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清水市代女流王将vsコンピュータ将棋「あから2010」対局を観戦して(1)

既に日付は変わったが、昨日の清水女流王将とコンピュータ将棋の対局は将棋界の歴史、さらにはコンピュータ将棋の歴史に一ページを刻む事になりました。

現場で私はPCに向かってツイートしていたのですが
そのために、最後清水先生が投了するところを見逃してしまいました。
(ツイートはここにて。さらにここにまとめました。)
あまりにも惜しいことをしました。

しかし、その直後にやってきた観客の拍手、そして解説されていた3棋士の沈黙が忘れられません。
これがこの結果の重みなのだと思います。

確かに女流プロの実力は既にコンピュータが負かしている男性トップアマ並or少し上だと聞いていたので、今回のあから有利の下馬評は頷けるものでした。
そして、結果はその通りに。

見ていて、清水先生の時間配分を中心にミスがあったのも事実だと思いました。
それがなければ勝てた、と悔やむ(主に米長会長の)気持ちも分からなくはないです。

しかし、感想戦の途中で清水先生は「かなり研究したんですよ!」と佐藤九段に(明るく?)ツッコミを入れていました。
そして、5七角だけ驚いた手だったけど、他(下の解説会場で人間には考えにくいと評されたコンピュータの手)は全て読み筋にあったと。
そこからすると、コンピュータが意外な手を指したといった動揺といった要素はあまりなく、この結果は実力なのだろうか、と思いました。

最後の感想戦に現れた清水先生の思いのほか清々しい表情に少し安心したというか、この将棋は勝負を争う以上の意味があったのだというメッセージを感じました。見ていた自分にとっても勝ち負けの結果以上に様々なことを気付かされました。
これから「将棋企画」としてそのことを少しでも伝えていければと思います。
そして、いつか羽生名人vsあから2012?@安田講堂 が実現されることを祈って楽しみにしています。

(これは今日の対局の大盤解説を見ていた、会場があった建物で学ぶ一学生の個人的意見です。将棋の実力はルールを知っている程度なので、将棋の内容については解説会の内容をベースにしています。)

「先を読む頭脳」

「先を読む頭脳」(羽生善治、伊藤毅志、松原仁著、新潮文庫)
一週間前の生協。視力が悪いにもかかわらず、数メートル離れた所から表紙が目に入り「これは!」と思った。400円で薄いので即買い。

羽生先生の講演録+認知科学と人工知能(=コンピュータ将棋)研究の視点から説明
で構成されている。研究者視点からの解説が入っているのがこの本の面白いところだ。
強さの理由をメタ認知(自分の思考を客観的に捉える能力)、自己説明能力といった言葉で説明している。

読んでて思わず驚いたのが、盤面上の駒の配置を答える問題。
将棋には敵味方合わせて40枚の駒がある。
そのうち飛車、角、銀の8枚の配置だけあって残りは文字を伏せた盤面を3秒だけ見る。
それを何もない状態から完全に再現できるという。
形が頭に入っているからこそ、だとは思うけど3秒見ただけで分かるものなのか…

他にも将棋のゲームとしての特殊性も面白い。
オセロを考えると分かりやすいが、将棋以外のゲームは終盤に向かって収束する。(局面が落ち着く。あまり細かく読む必要がなくなる。)
それにくらべて将棋は終盤に向かって発散するという。
細かく読んで大駒を捨てでもとにかく詰ましに行く。終盤に向かって緻密さが求められるのだろう。囲碁で言うと詰め碁が終盤に控えている、ということか。
想像するに将棋の終盤のスリル感は惹かれるものがありそうだが、「将棋は特殊なので、他のゲームをやっても直接的にはプラスにはならない」そうだ。残念。

講演自体は認知科学と人口知能に限らず幅広く、それに研究者の説明付きという、薄いながらも面白い本だった。
にしてもこれだけで一週間かかる遅読っぷりを何とかしたい。

プロの壁

駒場生は見たことがあると思うけど、立花ゼミでは今度の駒場祭に向けて壁を作った。
落書きから今の二十歳、若者の姿を写し取ろうとする試み。

今年の駒場祭は、この壁以外に
元二十歳だった大人達から「二十歳の君への宿題」を集めていたり(もし元二十歳の方が読んでいたら協力してください!)、
当日に向けていろんなことをやっていく。
Webサイトも素晴らしいものになっているので、是非見てほしい。

壁という言葉から連想したのはプロの壁、だった。

高校生の時「将棋の子」(大崎善生、講談社)という本を読んだことがある。
「将棋の子」は、時は10年以上前、奨励会を去っていった若者とその後、を描いた作品。

将棋界では「奨励会」というプロ養成組織がある。
将棋のプロは四段以上しかいない。

奨励会で6級~三段までのランクがあり、ここで勝ち抜いたごく一部の人がプロになる。
今は最後の関門三段リーグで30人以上いるうち、2人しかプロになれない。
(三段リーグは半年に一回、三段全員が参加するリーグ戦)

囲碁も将棋も、プロになるには年齢制限がある。
奨励会では○○歳までに○段、といったリミットがいくつかある。
クリアできなければ退会。
壁に阻まれ、道を変えていった若者たち。
そのことを思い出した。

二十歳と言えば、最近体操の内村選手の金メダルや囲碁の井山名人(七大タイトルでは史上最年少)が話題になった。
井山名人誕生のニュースが渋谷ツタヤのディスプレーに流れたのが個人的には驚き。
あと数日で同じ二十歳の仲間入り。何もできないけど。

奨励会員は誕生日を恐れるという。
理由は全然違うだろうが、何となく同じ感情を抱く最近。
課題だのやるべきことこなしているうちにその一日は来てしまうようだ。
年取りたくないという単なる甘え。

もう一度「将棋の子」を読もうと思った。高校の時とは将来の見え方も違っているから(大学の先なんて考えたことなかったし)、また違う感想を持つだろう…

合宿ダイジェスト

合宿から帰ってきたら書くはずだったのがかなり遅くなった。
今日はまず合宿をダイジェストで振り返る企画。明日は合宿後を。

8/4 合宿初日
11:40東京駅集合。
準備は軽くすませ、ギリギリまで翌週(昨日)の取材の勉強。
実は時間がないと分かって焦っていた。
昼飯はコンビニのおにぎり。
時間があればOAZOでうまい弁当買いたかったなぁ…

12:33発のアクティーで湯河原へ向かう。
本当はこの中で囲碁の本を読んで無理やり間に合わせる作戦だったが…
後輩にトランプやりませんか~って言われてやってしまったorz
トランプがアニメキャラカードで、配られた自分が恥ずかしいけどこれも時代なのだろう。
今の現役生は、ポーカー、ウィンクキラーは普通に休み時間にやっていてルールは常識らしい。

大貧民やポーカーはかなり快調。ウィンクキラーは忘れてた。
ポーカーは自分でも驚いたし後が不安になった。

湯河原の直前では海が良く見えるので今年は撮ろうと思っていたけど、
ポーカーにはまったせいで写真を取り損ね、後輩に笑われる始末(笑)。
今回印象的だったのは、あまり学年ごとに固まって座らなかったことだろうか。
OBも固まるかと思いきや分散していた。

合宿所に到着。
部屋に布団が敷かれてある。
酔った時にすぐ寝れる…とか考えてしまった。
今回OBは現役生の監督?ということで現役7人とOB1人という部屋。

開校式?が行われる。
一つ下(大学一年)の後輩がコーチとして素晴らしい挨拶。
自分は適当にフォロー。
今回の合宿は彼に任せとけばよかったので見てる側としては楽だった。

最後に対局に使う点数が発表される。(勝ち負けで変動し、点数差でハンデを決める。)
中学生の団体戦代表に二子置かせるって本当ですか。

後は打つのみ。
中一、中二と九子逆コミ(一番激しいハンデ)で打つが4連勝。あれ?

夕食は相変わらずボリューム満点。というか運動部の合宿並みにタンパク質ばかり(笑)
顧問が「OBは現役の鑑として朝7時にちゃんと来ますから」と言ってくれたおかげで7時起きが確定orz
重役出勤という言葉はこの部活にはないのか(笑)

食べたら対局場に戻り、将棋部で全国大会に出たという中二の勝負師に惜しくも四子で3目負け。
将棋の全国大会では三味線※で相手を釣ったほどの強者。
中盤で騙したものの、後半「悪い悪い」言われて緩めたら逆転されてたらしい…
将棋で全国出てれば囲碁も精神面は強いだろ…悔しい。
(注:三味線とは、思ってないことを言って相手の着手に影響を与える口技。
例えば、間違えてないのに「あぁこれ良くないな~」と言って間違えたふりをする。
三味線で結構考える手が変わるから恐ろしい。)

結局この日は○○○○×○と大黒字。とりあえず存在意義はあったようで安心。
寝たのは2時頃。

宿から散歩で上流に上って川に出る(川は写真下の方)。山の上には雲がかかる。

宿から散歩で上流に上って川に出る(川は写真下の方)。山の上には雲がかかる。


8/5 合宿二日目
現役の鑑と言われたので仕方なく7時に起きる。物理的には可能だった。ただ眠い…
朝の散歩で川の写真を撮るが天気悪い。雲がかかってるのが近くに見えて山奥であるということが分かる。

今年は昼に休み時間を取って、スポーツや昼寝など何してもいい時間ができた。
これは結構画期的で、この日はバトミントンで汗を流す。
朝の散歩だけに比べたら運動量は10倍くらいになったのでは(笑)

この日は二子レベル(と言ってもこれはハンデつけすぎだろ)の中学生とも打ったが勝てない。
×○××○×○○だからイーブン。

この日一番熱かったのは夜の最後に打った生き碁。
写真のような黒がいっぱいあるところで白石が生きたら(取られない状態)勝ちというゲーム。
白番でちゃんと生きました。
この日も寝たのは2時半頃。

生き碁の様子(最初の二手を打ったところ)

生き碁の様子(最初の二手を打ったところ)


8/6 合宿三日目
ケータイが行方不明になって放置したら、誰もアラームをかけてなかったらしく顧問に起こされる(笑)

眠い上に勝ち方が良く分からなくなり、負けが連続した。
っていうか二子で手合違いの人が多すぎる。
昔ならこういう時はとりあえず殺すことしか考えず撲殺しようとしたのだろうけど今はその気力もない。

この日は○×××××○×○と何気に悲惨。でも黒字になるのはどうかと思っていたので妥当か。

2時半までウインクキラーをして寝る。
中一中二の名前も覚えてきたようでよかったよかった。

小田原~湯河原間は海が青く、気持ちよい景色。

小田原~湯河原間は海が青く、気持ちよい景色。


8/7 合宿四日目
この日はちゃんとアラームをかけて結構早めに行く。
14:30から駒場で授業があったので、兼部している部活の合宿に行く後輩と9時半に合宿所を出る。
残り一日OBが一人になるのは申し訳ないと思いつつ、東京へ帰る。
湯河原~早川の間で写真を撮るも、やっぱり行き(海沿いを通る)でないといいのは撮れないようだ。

結論
印象としては、3年経つと部活の雰囲気はかなり変わっていた。
みんな楽しそうだったし、学年を越えた繋がりを意識していて見ていてすごくよかった。
これも一つ下、二つ下の努力の賜物なのだろう。

しかし、合宿で溜めた睡眠不足がこの後爆発することに…(続く)

夏休み初日

レポートは昨夜23時51分にメールで提出した。
他の人たちより一足遅く、ようやく夏休みになった。

アンケートに協力してくれた方、ありがとうございました。
予想とはちょっと違い、メールは程よく使われているという結論に至った。
社会人に見られるメール処理で大変といった事態はないようだ。
毎日チェックしているアドレスが1(40%くらい),2(50%くらい)個に集中していて、パソコンのメールを大して使わない人も結構いた。
…こういうのって報告すべきなのだろうか。

締切9分前なら上出来だった…と思う(笑)
一人で夏休みに入った喜びを味わうも悪くないけど、
試験が終わってみんなで解放感を味わう方がやっぱりいい。

合宿が近づいてきたけど、ネットで打つたびに自分が役に立たない予感が深まるばかり。
今日は音声がなぜか出なくて時間切れ負けというオチ。
形勢もあまりよくなかったが。
秒ヨミで音声なしは無理ゲー。(秒ヨミ始まってから直すのは30秒しかないから無理)

引退(辞めて?)から打った数少ない機会ではほとんど負けてなかったのに、
最近ネットで勝てなくて自信がなくなるばかり(笑)
車の教習の方が今日は良かったから仕方ないことにしよう。

合宿で湯河原の山奥の自然に癒されてくるのが一番楽しみな今日この頃。

現代のエスノグラフィー

昨日の物性化学で試験は終わり。
3科目しかなかった分、やれることはやったような気がした。
人間行動基礎論と物性は時間甘く見たせいで最後足りなかったけど…

今日から三日間は「現代のエスノグラフィー」のレポート。
試験は早く終わったけど、結局図学や反応化学がある人より夏休みは遅い(涙)

今日は1章の「はじめに」を途中まで書いた。
予想通り進まない(笑)
資料がなかなか見つからないのが困った…

レポートのタイトルがないと、何の授業でどういうレポートなのか全く分からない。
名前から授業内容が何も想像できないという珍しい授業。
簡潔に言うと情報ネットワーク、情報社会での人々の活動を分析する、といった感じ。
毎回説明するのが大変…とりあえず「レポート」としか言わないようにしている。

今日は久しぶりにネット碁を打った。
不安だった定石でいきなりこけて負けorz

級レベルでも知ってるはずの定石を思い出せず、

最初の隅でいきなり戦闘開始→盤の半分まで戦線拡大→潰れる

の最悪パターン。
さすがに定石は勉強しないと話にならんと悟った。
でもレポート終わってから3日しかないから間に合わないのでは…(汗)

体力と集中力

今日が試験初日で2科目あった。
認知脳科学と人間行動基礎論(=心理学)。
書いて書いて終わった。
人間行動基礎論は普通に時間足りないし手首痛くなった(笑)
二つだけで結構疲れた。90分集中するとエネルギー使う。
羽生先生曰く、集中力を高めた状態で持続できるのは1時間程度らしい。

これで囲碁部の合宿が持つんだろうか。
囲碁部の合宿って何やるのかというと、

7時起床、朝の体操と散歩(一日の中で唯一の運動)
(朝食)
打つ
(昼食)
打つ
(夕食)
打つ
(適当に風呂)
打つ
24時解散
(遊びたい人は遊ぶ)
寝る

要は朝の儀式?以外はずっと囲碁打っているだけ。
もう年寄りには囲碁打つのも疲れそうなんだけどなぁ。
体力つけるようにしますよ。
何といっても7時起床が最大の関門だけど。
ここ半年で7時以前に起きたのは二回くらいしかないから!(自慢)

明日の物性も頑張ろー。試験最終日だから(笑)
注:こんなに試験少ないのは2年の夏学期だけです。

小学生に、伝える。

今日はまたまた囲碁部の話で、近所のK小学校で囲碁を教えに行ってきた。
最近うちの中高ではやりの地域貢献?の一環らしい。
なんでOBが?と思ったけど、予定が空いていると言ってしまったのが運のツキ。
人に教える前に定石とか誰かもう一回教えてよ、って内心思わなくもなかった…

行ってみると元気な小学生が25人くらい。中学年以下しかいないようだった。
部員一人につき二人見ることになっていて、小学生が予想以上に多かったから浮いた大学生も一応役には立ったらしい。

やってみて、2時間だけとはいえ、小学生に教えるのは難しいなぁと思った。かなり疲れた。
聞き手を引きつけるのがとても難しい。
小学校中学年くらいだと2時間ずっと考えるのも疲れるし、碁石とか見るの初めてだとじゃらじゃらしたくて集中できないはずだ。。
2時間という時間も、大学受験を経験した側からすれば集中力を持続させられるから当たり前だろうけど、小学生には無理だと終わってから気づいた。
どうやったら楽しいと思ってもらえるか全く分からなかった。
囲碁にはまった小学生はどういうきっかけではまったんだか。

囲碁用語も使えないし、囲碁の「囲」を習ってない?
そもそも小学生のボキャブラリーってどれくらい?
「見聞伝」の対象は小学生より上だからあまり関係ないけど、コミュニケーションの難しさを感じた2時間だった。

どうでもいい話。
終わってから高校に行って事務室の横を通ったら、USBメモリーの落とし物が貼ってあった。
卒業するまでコンピュータスペースにはWindows98だったかMeしかなかったからUSBメモリーなんて持ってくることなかったのに(笑)
あの高校も少しは進歩したんだなと無駄に感心した。