【今更】文学企画に参加するに当たって【語ってみた】

今まで色んな文章を書いてきたが、これほどまでに書き出しを迷った文章は無い。今のこれで4回目の書き直しである。
はじめに言っておくと、僕はいわゆる文学を愛する人では無い。本をよく読むことは確かだ。しかし、それこそ左は志賀直哉から右は時雨沢恵一にいたるまで、それこそ選ぶジャンルには全く節操が無い。好き嫌いもそこまで激しくはないと感じている。
だから本来この文学企画に参加し現代の出版界に異議を唱える側と言うよりは、むしろ乱読し消費する人として批判される側に立つべきなのではなかろうか、ということは時々感じる。
僕こそが、一般書とライトノベルを、純文学とエンタテインメントを、混同し、同列に扱っている消費者ではないかと。

この企画でしばしば槍玉に挙がる作品や作家を列挙していこう。なお太字が僕のよく読む作家・作品群である。

  • ケータイ小説
  • 石田衣良
  • 山田悠介
  • ライトノベル
  • 伊坂幸太郎
  • 綿矢りさ
  • 講談社BOX系列
  • ……

有名所ばかりである。もちろん有名にならなければ叩かれはしないのだから当たり前と言っちゃあ当たり前なのだが、それにしたって皆、今売れ筋のものばかりではないか(綿矢りさは除く)。
これらいわゆる「仮想敵」は、当然「純文学」と対をなす、いわば「悪の文芸」として描かれているわけだが、ならば何故こういった作品が今読まれているのか。
なぜ「非純文学」が好まれ、「純文学」は衰退しつつあるのか。「質の悪い本」が読まれ、「質の高い本」が捨てられていくのか。
もっと言えば何を持ってしてこれら「流行りの本」が「非文学的」のそしりを受けているのか。そもそも文学とはあまりに曖昧な定義ではなかろうか。

疑問に思うことはあまりにも多い。だがこうした疑問を解消する術を、僕は持たない。
ならば自分で見つけ出してみたいのだ。

自分が好きな本は一体「何物」なのか。 自分が読んでいるのは「何」なのか。 そして今後、これら本が生まれる環境はどう変貌していくのか。 そうした解答がこの活動の中から産み出せるのではないかと期待している。 そして願わくば、僕らの発信が、今の出版界・文学界に更なる刺激をもたらさん事を。

短くはあるが、これをもって僕の前書きとさせて頂く。理系と言うことで勘弁してもらえれば幸いだ。

※ここに書いたものは全て後付けであり、元の動機は「色んな作者にインタビュー行けるとかSUGEEEEEEEE」という程度のものであったことを付け加えておく。

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