあ相違点もそれなりに有るし、最後の方はこじつけめいてもいるが、どうしても気になる。。。
ミステリィとしての完成度は「すべてがFになる」の方が段違いに高いので余計にね・・・・
まあ、ミステリィを自分好みに仕立て直した所、ラノベチックになりそれが評価されたという感じだからな、西尾維新は。目新しさはこの人の作品にはあんまりないよね。
森博嗣の話でしたね。
森作品は「スカイ・クロラ」シリーズと「水垣助教授」シリーズを完走しており、僕の結構好きな作家の一人ですが、 何故か代表作を読んでなかった。
言うなれば鰻屋いって蕎麦と団子食べてたようなもんですな。
そう言う意味で、今回「想像力MAX」な森博嗣でもなく、「息抜き遊び」な森博嗣でもない「真面目にストーリィ展開している」森博嗣が見られたのは 新鮮であった。
展開も終始振り回され、完全に作者の想い通りに迷ったあげくポーンと放り出されてもうメロメロですね。これは誰もが騙されると思います。
解説にもありましたが、この息もつかせぬスピード展開。めくるめくって怒濤のように押し寄せる、事件、事件、事件。
理科生は割と好みじゃないでしょうか。あ、でも生命科学 好きな奴はそこまでか。続編も是非是非読みたい感じです。てか萌絵ちゃん可愛い。
とにかく頭からつま先までがっつり本格ミステリィ。ミステリィ好きは是非。読んで損は無い。
あー、僕も森博嗣みたくなりたい。
M大ではなくN大では?
今Wikipedia見て知ったんですが、退官してたんですね…。
森作品は少々無理を感じるところもありますが、大変面白いですね。
私はやっと後一冊でS&Mシリーズが読み終わるところ…。
N大ですね、すいません。地元ではN大をM大と言うもので・・・
ちなみに助教授時代は本当にM大です。