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立花隆+東大立花ゼミ シンポジウム事前取材

8月26日 名古屋大学 杉山直先生

 8月26日。いよいよ今日からシンポジウムの事前取材が始まる。

 トップバッターは名古屋大学の杉山先生。シンポジウムでも一番最初に今回のテーマを概観して講演してくださる先生だ。

 取材は14時からの予定だったが、早々に名古屋大学へ向かった。学内をあちこち見て回ったが、東大のキャンパスより広々していて、とても気持ちが良い。

 14時前に立花先生と合流、杉山先生の研究室にお邪魔した。

 杉山先生は快く迎えてくださり、すぐにその場でスライドをもとに説明を始められた。

 われわれ素人にもとてもわかりやすく説明していただき、また、先生が本当に天文学がお好きであるということを実感した。こちらが1質問すると10くらいになって返ってくる感じだ。

 天体までの距離を測ることの難しさや、宇宙の歴史についてなど、ダークマター(暗黒物質)、ダークエネルギー(暗黒エネルギー)の話題以外にも、4時間以上にわたって熱心に説明してくださった。あまりの迫力に、最後はこちらの集中力が追いつかなくなってしまった・・・。
 (当然ながら)本当に知識豊富で、様々な身近な例えを挙げて紹介してくださったのが印象的だった。また、先生がご存じでないことを質問してしまった時も、本棚から何冊も本を出して、快く調べてくださった。

 杉山先生、4時間もの間、ひと時も休まず話をしてくださったその最後に、「いやぁ、これをどうやって30分で話しましょうかね・・・」と苦笑い。確かに、僕も4時間の話を30分にまとめられるとは思わない。が、しかし、きっと最高に濃密な30分間になるに違いない。
 シンポジウムでは、こんなに濃い30分間が10回も訪れるのだ。そう考えると、本番が楽しみでならない!

 2008年秋のシンポジウム取材は、こうして幸先のいいスタートを切った!


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