Archive for 11 月 12th, 2009

I have seen the writing on the wall

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壁の落書きに新手口が出てきた

そう、ついにスプレーが使われ始めたのである

ようやく「壁の落書き」らしくなってきたところで、 一体何なんだ! あの空気を読まない落書きは!

MGMT?一年遅いわ!(そういう問題ではない) 俺への当てつけか!(自意識過剰)

 

エー、と MGMTというのはNYのブルックリンを中心に活動するエレ・ポップユニットでして、去年のデビューアルバムのOracular Spectacularが世界的にヒットして、その冒頭を飾る1stシングルがTime to pretendだったというわけなのです。

駒場のどれくらいの人があの落書きの意味を解したのだろうか?

しかしながらMGMTのチョイスは「なるほど」と感じる節もある

彼らはヒッピースタイルで臆面も無くロックスター願望を歌うのである。連帯もクソもない、ロックも対抗文化としての価値を失ったこの現代において。

彼らは徹底的に現実逃避的な音楽をつくり、まったく現実を無視したスタンスをとるのだ。きっと確信犯なのだと思う

アメリカのブルックリンという場所はここ数年の間世界の音楽シーンの最先端であり続けた。Animal Collective, TV On The Radio, Yeah Yeah Yeahs, LCD Soundsystem, Grizzly Bear, Battles, Dirty Projectors,  Clap Your Hands Say Yeah, そしてVampire Weekend・・・あげればきりがない(いやまったく)そして僕が好きなバンドばかりである。

彼らの音楽というのは9.11以降暗い時代が続いてきた。そしていま、彼らのシーンは一気に祝祭ムードである。オバマの登場によって、だろうか

MGMTは真っ先に陶酔的でエキセントリックな音楽を送り込んできた。しかし彼らの音楽は決して何かを祝っているわけではないのかもしれない。彼らはむしろ逃げるのである。希望を持つのではない、もっと動物的な人間の姿を映しているようだ。

彼らの言っていることを、(笑)とか、もはや皮肉だとか、聴く人は思うのかもしれないが、それでも彼らのシンセに酔いしれる、一種のシニカルさを我々は持っているのだろう。

“We are fated to pretend”という言葉は実はものすごく真実味のある言葉なのかもしれない。「シニカルに薄味に生きるのでもなければ、自ら虚像になるしか生きる道はない」という、残酷な宣言だ

世界がますます「動物化」していくとすればMGMTは確かに今の世代のアイコンといえる

 

心なしか最近は動物の名前の付くバンドが多い。Animal Collective然り、Grizzly Bear然り、Arctic Monkeys然り。

落書きした方、いつかお会いしましょう~