Archive for the 'C-720' Category

予備校の記憶:事始め

Add a comment
2006年3月の僕

2006年3月の僕

2006年3月。東大前期、不合格。

僕はすぐに河合塾への入塾を決めた。中期と後期で出願した、大阪府立大や九州大の結果は、まだ出ていなかった。

でも、僕は高校の「東大進学クラス」の雰囲気が好きだったし、(場所が変わっても)あの雰囲気でなら、1年余計に過ごしても全然苦ではないな、と直感した。

お世話になった高校の担任の先生のところに行き、「まだ他の大学の結果はわかりませんが、1年浪人しようと思います」と言った。

もともと九州大工学部志望だった僕は、高2になって以降、1年以上かけて、少しずつ東大志望に気持ちが変わっていった。その大きなきっかけとなったのが、この先生と出会いであったのは間違いない。先生も東大の経済学部出身だった。後期の結果も出ない段階で河合塾への入塾を即断したのには、「不合格のままなんて、せっかくここまで支えてくださった先生に申し訳ない」という思いが、かなり利いていた。もちろん、そんなことは先生の前では言えない・・・(きっと、先生はそんなことで浪人を決めちゃだめだと、おっしゃるだろうから)

で、僕の話を聞いた先生は、不合格を責めることも、不用意に元気づけることもなく、ただいつもの口調でおっしゃった。

「この時期に浪人を決めるのも、後悔が少なくて、いいじゃないか」

しかも、先生も入学前に河合塾で1浪したらしくて、帰り際・・・「なんだ、栄田もオレとおんなじか~」って、いかにも残念そうに言う先生・・・。いやいや、先生と同じなんて、恐れ多い・・・。1年後受かるかどうかも、全然自信ないのに・・・。

でも、無意識に顔を勇めていた僕は、その言葉でやっとちょっと笑えた。

・・・で、・・・決意は決意。今は今。

浪人を決めてすぐ、僕はオーストラリアに出かけた。修学旅行? ノンノン! 単なるリゾート。だけど、あれだけやった英語が、全然出てこなくて、ショック! そもそもオーストラリアの英語を初めて生で聞いたのだが、すごい訛りだ。

大阪府立大中期、合格。

九州大後期、不合格。

他大学の結果は、滞在先のケアンズのネットカフェで、父親からのメールを読んで知った。

どちらも意外な結果だった。府立の中期は、落ちたと思っていた。理系科目が全然できなかったから。一方、九州大の後期の不合格は、ちょっと意外だった。落とされるほど失敗したとは思っていなかった。

まったく番狂わせも甚だしい。ただ、合格が分かっても、浪人することに後悔は全くなかった。

(・・・ただし、自分に対する後悔はなかったが、僕が受かったせいで不合格になった府立大志望の学生に対しては、申し訳ないと思った。なんだよ、受かっても行かないなら、受けるなよ、自分。ってね)

結局・・・オーストラリアを楽しめたので良かった良かった! ってのが、2006年3月の一番の感想。今、これを3年以上前を思い出して書いているが、実は浪人を決めたあたりの、自宅でのあれこれは、あまり鮮明な記憶はなくて、主たる記憶はオーストラリアだ(笑)

で、帰国後すぐに荷造りして、生まれた時から住み慣れていた長崎を離れ、福岡に移り住んだ。

自宅から河合塾の寮に送った段ボールの半分は、受験参考書とか辞書とか、だった。 お、重い・・・。重いぞ。もてないぞ。

 

あ、そうそう。なんで「河合塾」なのか、ってのを全然書いてませんでした。――授業料割引額が一番大きかったからさ!

“飛行速度が遅すぎた”ってどういうこと?

Add a comment
エアバス

エアバス

ブラジル沖フランス機墜落の続報だ。

まず、パイロットたちが乱気流下で飛行速度を遅くする理由は、その方が急激な気流の変化の際に機体に無理な力が加わらず、ひいては客室の揺れが少なくできるからである。

だが、あまりに速度を遅くしていた場合、例えば、向かい風だったのが、いきなり急激な追い風となった、という場合、一瞬で対気速度(揚力を司る、空気に対する速度)を失い、失速する可能性がある。

だから、パイロットたちは、航空機の失速速度と設計上の上限速度との幅が狭い高空において、乱気流が予想される場合、ちょうど失速速度と上限速度の真ん中の速度を選択して飛行する場合がある。これは、風の向きが予想できない場合の、対気速度の変動への対策としては、最も安全運航へのマージンが大きい飛行速度であると言える。

「速度が遅すぎた」というのは、乗客の快適性を気にするあまり、不用意に速度を落とし過ぎたまま乱気流域に突入し、急激な風向きの変化で不運にも失速、墜落に至ってしまった、ということを言いたいのだろう。

しかし、原因は本当に失速だけだろうか。失速して制御不能になったとはいえ、墜落前には電気系統の異常と減圧が起こっていたことを示す信号が、自動で発信されていた。失速とは直接結びつかないように思う。だから、失速だけが原因、だという主張は、にわかには受け入れがたいが、確かに乱気流の中で失速したら、回復操作は一層難しくなるだろう。

 

さらに、ちょっと気になったのは、エアバス機の「失速させることができない」という設計方針である。

実は、エアバス機は、パイロットがいくら失速を試みようとしてもコンピュータが自動的に速度を増して「失速させることができない」システムになっている。対するボーイング機は、最新機でもパイロットが意図的に失速させようとすれば(警告は発するが、そのまま操作を続行すれば)失速させることができる。

つまり、ボーイング機は、飛行試験の段階から、意図的な失速を想定して飛行テストを行っているのだ。

このあたり、エアバスが高空での失速を想定した設計・試験をちゃんとしていたのか、また、パイロットは予期せず失速した場合の訓練を、ボーイング機同様に行っていたのか、そういうところは「失速からの回復操作がどれほど容易ににできるか」という面で、影響を及ぼしてくるかもしれない。

雷で、旅客機は落ちない。

Add a comment
雲を抜ける

雲を抜ける

ブラジル沖のフランス機墜落で、報道では雷が原因だと言っている。(ってか、エールフランスの社長がそんなこと言ってるらしい・・・。)

だが、雷で飛行機は落ちない

確かに、遭難現場はアマゾン沖の海域で、雷雲が発生しやすい熱帯だったと思われる。だが、雷より怖いのは、その雷雲自体である。雷雲は、乱気流の塊なのだ。(宮崎駿監督は、天空の城ラピュタや紅の豚で、この状況をリアルに描いている。)

気体に損傷が及ぶほどの乱気流、つまり空中分解を引き起こすような乱気流は、めったに発生しない。また、通常雷雲による強い乱気流は、機体のレーダーで探知できるので、左右に避けて飛行する。

それでも、雷雲が固まり、壁のように行く手を遮っているような場合は、少しでも雷雲の薄いところを選んで通過しなければならない。おそらく、エールフランス機も、自ら雷雲の中へ進路をとったということは、そういう状況だったのだろう。だが、究極的には、どこに急激な気流の変化が生じているか、絶対的な予想はできないのだ。なんとも不運である。

機体に損傷が及ぶような乱気流と言うのを、航空業界では「EXTREMEな乱気流」と分類している。

日本の国内線の場合は、航空会社が上空の気象状況を詳しく調べているし、同じ路線を飛ぶ便数が多いため揺れの情報も共有しやすい。つまり、雷雲がEXTREMEに成長する前に予測がしやすく、よって巡航中の乱気流に起因する事故は、発生率としては国際線より少ない傾向にあると思う。

なお、乱気流の強さの指標は、これも含め4段階ある。

LIGHT・・・座席ベルトに多少締め付けられるように感じることがある。固定されていない物は多少動く事がある。食事サービスは可能で歩行にも支障はない。

MODERATE・・・座席ベルトにかなり締め付けられるように感じる。固定されていない物は移動する。食事サービスや歩行は困難。

SEVERE・・・座席ベルトに激しくおしつけられる。固定されていない物はほうりあげられる。食事サービスや歩行は不可能。高度や姿勢に大きく急激な変化が生じる。機のコントロールが一時的に不能になることがある。

EXTREME・・・機が激しく上下し、コントロールがほとんど不可能。機体構造に損傷を生じることがある。

皆さんはどれくらいまで経験がありますか?

立花ゼミ、耐える の巻

2 Comments
07年 五月祭

07年 五月祭

07年の東大5月祭。立花ゼミでやるシンポジウムの準備に追われ、僕は連日の徹夜明けで、当日を迎えた。

企画参加登録者の名簿を他のゼミ生に託し、僕は立花先生から入るパワーポイントの修正依頼に、直前まで対応していた。

本番の2時間くらい前にようやくひと段落したので、来場者の受付に応援に駆け付けた。そしたら、名簿を託したはずのゼミ生が寝坊して来ていない。電話をしても通じない。来場者からは、「ちゃんとやれよ!」と怒鳴られる。自分の仕事はちゃんとやってるし、お金をもらって仕事をしてるわけでもないけど、でも当然関係者だから、「申し訳ございません」と頭を下げて、黙ってお叱りを聞くしかない。

僕が立花ゼミの企画の前に、念には念を入れて、「ちょっとやりすぎだろ・・・」と思われるほど、バックアップ機材の準備をするのは、こういった経験が生きている。おかげで、その後の企画では、だれかが寝坊してきたり、持ってくるはずの録音機がなかったり、カメラがなかったり、電池が切れていたり・・・といったトラブルはあったが、すべてバックアップを立てて問題なく乗り切ることができた。

どんなにつらい状況に追い込まれても、そこで、なお外部の人の意見や叱咤を聞く姿勢があれば、次につながる。しかも、慣れてしまえば、そんなにストレスにもならない。そういう姿勢と気持ちの持ち方は、きっと将来に役に立つと思っている。

・・・なーんてね。ちょっとまじめなことを言いました。すいません。本当のところ、基礎的な学問の知識と教養がない僕は、場当たり的にこれくらいしかできることがない(笑) しかも、社会に出た方は、当然のごとくやってることだし(汗) お粗末さまでした。

マ、マ、マ、マクドナルド!

1 Comment
ケアンズの朝マック

ケアンズ

今、英語2の授業で、「ハンバーガーとレトリック」と題した授業を受けている。(なぜかこの授業、立花ゼミからの受講者が3人もいる。)

アメリカ人の先生によると、先生が学生の時、法律で16歳未満の就業はできなかったらしいのだが、特別にマクドナルドだけは半年フライングして働いてよい制度(研修制度)が法律で定められていたらしい。超巨大企業のなせる業か。

僕も、これまで行った海外すべてで、マクドナルドだけは見かけた。

が、世界チェーンのはずなのに、中に入ってみると、各地でそれなりにカルチャーショックが・・・。

フランスに行ったときは、「ポテト」を頼んだのだが、出てきたのはフレンチフライではなく、皮つきポテトだった。

ブラックマック

ミラノ

オーストラリアに行ったときは、朝マックがナイフとフォークつきでバラバラに出された。しかも、ジュースはペットボトルだった。

イタリアでは、ミラノのPRADAの本店の正面の一等地が「黒光りするマクドナルド」だった。

そういえばつい先日、日本では渋谷で1日の売り上げが1245万円の店舗が出て、記録を打ち立てたらしい。セブンイレブンの1店舗当たりの売上は、平均1日60万円というから、1245万円がどれだけトンデモナイ数字かがお分かりいただけるだろう。マクドナルド恐るべし。

――皆さんは、マクドナルドでのおもろい逸話ありますか?

朝の大動脈

Add a comment
これでも井の頭。

これでも井の頭。

午前中から授業がある日、僕は、駒場キャンパスに出頭すべく、京王井の頭線の満員電車に揺られる。

もちろん手は頭の上。写真を撮ろうにも、盗撮と疑われて「それでも僕はやってない」的になりかねないので、やめておく。

 

だが、朝、まだ6時に満たないうちに井の頭線に乗ると、悠々自適に写真を撮ることができる。

いや、このスケスケが、わずか2時間後に、ああなるとは・・・。なんともおぞましい。こんなところでも、人間って生きていくんだな。

6年前・・・

Add a comment
やばいんじゃないの?

やばいんじゃないの?

「Win 2000/XPにまたもや“超特大”級のセキュリティ・ホール」

日経にこんな見出しが踊ったその日。オレは高校から帰った後、その「Windows XP」の前で、早速セキュリティパッチを適用させていたにちがいない。

まさにその作業中・・・かどうかは忘れたが、2003年11月12日に、実家のパソコンの前で撮られた写真・・・。すごい怪しい。昔からこんなに目つきが悪かったのか・・・。いや学校から帰ってきて、どっと疲れが出ていたに違いない。まだこのときは、東大受験の「と」の字も考えていなかったな。