雷で、旅客機は落ちない。
ブラジル沖のフランス機墜落で、報道では雷が原因だと言っている。(ってか、エールフランスの社長がそんなこと言ってるらしい・・・。)
だが、雷で飛行機は落ちない。
確かに、遭難現場はアマゾン沖の海域で、雷雲が発生しやすい熱帯だったと思われる。だが、雷より怖いのは、その雷雲自体である。雷雲は、乱気流の塊なのだ。(宮崎駿監督は、天空の城ラピュタや紅の豚で、この状況をリアルに描いている。)
気体に損傷が及ぶほどの乱気流、つまり空中分解を引き起こすような乱気流は、めったに発生しない。また、通常雷雲による強い乱気流は、機体のレーダーで探知できるので、左右に避けて飛行する。
それでも、雷雲が固まり、壁のように行く手を遮っているような場合は、少しでも雷雲の薄いところを選んで通過しなければならない。おそらく、エールフランス機も、自ら雷雲の中へ進路をとったということは、そういう状況だったのだろう。だが、究極的には、どこに急激な気流の変化が生じているか、絶対的な予想はできないのだ。なんとも不運である。
機体に損傷が及ぶような乱気流と言うのを、航空業界では「EXTREMEな乱気流」と分類している。
日本の国内線の場合は、航空会社が上空の気象状況を詳しく調べているし、同じ路線を飛ぶ便数が多いため揺れの情報も共有しやすい。つまり、雷雲がEXTREMEに成長する前に予測がしやすく、よって巡航中の乱気流に起因する事故は、発生率としては国際線より少ない傾向にあると思う。
なお、乱気流の強さの指標は、これも含め4段階ある。
LIGHT・・・座席ベルトに多少締め付けられるように感じることがある。固定されていない物は多少動く事がある。食事サービスは可能で歩行にも支障はない。
MODERATE・・・座席ベルトにかなり締め付けられるように感じる。固定されていない物は移動する。食事サービスや歩行は困難。
SEVERE・・・座席ベルトに激しくおしつけられる。固定されていない物はほうりあげられる。食事サービスや歩行は不可能。高度や姿勢に大きく急激な変化が生じる。機のコントロールが一時的に不能になることがある。
EXTREME・・・機が激しく上下し、コントロールがほとんど不可能。機体構造に損傷を生じることがある。
皆さんはどれくらいまで経験がありますか?
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