エールフランス機事故を予見した小説

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「操縦不能」 内田 幹樹   文庫版はこちら

前の記事でも少し触れたが、ANAの元機長が書いた【操縦不能】という小説がある。

異常が発生した原因は異なるが、今回のエールフランス機墜落事故の操縦席で起きたこととほぼ同様の異常が起こった時のコクピットの緊張感が、元パイロットならではのきめ細やかな描写で描かれる。

実は、速度計が詰まったことによる事故は過去にも(実際に)起きていて、この小説では、「ニッポンインターナショナル航空(ANAがモデル)」の訓練センターの職員たちがその事故を分析し、同様のことが起こったときの対応を研究している。

そんなとき、本当に同様のトラブルが機上で発生。懸命に地上から支援する訓練センター職員と機上のパイロットの格闘を、見事な緊張感と臨場感で語る。

もし、フランス機のパイロットたちがこの小説を読んでいたら・・・。本当に適切な対応が取れて、墜落を免れる可能性もあったかもしれない。そう思わせるほど、正確な描写だ。(元機長だから当然か・・・) 事故を予見したとまでは言えないかもしれないが、飛行機に興味がある人や、今回の墜落事故で起こったことを知りたい人には、一読の価値はある。

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