脳MUSIC・脳LIFE

by 有賀 雄大

今まで隠していたが、僕は脳に軽い欠陥を持っている。

音楽が、鳴りやまないのだ。

いつも、一つか、二つの曲が繰り返される。
たいていは、サビの部分ばかりが延々となり続けるから、一日もたつとうんざりである。
本を読んでいても、パソコンをしていても、いつもごく小さな音で、僕の脳内では音楽がつけっぱなしだ。

だから僕の脳はいたって動きが悪い。集中力が続かないのである。

脳を作業用デスクに例えるなら、その隅っこにアリが巣を作っているようなものだ。
作業をしていると、手に登ってきたりして、気が散る。

暇なときは、いつも鼻歌を歌ってしまう。
暇でなくても歌ってしまう。
あと、鼻歌でなく普通に歌ってしまう。
湧いた音楽は、ほっておくと流れ出てくるのだ。

だが、今日はのどがつぶれて歌えない。
脳内の音楽はいよいよ行き場をなくしてあふれかえる。

「さ、よ、なら、は、じーめまして♪・・・」

ところで、同じような症状を抱えている人は、他にもいるんじゃないだろうか。
僕以外にも、脳内にアリが巣くっている人が。
アリどころか、ハエや、キリギリスや、コオロギや、もしかしたら、スズメバチや、かさぶたや、お父さんが、いるのかもしれない。

あー、からおけいきたい・・・