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ヨーロッパ滞在記 -その2 ベトナムからフランスへ-

 

「夜間飛行」でフランスへ。ベトナムから飛行機に乗り、ベートーヴェンを九番まで聞き終えてベルリオーズの「幻想」を聞いているうちに、

フランスが見えてきました。といっても到着が朝4時だったので、辺りはまだ暗いまま。飛行機の中のアナウンスもフランス語が入り始め、

ここぞとばかりに必死でリスニングするも、七割ぐらいしか聞きとれず。こんな語学力で一週間パリでサバイバル出来るのだろうか…と

若干不安がよぎりましたが、まあ何とかなるだろうとオプティミスティックな結論に達して飛行機を降ります。

 

ド・ゴール空港、朝四時。

ここはもうフランスなのです。辺りはフランス語だらけ。フランス科に進学し、フランス語を勉強してようやく一年になったばかり

(第二外国語はドイツ語だったので)の僕にとっては、とても新鮮な環境。「ちゃんと読めるかな」、と思って、広告から店の名前まで、

目に入ってくるフランス語をこっそりと読みあげてみます。意味の分からない単語も沢山ありましたが、大体は分かるし読める。

楽しくて仕方がありませんでした。言葉はもちろん、色遣いが日本とは全然違うのも新鮮で、一つ一つの標識やサインを見るたび、

「うーん、凄いなあ。ここにピンクを持ってくるのか。」と感心しきり。愛機LUMIXのG-1でつい写真を撮りまくってしまいます。

 

スーツケースを受け取ろうとベルトコンベアの辺りでぼーっとしていると、同じく暇を持て余したらしい外国人に突然話しかけられます。

「おっと、ここで早速フランス語会話の出番か!よっしゃこい、Bonjour!」と身構える僕。でも、思いっきり英語でした。

なんだか微妙に脱力しつつホッとしつつ、拙い英語で会話しているうちに相手がドイツ人であることが判明。

「おっと、ここはドイツ語の出番か!よっしゃこい、Danke!」と大学で教わったドイツ語会話の先生の顔を思い浮かべながら、

これまた拙いドイツ語で喋ってみます。すると相手がとても嬉しそうな顔をしてくれて、凄い勢いのドイツ語で話し始めました。

ごめんなさい、全然聞きとれません(笑)

 

まあとにかくにも、英語とドイツ語を交えつつ話しているうちにそのドイツ人と仲良くなってしまい、ド・ゴール空港内のパン屋さんで

一緒に朝食を取ることに。もちろんパンです。僕は朝御飯は絶対にお米派なのですが、フランスではそうもいかず、クロワッサンと

アーモンドデニッシュを注文。ここではじめてフランス語を使いました。「クロワッサン二つとアーモンドデニッシュ一つ、あとコーヒー。」

フランスに滞在中、何度この言葉を使ったか分からないぐらいです。

そしてパンがとても美味しい!「これ美味しいね!?Das ist gut, nicht wahr?」なんて一丁前に付加疑問文を使って

ドイツ人に話しかけてみたところ、「うーん、普通じゃないか?」という返事が返ってきて笑ってしまいました。

(フランスに滞在するうちに分かったのですが、確かにそんなに美味しいクロワッサンではありませんでした。)

 

朝食を終え、ドイツ人と一緒に電車に乗り、パリ北駅Gare du Nordへ向かいます。

Gare du Nordは本当に壮観な駅で、降り立った瞬間にシャネルのNo.5(オドレイ・トトゥが演じるもの)の新しいプロモーションムービー

の映像を思い出しました。そんな場所にいま自分が立っているのかと思うと、ちょっと感動。

ここでドイツ人と別れて、僕はとりあえずGare du Nord内のWi-Fiが飛んでいるエリアを探索し、メールチェックやTwitterの更新などを

したり、周辺の情報を調べたりしました。こういうときにiPadは本当に便利ですね。

 

サバイバル旅行だったので、行くアテは特にありません。しかも宿泊先すら未定。

無計画に旅行できるのは、一人旅行のいいところかもしれませんね。どうしようかなあ、と駅の外に出てみたら天気があんまりにも

良かったので、まずはモンマルトルのサクレ・クール寺院に行ってみようと思いつき、ムーラン・ルージュで有名なピガールという駅で

降りるべく、真っ赤なスーツケースをごろごろ引っ張りながらメトロの改札へ向かいました。

周りから聞こえてくるフランス語に耳を澄ましつつ。

 


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