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2010年度《見聞伝 駒場祭特設ページ》
2009.6.24 | by admin

雑誌をつくろう!

始まりは嫉妬だった。

東大立花ゼミは今期で3期目を迎える。
第1期はあの『二十歳のころ』を出版した。
第2期はオープン1ヶ月で100万ヒットを記録した科学サイト「sci(サイ)」をつくった。
僕たちは何をしたのだろう。
というより、僕たちの在った記録は果たしてこのままネットの波に埋もれてしまうのだろうか。
偉大なる先輩方を前に、とても焦っていた。

例えば見聞伝の内容を書籍化するとして、どんなものができるだろうと考えた。
言われて内容を見直すと「雑多」としか言いようがない。
文学を研究する反面、ガイア仮説を紐解いてる。文理の壁はとうに超えていた。
「貧困と東大」を掲げるカタさに対して、東大生の合コンを撮っているものもある。
雑多。
そこからの雑誌という発想は容易だった。

08年の夏頃から、『PLAYBOY』をはじめ名だたる月刊誌が相次いで休刊し「雑誌不況」の声が上がった。
だからこそそこで勝負するとか、そんな大仰な構えではない。
論理ではなく直観に訴え、よりわかりやすい形で僕たちの活動を伝えられる、そんなメディアだと思っている。

某雑誌のパロディ

某雑誌のパロディ

 

しかし、媒体はどうであれ、僕たちはまず書き手としてもっと成長しなくてはならない。
どうすれば学術的な一般に「カタい」とされがちな内容を上手に伝えられるのか。
読ませる文章はどうやって書くのか。
僕たちはコミュニケーションすることに対してもっと真摯に向き合う必要がある。

昨年、平和教育企画で伊藤剛さんという方に出会った。
伊藤さんはASOBOTというクリエイティブ会社の代表取締役であり、シブヤ大学理事、『GENERATION TIMES』編集長を務めている。
シブヤ大学で「ピース・コミュニケーション~平和はいつも伝わらない~」という講義を取材させていただいた。
いわば「伝えるプロ」だ。
その伊藤さんを駒場キャンパスに招いて、
コミュニケーションとはどういうことなのか、伝わるように伝えるにはどうすればいいのか、お話を伺った。

(続く)

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