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奇跡に対して自らを磨く。

 

線路を横目に歩いて行くと、いつしか線路は見えなくなり、一面に砂漠が広がるだろう。

遠くから鳴り響く汽笛を頼りに元来た方角を伺うことはできる。歩みを戻すことも今なら不可能ではない。

 

そのまま前進した先に何があるのか?

想像もしなかったような壮大な景色に至るのか、蜃気楼すら掴めずに果ててゆくのか。

おそらく足場は泥濘んでゆく。陽射しに焼かれることもあるだろう。

それでも振り返らない理由があるとすれば、それは好奇心という言葉でしか説明できない。

 

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