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山谷へ行ってきた
東京都荒川区には「山谷」と呼ばれる地域がある。
今となっては正式な地名ではないが、この山谷界隈は日雇い労働者が職を求めて集まる「寄場(よせば)」として有名であった。また、格安の宿泊施設(ドヤ)が集まるドヤ街、ホーム [...]
彼らと僕たちの住んでいる世界は違う.簡単に言うと,政治的態度が違う.僕たちは知的好奇心で彼らをピーピングするブルジョアジー,彼らはプロレタリアートだ.人は皆,党派性を帯びて生きている.その党派性は自己中心的なもので,人は皆自分の世界を住んでいる.
「そのお酒はどうされているのですか?」私たちが聞いた。
男性たちの前におかれた缶ビールや漫画、お菓子。
確かにそれらは「仕事がない」現状には似つかわしくない嗜好品だった。
ところがこの質問はもう一人、二人の男性の奥にいた男性の逆鱗に触れることとなってしまった。
僕は山谷に行って何を得られたのだろうか。
このフィールドワークの数日前、友人に本企画の概要について話すと、「何、その上から目線!?」と軽蔑と困惑が入り混じったような反応をされた。 そういった活動の意図するところは結局、「かわいそうな人に善意で恵んであげる」ことで「慈悲深い自分」に酔うことではないのか、偽善ではないのか、と友人は言った。 この言葉が胸につかえていた。山谷を歩きながら悶々と考えていた。
「このガキ。ガキがヤマ来んじゃねえ。」
やや大きくなった声で耳の後ろから言われた。「ヤマ」とは山谷の「山」だろうか。私はひるんだ。首の筋肉は硬直し、足は運動方向を変える能力を失い、私は歩き去るしかなかった。その時の私の姿は、あたかも全く何も聞こえていないかのようだった。
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