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2010年度《見聞伝 駒場祭特設ページ》

伝えたい、見聞伝

見たい、聞きたい、伝えたい。
僕たちの活動の根幹がこの「見聞伝」というテーマにあることはサイト紹介に書いたとおりだ。
確かに、僕たちは普通に大学生をやっていただけでは味わえない経験をしてきた。
この「立花ゼミ」という場が与えられたことで、座学に終わらない主体的な学びをしていることは言える。
見たいものを見て、聞きたいことを聞いて。
正直これまではそこで満足してしまっていた感が否めない。
一応のレポートはサイトに上がっているが、それは果たして「伝えた」ということなのだろうか。
言い過ぎかもしれないけれど。

「伝える」と「伝わる」の間には一文字の差でも大きな飛躍がある。
それは文章の書き方から始まり、読者層を見据えた内容の咀嚼の仕方やサイトデザインの問題にまで及ぶ。
いずれにせよ、「見聞伝」を掲げる僕たちにとって、この「伝わるように伝える」というのは乗り越えなければならない大きな課題だ。

「伝える・伝わる」というのは人にとっても大きなテーマである。
僕たちの生活に大きく影響を与えているこの巨大なメディアとどう付き合うのか。
国と国、人種と人種、宗教と宗教。わかり合うためには何が必要なのか。
人から人へ。生きてゆく中で自分の気持ちが伝わらないことで僕たちがどれほど悩むことか。
コミュニケーションを見直すという行為は、何も僕たちだけに必要なわけじゃない。

僕たちの「見聞」をちゃんと「伝える」。
ここを見つめ直すことで、コミュニケーションという誰にも普遍的なテーマを考えていきたい。
いや、逆かな。
コミュニケーションを考えることで、僕たちの活動をもっとちゃんと伝えたい。
いずれにせよ、そんなところからこの企画をスタートしてみる。
どこまでいけるか、こうご期待。

「伝えたい、見聞伝」プロジェクト代表