2009年5月28日、立花ゼミから東京大学三鷹国際学生宿舎の学生に向けてアンケートを配布した。
1.三鷹国際学生宿舎について
多くの大学には、学生のための安価な住居、学生寮というものがある。東京大学でも、駒場寮が存在したことは有名だろう。
東京大学においては、これまでのフツウの「寮」というものは耐久年数の関係か募集を停止しており、代わりの施設が各地に建設されている。現在、教養学部前期課程の学生(=すべての1,2年生)にとって、「寮」の役割を果たすのは三鷹国際学生宿舎だけだ。
三鷹国際学生宿舎は、主に入学時に募集があり、多くの新入生が入居を希望する。入居希望者は宿舎への入居が大学生活を送る上で必要であるかを大学に審査され、困窮度の高い学生から入居が許可される。新入生には毎年200部屋(全個室)程度の募集があり、毎年2倍以上の競争率である。
2.今回のアンケートについて
上記の通り、三鷹国際学生宿舎に入居できるのは、経済的に困窮している学生に限られる。したがって、東大生の中でも相対的に豊かでない集団が既に選ばれていることになる。我々のグループでは、東大生の中にある貧困を把握することをひとつの目的としているため、三鷹宿舎の学生を対象にアンケートを行うことは合目的だろう。