2011年初春・文藝春秋刊/[編]東京大学立花隆ゼミ+立花隆
『二十歳の君へ』第一章は、私たち東大立花ゼミ生が会いたかった16人へのインタビュー集。 学術研究にデザイン、音楽、将棋、漫画、文学と、様々な分野で活躍するトップランナーたちから、 自らの「二十歳のころ」そして現在を踏まえ、今を生きる二十歳へのメッセージをいただきました。
第二章には、ジャーナリストの立花隆氏が、ゼミ生を前に6時間にわたって行った特別講義を収録しています。デカルト、三島由紀夫、アインシュタイン、マラルメ、ヴィーコ、ヒトラー、ダリ、ゾルゲ……ページを繰るたび次から次へと押し寄せる情報の波。半世紀前に迎えた「二十歳のころ」を顧みながら、私たちを壮大で縦横無尽な知の旅へと誘います。(節のタイトルをクリックすると、その節の紹介と目次がご覧いただけます。)
二十歳前後という年齢にあるゼミ生が、自らの「今」を切り取った手記を掲載しました。
勉強に、人間関係に、就職に、恋愛に……何から手をつければよいのかさえ悩む、いつかのあなたへ。
知りたいことも、見たいものも、会いたい人も、次から次へと湧いてくるのに、自分の進むべき道はいっこうに定まらない! そんな板挟みの状態にある私たちが、もう一歩前へと進むための足がかりを求めて、「かつての二十歳」のもとを訪ねました。
この本は、取材から編集、紙面デザインに至るまで、ほぼ全てを学生が手がけています。第一章のインタビュー、第二章の講義録(このページの右上から詳細をご覧いただけます)に加え、第三章には、二十歳前後という年齢にあるゼミ生が、自らの「今」を切り取った手記を掲載しました。
2011年の二十歳、かつての二十歳、そして将来の二十歳へ……ちょっぴり知的で瑞々しい、これまでになかった本をお届けします。
立花隆が1996年に東京大学駒場キャンパスで開講した全学自由研究ゼミナールの第三期。「見たい、聞きたい、伝えたい」を信条とし、学生それぞれの興味の赴くまま、さまざまなことを調べて書くという活動をもっぱらとする。現在はサークルとして活動中。98年に『二十歳のころ』を新潮社から出版。68名の二十歳の記憶を取材、収録したこの本は、本書『二十歳の君へ』の下敷きとなっている。
ジャーナリスト・評論家。東京大学大学院情報学環特任教授。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授。1940年長崎県生まれ。64年東京大学仏文科卒。文藝春秋に入社。同社退社後、東京大学哲学科に再入学し、在学中から評論活動に入る。社会問題のほか、科学技術など、その活動領域は広い。著書に『田中角栄研究』『宇宙からの帰還』『青春漂流』『脳死』『臨死体験』『僕はこんな本を読んできた』『精神と物質』『エーゲ』『天皇と東大』ほか多数。