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身体運動は老化を加速させるか、或いは減速させるか。

 

 過度の運動は活性酸素ROSを大量に作り出してしまい、ミトコンドリアの機能を低下させてエネルギー供給を低下させた結果、

細胞機能を低下(これが老化である。)させてミトコンドリアは死に至り、チトクロムCを溶出してアポトーシスしてしまうことになるため、

過度の運動は老化を加速させると考えられるだろう。だが、適度な運動ならば抗酸化酵素群のひとつである心筋SODすなわち

スーパーオキシドジスムターゼを増加させて、抗酸化能力をあげることになる。

 

 生存曲線と老化曲線を比較すれば、生理機能が一定レベルより下がると生存率に反映されることが分かる。

つまり身体運動や摂食制限を通じて生理機能を活性化させるか、或いは長寿タンパク質サーチュインを出してDNAを安定させて

おけば老化は減速させる事ができると言える。C-Eleganceとは異なり、ヒトなどの高等動物はclk-1の低下によって

エネルギー代謝を下げ寿命を延ばす手段は使えない。Clk-1の低下による極端なカロリー制限は免疫力を低下させ、

ストレス耐性を低下させてしまうからだ。そしてまた、若さを保つ物質である可能性を持つ循環因子は、加齢とともに減少してしまう

宿命にある。

 

 だが、上述したように、適度な運動によって抗酸化活性を上げ、アドレナリンやテストステロンなどの内分泌系を上げることは出来る。

たえとえばエアロビック運動は呼吸・循環系の加齢変化を抑制するし、筋運動は筋力の加齢変化を抑制する。このように、身体運動は

他の生理機能を活性化する働きによる抗老化作用を持つのである。以上、適度な身体運動は老化を減速させる一助となるはずだ。

 

(友達から頼まれたので、一年前に書いた文章を転載しました。とりあえず、適度な運動は体に+の効果を及ぼすのです。)